昨日アップしたテン糞④の不明の骨片である。
どうもアカネズミ位の大きさの齧歯目の頭部が噛み砕かれた部分のようだ。
上部中央の橙色で囲ったのは頸椎部分で、右は環椎、左は第二頸椎から第三、第四まで並んで
咬まれている。赤色で囲ったものは左右の聴胞部分だ。
緑色のAとBは下顎骨の一部であり、左上の緑のCは関節突起の部分だ。
下の緑で囲った部分のCは下顎の切歯であり、緑BとCを除いたものは8本の臼歯である。
上のままでは臼歯の咬面がよく見えないので、木工ボンドで方眼紙に貼りつけた。
ハタネズミ亜科の臼歯ではない。ネズミ亜科の臼歯かな?
ホームページでハタネズミ亜科とネズミ亜科の歯の違いをアップしたことを思い出した。
切歯はネズミ亜科のもので細い。臼歯の咬合面が違う。ずいぶん山が尖っている。
手持ちのリスのものとも違う。ヤマネでもなさそうだ。
で、安部永著「日本産哺乳類頭骨図説」を見た。
臼歯をしっかり見ることができなかったが、どうも該当する齧歯目が判らない。
まて、丹沢に生息する齧歯目は、ネズミ科の動物と、リス科、ヤマネ科だ。
リス科のモモンガやムササビよりもやはりネズミ亜科の動物たちの臼歯に似ている。
そうするとアカネズミではないから、カヤネズミかハツカネズミということになる。
山の中だからカヤネズミ?ん?ヒメネズミもいるか?
ダメ、降参だ!手持ちの資料がないからわからない。
専門家の金子之史博士にお尋ねするよりないかな?
2 件のコメント:
ヒメネズミかアカネズミの生後30日未満の個体の臼歯じゃないでしょうか?
ネットで「ヒメネズミ 臼歯」で検索したら、
「北海道産ヒメネズミの外部形態の齢変異」
http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/11751/1/5%284%29_p212-217.pdf
がヒットしました。
この中の写真の「1」んl真ん中、第2上臼歯の形が、隊長の写真の左側のものとそっくりです。
ただ、サイズが隊長のものの方が少し大きいようです。なので、見たことがないですが、アカネズミの幼体のものとも想像しています。
take隊員へ
年齢による違いをまったく頭に入っていませんでした。
ネズミやモグラ以外の哺乳類なら歯の摩耗状態は大事な判断基準ですが、、、、。
教えられたサイトを見ました。
ウン、似ている。アカネズミの生後間もない個体の歯かもしれないですね。
コメントを投稿