先日、5日に娘と鐘ヶ嶽に登り、帰路二の足林道を歩いてきて見つけ拾ったテン糞6から出てきた内容物がサルナシの果皮・果肉だと思ったが、種子がサルナシと異なった。先ほど、なかなか剝けない薄い膜を一つ一つ揉んで膜を取った。それが図1の右の種子である。サルナシの種子の半分くらいだが、表面のツブツブ模様はサルナシと変わらない。
図1.左:サルナシActinidia arguta 右:テン糞6から出たマタタビA. polygama種子
図2の右はk-ta隊員からプレゼントされた裏高尾のマタタビの種子である。中央の8個はテン糞6から出てきた種子の表面の薄い膜を取った種子である。下は薄い膜がついたままの種子である。裏高尾産のマタタビの種子よりも一回り大きい。
図2.左:サルナシActinidia arguta種子 中:テン糞6のマタタビA.polygama種子 右:マタタビA.polygama種子(裏高尾産in Uratakao)
どうしてテン糞6から出てきたマタタビの種子の周りには図2の下にあるように透明な薄い膜が被さっているのか?裏高尾のマタタビとは違い、亜種の関係になるのか?あるいはテンの腸内を通過することによってマタタビの種子の周りの膜が剥がしづらくなるのか?丹沢のマタタビの種子もそのままでは裏高尾産のマタタビのように薄い膜は無いのか?
来年は丹沢のマタタビを採って種子を見たいものだ!いずれにしても、裏高尾のマタタビ種子よりも一回り大きいのが丹沢(鐘ヶ嶽から大沢)のマタタビ種子であり、両者は異なっている。ただの地域変異?でも、薄い膜が覆っている。