「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2025年9月6日土曜日

ウサギの顎関節は下顎が前に移動できない構造だ                     Rabbit's temporal mandibular structure is that mandible can't move ahead

ウサギの上下の頬歯同士が咬み合っている時は、下顎骨の下顎頭(関節突起)と側頭骨の顎関節とが接している状態が図1である。今までにぼくはこの状態は側頭骨の顎関節(図2)に下顎骨の下顎頭(図3)が下から接している状態だと思っていた(図4)。それで、咀嚼している時に下顎骨の下顎頭が側頭骨と頬骨弓に囲まれた細い廊下の顎関節を前後に移動していると考えていた。
図1.ノウサギの左側面からの下顎と上顎が咬み合った状態の頭骨
図2.ノウサギの頭骨底面からみた顎関節(←)
図3.ノウサギの下顎骨の下顎頭(関節突起)(↓)
図4.ノウサギの顎関節(図1を拡大)
しかし、上顎の顎関節をよく見ると、後ろが凹んでいる(図5)。そこに下顎頭の先が接するのだ。つまり後ろには移動できるが前には移動できないのだ。
図5.側頭骨の顎関節の斜め後ろから見た凹み
顎関節の構造がこのようになっているのはアナウサギも同じである。


2025年9月4日木曜日

ノウサギはアナウサギより多くの草を口内容れて咀嚼できる。           Hares can chew more grass in their mouths than rabbits

日本に生息するウサギ科Lepoidaeのノウサギとアナ(カイ)ウサギは頭骨の鼻骨の幅で違いが判る。ノウサギの鼻骨は幅広く、アナウサギの鼻骨は幅が狭い(図1)。まー、これはもうこのブログの読者の方々は御存知の事と思います。で、当然のごとく後鼻孔の幅も違う(図2)。
図1.ノウサギLepus brachyurus左とアナウサギOryctolagus cuniculus右の鼻骨幅
図2.ノウサギ左とアナウサギ右の臼歯間幅(←→)
で、今朝これらのウサギの頭骨を眺めて思った事がある。それは、鼻骨の幅に応じて臼歯間の幅も違うことだ。もちろん下顎の臼歯間の幅も上顎の幅に応じている。このことは、ノウサギはアナウサギに比べて一度に多くの草食物を口内入れて咀嚼していることになる。つまり、ノウサギはアナウサギに比べて急いで沢山口に入れててその場を離れることに適しているとも云える。

2025年9月3日水曜日

頭骨や歯を見るとイヌ科の中ではイヌが一番肉食に適応している。                 Judging from skulls and teeth, dog is most adaptability for fresh-eatin in Canidae

キツネとタヌキはイヌ科の動物だが、彼らの歯を比較するとキツネはタヌキよりより肉食に特化している事が判る。それは、犬歯は長く鋭いし、裂肉歯も大きく鋭い(図1&2)。この犬歯ならカモ位の大きさの鳥なら襲って仕留められるだろう。あるいはノウサギも可能だろう。
しかし、タヌキの犬歯は短いし鋭くないし、裂肉歯も小さい。せいぜい死体の肉を引き裂くくらいだろう。
クロを見ると(図3)、犬歯はガッチリし鋭い、裂肉歯も大きく鋭い。頭骨もイヌ科3種の中では際立って頑丈だ。矢状隆起があり後眼窩突起付近が盛り上がっている。側頭筋が矢状隆起の支えとなり、後眼窩突起の盛り上がりは骨を齧ったりする咀嚼筋の支えにもなっている可能性がある。
図1.キツネVulpes vulpesの歯
図2.タヌキNyctereutes procyonoidesの歯
図3.クロCanis familiaris
こう見てくるとイヌ科3属の中では、イヌが最も肉食に適している頭骨や歯を持っていることが判る。が、タヌキは肉と云っても精々死肉か、昆虫を含む節足動物だろう。

2025年8月31日日曜日

このタヌキの頭骨はどうして?                  Why this racoon-dog skull?

この4日間、タヌキの頭骨を並べて見ていて、どうしても理解できない事があった。それは、タヌキの下顎骨付きの頭骨をテーブルに置くと、十中八九、後頭骨(大孔)部分が上がる、それはキツネの頭骨との大きな違いでもある(図1)。
図1.左:キツネVulpes vulpes 右:タヌキNyctereutes procyonoidesの頭骨左側面から
キツネの後頭部が落ち、タヌキの後頭部は上がる
それが、タヌキの頭骨の中で、一つだけどうやっても後頭骨部分が落ちてしまうモノがあった(図2)。どうしてこれだけが後頭部が下がるのか、下顎骨の問題かなと思い、下顎骨を取り換えてもどうしても後頭部が下がる。この理由がどうしてかいろいろ眺めても不明だった。
図2.タヌキN.procyonoidesの下顎骨付き頭骨を後ろから
左から4番目のモノだけ後頭部が下がる
何のことはない、この頭骨だけが第一前臼歯が無いのだ。あったものが欠落したのではなくて左右の第一前臼歯が欠損しているのだ(図3の左)。つまり、歯式が3・1・3・2になっている。その為に頭骨の前部が軽くなったために後頭部が下がると考えられる。大雑把だが一因となるだろう。

図3.タヌキの底面からの頭骨 左:左右の第一前臼歯が欠損 右:4対の前臼歯が揃う
尚、この頭骨のタヌキは2011年12月に植物写真家の鈴木庸氏から死体を貰ったものだ。手持ちのタヌキの頭骨標本では、1990年11月鶴川で拾った個体の左の第一前臼歯が欠損しているが、この頭骨の後頭骨が下がることはない。

2025年8月30日土曜日

シオカラトンボがやってきた!                        The white-tailed skimmer has come!

庭のスイレン鉢にシオカラトンボがやってきた。昨年はスイレン鉢の中にヤゴがいるのを確認しているが、しかし鉢の周りにはトンボになって飛び立った抜け殻を見つけられなかった。今も見たが見つからなかった。
もう、かなりコムラサキの実が色付き、タイワンホトトギスの花も咲きだした。タメトモユリも一輪咲いている。そうそう買ったヤマユリの苗が3株あったが、2株はそうそうに枯れたが、一株は花を咲かせてまだ葉や茎も枯れないで青々している。だから、ラン鉢に水をやる時にヤマユリにもシャワーの水をかけている。しかし、草丈が50センチくらいで、葉の数も少ないので根茎が少しでも大きくなって、来年は蕾を2個着けてくれることを祈る。それよりも枯れずに来年春に芽吹きを見たい。

昨年までは我が家の庭のヤブ蚊に刺されると無性に痒かった。しかし、今年は刺されても2,3分は痒いがすぐ痒みが薄らぎ、痒み止めの薬を使うこともなくなった。どうして?これも老化の一段階かな?
もっとも今まで山歩きで蚊に刺されることはあった筈なのに、山の蚊に刺されても痒くなかった、以前から我が家の庭に蚊はダメであったのだ。
 

2025年8月29日金曜日

何故、イヌの後眼窩突起部分は盛り上がるのか?                    Why the postorbital process area of Canis become raised?

イヌ科Canidaeの三属タヌキ属、イヌ属、キツネ属の上から見た頭骨をアップする(図1)。三属の中ではイヌ属の後眼窩突起が一番盛り上がっている。前回見てもらったようにどの飼い犬も後眼窩突起の部分(図1の〇の部分)が盛り上がっていた。これは、イヌ属Canisの特徴とさえ思われる。それはハイイロオオカミADW: dorsal.jpgもそうだからだ。
図1.左からタヌキNyctereutes procyonoides、イヌCanis familiaris、キツネVulpes vulpesの後眼窩突起(〇)
イヌ科の中でどうしてイヌ属の後眼窩突起が盛り上がっているのか?三属の後眼窩突起の形状はそれぞれ特有の違いがある(図1)。しかし、イヌの後眼窩突起部分の盛り上がりは際立っている。これはどのような要因によって盛り上がっているのだろう。ヒトでは眼窩上部の隆起はHomo属とAustralopithecus属とを区別する指標の一つでもある。どうして眼窩上部が盛り上がるのか?Canis属とAusrtralopithecus属の眼窩上部の隆起に共通性はあるのか?しばらく考えてみよう。 

2025年8月28日木曜日

またまた左の脹脛が痛む!                 My left calf hurts again!

昨日も午後4時過ぎに散歩にでた。が、2千歩くらい歩いたところで、またまた左の脹脛が痛みだした。エ、ドウシテ?と云う感じだ。それでも脹脛が痛くならないように、痛みが強くならないようにそろそろ歩き、歩道橋を渡る。歩道橋の上にアブラゼミがいる。死んでいた。
図1.歩道橋の上のアブラゼミ
歩道橋を過ぎて、大きなビルの団地が並ぶ前を過ぎ、信号機のある道を渡って、引地川沿いの大学裏のパーゴラのある休み台にくる。ここで、持ってきた麦茶を飲む。コンクリートのパーゴラにセミの抜け殻がついている(図2)。さらに、目の前の草むらにもセミの抜け殻がある(図3)。
図2.パーゴラの支えのコンクリートにセミの抜け殻
図3.草にもセミの抜け殻
馬渡橋を渡り、引地川の左岸の草むらを歩く。ヤマトシジミがクローバーの花の蜜を吸っている(図4)。っとぼくの足元にセセリチョウの仲間が止まった。チャバネセセリだ(図5)。
図4.ヤマトシジミがクローバーの花に停まる
図5.チャバネセセリが足元に!
こうやって写真を撮りながら歩くと脹脛の痛みも忘れる。が、痛いので戻ることにする。腰を下ろして歩くと痛みが軽減される。が、このスタイルは如何にも高齢の爺さんの歩きだ。高齢者は脹脛が痛くて腰を屈めて歩いている訳ではないだろう。痛いので家に電話を掛けて車で迎えに来てもらおうかなっとさえ思う。それでもどうにか家に辿り着いた。シャワーを浴びようとTシャツを脱ぎ、パンツを脱ぐ時に腰に電気が走り、崩れ落ちそうになる。ようやく靴下も取り去り、冷たいシャワーを浴びる。腰に電気が走ったのはあの時だけで、シャワーを顔、頭、胸、背と回す。
歩いた歩数は5801歩だった。左の脹脛が痛むのはどういう原因だろう?

2025年8月27日水曜日

ファレノプシスの白い花! White flower of Phalaenopsis

朝、目覚めてからベットの上で膝曲げ、足を上に上げる、足首を持って後ろに引く、他のストレッチをやり、階下に降りて、雨戸を上げ、窓を開けて外気を入れる。庭から涼しい風が入るので、庭を見渡すとファレノプシスが一輪こちらを向いて咲いている(図1)。このファレのは春に黄色の花をつけるつる性のカロライナジャスミンのところに小鉢を下げているのだ。あとで、水を上げよう。コムラサキも紫色に色づいてきた。
図1.ファレノプシス

図2.紫色になり始めたコムラサキ

2ヶ月振りの散歩                First walk in two months

昨日、午後4時過ぎ陽が西に傾いているので散歩にでた。カメラと水のペットボトルをザックに入れた。が、歩数計のスマホを忘れた。この日は2ヶ月振りの散歩で、左脚の脹脛の痛みが治まって間もないので、4千歩ルートを歩いた。始めは、線路沿いで、建物の影を歩いたが、左にそれて湘南台大橋に向かうと西日がまともに当たった。が、爽やかな秋風のような風が吹いてくるので陽と風を受けながら歩いた。で、思い出した。湘南台大橋を渡っていて、2ヶ月前に左の脹脛が攣ったのだ。でも、今回はそんな事はない。ザックの中の水を飲む場所を探したが、どこも陽が当たる。と、トンボだ。ギンヤンマだと思って撮ったらシオカラだ(図1)。
図1.シオカラトンボ
高校のグランド裏のサンゴジュが赤い実をたくさんつけている。食べ物に関しては餓鬼のぼくはまだサンゴジュの実を食べたことがないなぁー、ガマズミの仲間なので、きっと甘酸っぱい味だろうと思いながら撮った(図2)。晩秋には口に入れたいものだ。
図2.サンゴジュの赤い実

今日は、6千歩コースを歩こう。久しぶりに散歩したせいか気分が良い。左の脹脛が完全に治ったことが嬉しい。

2025年8月26日火曜日

イヌの6個の頭骨比較              The comparizon of six dog skulls

 イヌの頭骨を7個持っている。その内2個はビーグルのものだ。ここでは①学生からもらった千葉の頭骨、②奥湯河原で1969年に拾った頭骨、③甲斐犬とコリーの雑種のクロ、④実験動物施設で飼育されていたビーグル、⑤友人YNから貰った秩父のイヌ、⑥やまぼうしさんから貰った清川村のシーズ?の頭骨を上から並べて見比べた。どの頭骨も前頭骨の後眼窩突起部分が凄く盛り上がっている。イヌの頭骨の特徴だ。奥湯河原の頭骨の矢状隆起が摘まめる程盛り上がっている。

千葉と奥湯河原とクロがほぼ同じ大きさで頭骨基底長165mm、ビーグルと秩父は143mm、シーズは117mmだった。クロは中型犬より少し大きい個体だったので、千葉や奥湯河原(図1)のイヌも中型犬より大きいようだ。秩父のイヌはビーグルとほぼ同じ大きさの頭骨基底長なので、中型犬なのだ。小型犬のシーズは頭骨もビーグルの3分の2位しかない。

図1.千葉(左)奥湯河原(右)
図2.クロ(左)と秩父(右)
図3.ビーグル(左)とシーズ?(右)

表1.それぞれの犬の上顎・下顎の前臼歯と臼歯の数

クロは中型犬よりも少し大きい身体だったが、第二前臼歯部分が歯が生えた痕跡がなく、第一前臼歯と第三臼歯との間に隙間があった。しかし、下顎は歯が全て揃っていた。秩父のイヌは下顎の第二前臼歯部分が空いてあった。
小型犬は口吻が短いものでは第二前臼歯が欠如していくようだ。クロは甲斐犬とコリーの雑種であるが、上顎の第二前臼歯が欠如していた。何故、欠如したのか不思議だ。同じように秩父の犬の下顎第二前臼歯が欠如していた。十分な隙間があるのに欠如の原因が判らない。