「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2012年1月21日土曜日

不思議な固さのイノシシの糞   Droppings of Wild Boar


先日の土山峠・猿ヶ島で親指ほどの塊を採集してきた、イノシシの糞(まちがいないだろう)
どんな内容物なのか楽しみで水につけた。
できるだけ崩そうと指で糞塊を崩そうとした、崩れない。
翌日、柔らかくなっただろうと棒で突いたがギューッと押しても崩れないので、三日目今朝再び指で揉みつぶそうとした。ダメ!とうとう、大きな鉢皿の上で押しつぶす。
押しつぶしたが、これまでの糞状態とはまったく異なる。
まるで木のチップ状態だ。
サル糞から始まり、クマ、タヌキ、アナグマ、テン、イタチの糞をこれまで水洗いして内容物を調べようとしたが、下の写真のような状態では判断つかない。
種子や昆虫の外骨格のようなものも一切見えてこない。
以前として樹木から作ったチップ状態は変わりがない。
何故、このようまるで木工ボンドか何かで固めたような状態なのだ。
イノシシの糞だけがこのような固いものなのだろうか?
イノシシの腸内の消化液の何かが、乾くとこのように固い糞にさせるのだろうか?
ともかく、また、水に戻した。

今日は、夕方から代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターの502号室で
「みんなのマナビバ」主催の場で「動物行動学」の講義をすることになっている。
今朝4時半に起きて、ようやく話す内容がきまった「分散」について話す。
慶應大商学部の奥井恵さんが企画した。

サル糞から Dropping of Japanese Macaque

1月19日(木)の土山峠で:
土山峠のバス停からゲートを越えて、橋を渡って間もなく、サル糞が一個あった。
ぼくの目線のサル糞だ。排泄した時はかなり柔らかかったようだ。春の新芽を食べた時のような形状をしている。
サル目線で、サルはこの角度くらいかな?もう少し高い位置から見ているのかな?なんて思いながら糞を撮る。この一個をそのままお持ち帰りしてきた。 
水洗いして、1日経って少し乾いてきた状態だ。サルナシの種子や果皮がたくさんある。
さらに、まるでツルウメモドキのあの果実をそのまま食べたような固い植物質の皮状のものが光って見える。さらに、たくさんのサルナシの黒褐色の種子とその三分の一くらいの大きさの黄土色の種子がある。 
小さな種子をピンセットでつまみ出して、写真だ。
ん?もしかしたらキブシの種子?
で、標本としてあるキブシの種子と比べた。 
左、始めて?の種子5個と右はキブシの種子6個。
大きさがキブシの種子の半分以下だ。 
このような小さな種子の写真を撮るには、光源がしっかりしたものが必要かな。
さらに、三脚だ!
このサル糞の内容物。サルナシと上の小さな種子の果実と、もう1種類か2種類食べているのかな?いずれにしても糞の形状からサルナシと上の不明な種子の果実を含む水分を多く含むものを食べたようだ。今の時季にそんな食物があるだろうか?
いずれにしても、上の1ミリちょっとの種子は何かわからない。久しぶりに不明な種子が出てきた。

2012年1月20日金曜日

真冬の木の実 Nuts and/or Fruits in Winter

昨日見つけたタヌキ糞、テン糞にはマメガキの種子が含まれており、テン糞やサル糞にはサルナシの種子もたくさん見られた(ただし、まだ水洗いしてしっかり調べていない)。
山の地面に落ちているマメガキを見つけることは難しいが、まだ木になっている木の実はないかときどき見渡した。
ツルウメモドキが実をつけている。
ハリギリも実をつけている。
何と、サルナシがたくさん実をぶら下げている。もちろん干からびている。 

このような枝先についている実を食べることができるのはサルだけだろう。でも、テン糞の中にもサルナシの種子が見られる。ぼくの目につかないところにサルナシやマメガキが動物たちの来訪を待っているのだ。

2012年1月19日木曜日

土山峠・猿ヶ島 Record of GPS

昨夜は、四ツ谷三丁目で「哺乳類談話会」の新年会だった。
哺乳類談話会については、またの機会にお話ししたい。
寝過ごさずに帰宅したが、寝たのが12時半を回っていた。
が、今朝はいつものように5時ちょっと前に目が覚めた。
朝は食べたくないので、コーヒーをサーモに容れ、残ったのを飲んで出かけた。
あゆみ橋は通れないので、相模川は戸沢橋を渡っていくことにした。6時半頃家を出たので朝の渋滞が始まっている。戸沢橋付近が大渋滞だ。
東海大学病院前を通ってからは渋滞解消で、清川のコンビニ前は8時半頃通過し、9時には車を置いて歩き出している。
でも、目的地が決まらない。ともかく真冬の野生動物たちの食べている物を知るために糞を探さなくてはならない。いつもは尾根に取り付くが、今日は沢を詰めることにする。
沢は凍っている。     
Frore Stream
しかし、下には水が流れている。
沢の岩の上にもテン糞がある。地図上のウェイポイントのマークは大抵が糞を撮った場所だ。
沢を詰めたが、最後は斜面を登る。この斜面はいたるところに新しいカモシカ糞がある。
腰を落ち着けて座っていれば出会えそうだ。
Droppings of Japanese Serow
斜面をから尾根にでる。この尾根が宮ヶ瀬尾根だと勘違いした。そのため、猿ヶ島に向かおうと右方向に歩いたが、オカシイことに気づく。
ここから、タヌキのタメ糞、テン糞が5、6分歩くごとにある。
617.2mのピークの猿ヶ島に着き、いつものようにハリギリの木に座り記念撮影。
清川トンネル方面へ尾根を歩いていくと、ちょっと誰の糞なのか判断がつかない、クマ糞と思ったくらいだ。イノシシか?もちろん採集してきたので、水洗いが楽しみだ。
Droppings of Wild Boar?
宮ヶ瀬尾根からの下りも何か所もタヌキのタメ糞やテン糞の写真を撮り、採集するが、ビニール袋が足りなくなってしまった。大半がマメガキやサルナシの種子が入っている。

土山峠から

あゆみ橋が通れないので戸沢橋を渡って丹沢に来た。
はじめて沢をつめたが、最後は斜面を登り宮ヶ瀬尾根に出た。汗だくだ。
しかし、もう寒くなってきた。

2012年1月18日水曜日

タヌキ糞とサル糞の内容物の違い Dropings of Rcoon dog & Macaque

先日の辺室山・山頂から北東尾根を下って見つけたタヌキ糞と林道に下りてからサル糞を見つけたので、糞を水洗いして、内容物にどのような違いがあるか調べた。

予想としては、もう山々の木々にはほとんど実がついていないので林床に落ちた同じ果実を食べているだろうと考えていたのだ。

タヌキのタメ糞:標高466m、どれもカラカラに乾いた糞であったが、それでも一番黒っぽい上の糞塊を採集
内容物はエゾエノキの種子1個、ケンポナシの種子7個、マメガキの種子12個

タヌキタメ糞:標高403m、乾いて固くなっていたが、もっとも新しい3、4日前の糞と思われる右の糞塊を採集。
エゾエノキの種子26個、マメガキ種子の8個が入っており、エゾエノキの種子が果皮果肉に包まれたままでほとんど消化されていないものが2個あった。

サル糞:標高380m、数日前に林道上を群れが歩いたようで複数の糞が転がっている。表面は乾いているが、割ると青黒く、臭う。少なくとも一週間くらいたった糞だ。この糞をゲット。
マメガキの種子1、サルナシの種子がたくさん含まれていた。 

大分、予想とは違っていた。
タヌキは木登りできないから、当然落ちていたものを拾い食いしているのだが、エゾエノキ、マメガキ、ケンポナシを食べ、上の466mの場所と403mの直線距離では500m離れている場所のタメ糞の個体たちが別々の集団なのだろうか?403mのタメ糞には全くケンポナシの種子が含まれていないので、二つのタヌキの家族がいて別々の物を食べていることになる。

サルも落ちている物を拾い食いしていると考えたら大間違いだった。サルナシは確かに干からびたようなしわしわ状態になって枝についていることもある。マメガキにしてもそうだ。まだ、しばらくは枝にしぶとくついている果実をサルたちは食べていたのだ。

2012年1月17日火曜日

カモシカのフィールドサイン Field sign of Japanese Serow & Deer

先日の辺室山から北東尾根を下った時に、数カ所でカモシカのフィールドサインを見つけた。
ミヤマシキミが食べられている食痕もあった、見慣れているせいか撮っていなかった。
カモシカの糞だ。シカと比べるとわりとまとまって落ちている。
シカのようにバラバラ散在するのと、このように割と狭い個所にまとまる糞の排出の仕方の違いは、シカとカモシカの肛門の大きさ?筋肉の強さ?排泄力の強弱に因るのだろうか?

カモシカが角砥ぎをする木の太さは大抵この程度か、あるいはこれよりも細いものだ。すぐ後ろにあるような太い幹では角砥ぎをしないのは、10センチちょっとの長さの角の周りを擦るには太すぎて角の思う箇所が擦ることができないためなのだろうと考えられる。
逆にシカの角砥ぎの場合は後ろのような太い幹でしか行わない。太い幹でないと逆に角の先を砥ぎづらいだろう。下は2009年10月の秋の丹沢サル観察し隊の観察会で。
角の先で剥されたばかりの生々しい傷跡であった。
カモシカは角の周囲を砥ぐために細い木が必要で、シカは角の先を砥ぐために太い木が必要だ。いずれも秋の発情季に、オス同士のメスを巡っての争いのために角砥ぎが行われることになる。

2012年1月16日月曜日

燻製肉 Smorke-dried Wild Boar Meat

今日専門学校へ行ったら、美術のW先生から酒の摘みにしてくださいと、レジ袋に入った物をもらった。
手に取った瞬間、燻製であることがわかった。あの燻製独特の匂いが漂う。
鞄替わりのザックの中に容れる。
授業でパソコンを取り出すとき、なんとも言えない良い匂いだ。
帰路、電車で座れたので、膝にザックを抱えたら、良い匂いが漂ってくる。
家について、すぐザックから取り出した。
褐色だ!真っ黒だ!
ぼくもそうだった。
燻製作りに凝った時があった。
当時は奥湯河原でサルを観察調査していたので、焚火をし、魚、鶏肉、豚肉と燻製にできそうなたいていのものを試みた。
皆に、旨い、旨いと食べてもらうことが楽しみであった。
肉や魚を塩水に浸けて、煙でいぶすのだ。
サクラの木、スギの木、コナラの木、アブラチャンの木など辺りにあるさまざまな木で燻した。

美味しいのは時間が半日くらいしかないとき、燻したものだった。
半生、半燻製で肉なら赤身がわかる状態だった。白身魚なら少し黄土色くらいになったものだ。つまり、3、4時間燻したものだった。

何日も燻したものは匂いは一流?だが、固く煤っぽくなった。

頂いたイノシシ肉の燻製、手をかけ過ぎたかな?っと思われる。
これで、実は思い出したのだ。昨夏、千葉でもらったシカ肉が冷凍したままだった。このままでは誰も食べない。時間がある時、燻製にしてウィスキーのツマミにしよう。

なお、この頂いたイノシシの燻製肉、超薄切りにした。イケル。連れ合いも娘も匂いに釣られて口にした。

この時季に目立つ緑色の蛹 Green pupate of mosth

毎年、冬季になると枯れ枝にぶら下がっているこの蛹を見つける。
今回も学生たちにはウソを言ってしまった。
ウスタビガの蛹だ。
上の方に一ミリほどの穴が開いている。
ぼくは、寄生蜂が卵を産んで、その穴から成虫として出てきたのはないかと思った。
しかし、この穴はそういう穴ではないようだ。
ナイフで切り裂いて中の状態を調べた。
これが、ぼくの持っているナイフではなかなか切れない。
もっともこのナイフは10年前に西安の屋台で買ったものだ。
穴さえあけられない。で、登山道の杭の上に蛹を置いてグイっと刺して破った。
大きな殻が残っているだけであった。 
ン? どういうことだ?
寄生蜂の幼虫に中身を食べられてしまったのか?
ウスタビガが羽化して飛び出した訳ではないだろう。
食べられてしまったのだ。
でも、食べた本人?の蜂も見当たらない。
?????であった。

2012年1月15日日曜日

辺室山から北北東の尾根を下る Record of GPS

いつもの実習は金曜日であるが、今回は土曜日であった。
本厚木駅前7時40分発、宮ヶ瀬行のバス停前には早くもおおぜいの登山者が並んでいた。
いつもは、ほんの5、6名の通勤者だけが乗るバスである。
寒い朝にもかかわらず、バス停前で待ち合わせた登山者たちの笑顔がある。
ぼくらは一番後ろに乗り込んだ。
土山峠で降りたのは、ぼくらを含めて単独行の男子二人と三人づれの女子のパーティであった。
単独行の男たちはバスから降りるとすぐ登っていった。三人づれの女子は柔軟体操をしていた。
寒いが着込んでいると暑くなるので、上着をザックに詰めて急ぐようにして登る。
10分も登っていると身体が温まってくる手袋も取り外したいくらいだ。
辺室山山頂で、休んでいると単独行の中年男子と男子の二人のパーティがやってきた。あの三人女子パーティはやってこない。堤川林道の方へ回ったのかもしれない。
ぼくの頭骨コレクションを見てもらわなくてはならないので、早めに山を下りたいので、北東に走る尾根を下ることにした。
そう決めたが、辺室山山頂とある道標がある場所と2万5千分の1の地図の三角点の位置がどうもおかしい。地図をよく見ると、山頂の道標がある地点は653メートルで辺室山と三角点がある地図の場所は644.3メートルと50メートルほど北東にある。
GPSをセットする。
644.3メートルの三角点まで戻り、そこから東方へ下り、次第に北東の尾根に取り付く。
三角点からしばらくはスギ林の植林地帯だ。そこをゆっくり尾根を確かめながらくだる。
古いシカ柵が出てくるが、その左側のスギ林を下る。
落ちている大小様々な枝があるので、その上に乗ったり、避けたりしながら下る。
途中で、伐採路のような道が出てきたので、それを使わせてもらう。
GPSの軌跡をみると、ドンピシャリと北東尾根を下ることができている。
途中でカモシカの糞が数カ所にあり、タヌキのタメ糞が2カ所にあり、カモシカの角砥ぎの痕があったり、林道に下りてまもなくサル糞がいくつもあった。
辺室山山頂で熱いココアを皆で飲み、10時に下ったが、11時には林道が見えるところまで来たので、そこで少し探索し、お昼を食べ、13時発のバスに乗り、我が家には2時半に着いた。
我が家だけを目指してやってきた3人を含めて骨を見てもらう。