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原発不要・核廃絶


2012年4月29日日曜日

樹皮食い:シカとカモシカ Incisor scraping:Sika deer & Japanese serow

これは、シカがスギの樹皮を剥しとった痕だ。
このシカは根元に歯を当てて上へと引っ張り上げたのだろう。
しかし、剥いた樹皮は20~40センチくらいの長さに千切られて杉の木の根元に落ちている。
樹皮の形成層部分を食べたような歯型がついていない。
では、シカは何をしたのだ。
右上のスギも左上方に根元が見えているスギも以前に同じ樹皮剥ぎに遭っている。

林業をしている人たちにとっては泣きたいきもちだろう。
クマによるスギの樹皮剥ぎは斜面の上部側の幹の樹皮が主に剥されるが、
シカの場合は斜面の下側の樹皮が剥される。
下はカモシカの樹皮食いだ。
カモシカは幹に対して直角に、つまり地面に水平に歯を立てて齧る。
シカが横枝の樹皮や倒れた幹を齧ると場合は、幹に直角に齧る。
この場合、カモシカとの違いは歯型の幅を見なければならない。
この樹皮食いをした後、カモシカは身体を擦ったようだ。
毛が付着していた。
カモシカの食い痕を見るS.S君。
丹沢には、シカとカモシカ、及びイノシシの3種類の隅蹄類がいるだけだが、
北アメリカには移入種も含めると21種類の隅蹄類が生息している。
イノシシ科が2種、シカ科が9種、ウシ科が9種で、残り1種が北アメリカの固有種のプログホーン科のプログホーンだ。
21種も生息しているとは行っても同所に棲んでいるのはせいぜい5,6種かもしれない。
しかし、さらに、リスの仲間やウサギなどの草食獣を加えたら、樹皮食いと云ってもさらに総合的な判断が必要になってくる。それだけにやりがいもあるだろう。
せめて、丹沢のシカとカモシカを含む、動物たちの食痕を明らかにしていきたいものだ。

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