「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2022年12月21日水曜日

イヌの6個の頭骨  Six skulls of dogs

このところ骨を眺め整理する時間が多くなった。イヌの6個の頭骨がある(図1)。図1のaのクロはコリーと甲斐犬との雑種であり中型犬にあたる。fはビーグルなのでaのクロより小型になる。bとeは同じくらいの大きさの頭骨であるが、bの方が矢状縫合が隆起している。dはfのビーグルより小さな頭骨だ。さらにcは手持ちのイヌの頭骨の中では最も小さく、口吻部分も短い。
図1. イヌ Canis familiarisの頭骨
a:15歳で逝ったクロ  b:1972年奥湯河原千歳川河原で拾う c:やまぼうしさんが清川村で拾う d:友人YNが秩父で拾う e:専門学校が学生が千葉で見つける  f:実験動物として使われていたビーグル
b、c、d、eの生前の姿を想像してみるが、b,eは何かな?cはシー・ズーかな?じゃーdはイシバイヌ?などと想いを巡らす。

2022年12月18日日曜日

有袋類のハイイロジネズミオポッサムの軸椎 Axis of the marsupial gray short-tailed opposum

ぼくが持っている軸椎を全てアップした訳ではないが、有袋類のピグミー・オポッサムの軸椎をアップして終わりにしたい。有袋類の全身骨格はフクロモモンガも持っているのだが、何故か、環椎と軸椎が見当たらない。
さて、このピグミー・オポッサムは専門学校のNさんから2019年1月に死体を頂いたものだ。その年の3月に頭骨をここでアップしました。それが、今日気が付いたのですが、今年の9月に匿名さんから、ペット店ではピグミー・オボッサムで流通しているが、学名はMonodelphis domestica で和名がハイイイロジネズミオポッサムと云うコメントを頂きました。
図1.ハイイロジネズミオポッサムMonodelphis demesticaの軸椎 

 ADWによるとこのMonodephis demesticaは南米のブラジル、アルゼンチン、ボリビア、パラグアイの森林に生息し、人の家にも入り込んで小さな齧歯類や昆虫を果実の雑食のようだ。

このオポッサムの軸椎(第二頸椎)もハクビシンやネコ、タヌキ、ニホンザル、ヒミズ、コウベモグラのものとつまり陸生哺乳類の軸椎と似ている。つまり、有袋類(後獣下綱)とぼくらの真獣下綱が分れたのが1億2500万年以上前と云われているから、中生代のジュラ紀の時に既に陸生哺乳類としての骨格の一つである第二頸椎の形状が出来上がっていたんだ!

何だかそう思うと、ぼくらの今ある姿や生理的機能なども中生代に出来上がっていたんだ。老齢化に伴う病気もそうかな?そう考えるとあたふたと薬を飲んだり、健康に気を付けたりするよりも今をもっと楽しく有意義に生きていきたい。

2022年12月17日土曜日

シカの軸椎はちょっと違う!  The axis of sika deer is a little difference!

哺乳類の軸椎(第二頸椎)はモグラの仲間もハクビシンもネズミもサルやも同じ形状だった。しかし、シカの軸椎は???っと思えるほど特異である。腹側の棘突起はシカもハクビシンも変わらない。しかし、背側の歯突起の部分と外側関節面が違う。シカの外側関節面は襟巻のようにぐるりと回っている。さらに歯突起は堆孔を囲うように襟を立てるように立ち上がって円筒状になっている。
このシカの軸椎に対応して環椎(第一頸椎)の関節面は広く平で円筒状の歯突起をすっぽり覆って回転しやすくなっている(図2&3)。
図1.左:ニホンジカの軸椎 右:ハクビシンの軸椎 
いずれも右斜め前方背側から
図2. ニホンジカの軸椎と環椎 右前方から
図3. ニホンジカの軸椎と環椎 右前方から
左:背側 右:腹側
この環椎の上の滑らかな面の前関節窩に頭骨の大孔の両側にある後頭顆と接す

ニホンザルの軸椎では外側関節面がイカリ肩のようになって重い頭骨を支えるように機能しているとした。シカでは外側関節面がさらに発達して襟巻状になっているのは何故なのだろうか?それは、恐らく発情期にオス同士がメスを求めて互いの角をぶつけ合って押し合いをするそのために、歯状突起が広く脊髄を覆うように円筒状になり外側関節面が襟巻状に発達したと考えられる。メスはオスのような角を持たないが、環椎や軸椎は同じように発達しているだろう。でも、頭骨がついた性別の明確な死骸を見つけて雌雄差の有無を調べたいものだ。

2022年12月16日金曜日

齧歯目の軸椎  Axies of Rodentia

ハクビシンの軸椎(第二頸椎)から始まって、真無盲腸目のカラフトトガリネズミ、モグラ、ヒミズ、霊長目のスローロリス、ニホンザル、食肉目のネコ、タヌキ、イタチ、ジャワマングースの軸椎をアップしてきた。今回は齧歯目のエゾシマリス、アカネズミ、ラットの軸椎を取り上げる。いずれの場合もこれまでの袈裟を羽織ったお坊さんが合掌しているような形状に変わりはない(図1)。ただ、ラットの歯突起の下方に2個の小さな孔がある。これはこれまでの動物たちは見られなかった有蹄類などのウシやウマにある外側堆孔と思われる。また、ラットの棘突起の後端が中央に溝があって左右に分かれている。ウマの棘突起もそうなるようだ。
図1.齧歯目の軸椎(第二頸椎)
左からエゾシマリスTamias sibiricus、アカネズミApodemus speciosus、ラットRuttus norvegicus
風邪を引き2日間くらい寝ては起き、起きては寝る毎日だった。体温も37.5度が最も高く、36度になると起きて、本を読んだり骨を見て、写真を撮ったりしていた。先ほど6日振りにいつもの45-50分の5千歩ちょっと散歩をしてきた。さぁー、今夕は美味しくウィスキーが飲めるぞ!もっとも風邪を引いてからも飲まないで夕食を迎えた日は無かったのだ。

2022年12月15日木曜日

食肉目の軸椎 Axies of Carnivora

今日は、手持ちの食肉目の軸椎(第二頸椎)を見てもらう。アップできたのは、手持ちのネコ、ハクビシン、タヌキ、イタチ、ジャワマングースのものである。アナグマやキツネも一個体分を庭の土に埋めているが、、、、、。また、イヌ(愛犬クロ)も庭に埋めたが、頭骨と骨盤だけを掘り出しただけだ。土に埋めると全ての骨を取りだすのは難しい。
しかし、この10年くらい前からペットボトルに小分けして入れて腐らせたり、あるいはパンティストッキングをハサミで切ってその中に頭骨や脊椎、前足などと小分けして埋めている。これだと骨や歯が散逸しない。
尚、図1の右二つの軸椎は綺麗に白骨になっている。左の三個との違いは、右二つはペットボトルの水の中に浸けて腐らせた。左の三個は土の中に埋めて腐らせたものになる。
水に浸けて腐らせた骨は臭いが消えづらいが、土に埋めたものは腐臭が全くしない。
図1.食肉目の背面斜め上から見た軸椎(第二頸椎)
from the left、ネコDeomestic cat、ハクビシンMasked palm civet、タヌキraccoon dog、イタチJapanese weasel、ジャワマングースSmall Asian mongoose
 ネコにしてもタヌキにしても前前回のヒミズ、モグラや前回のスローロリスやニホンザルの軸椎(第二頸椎)の形状と似ている。どちらかと云うと肩の部分にあたる外側関節面は霊長目よりも真無盲腸目の軸椎に似てナデ肩である。

モグラの仲間からニホンザルやネコ、タヌキまで第二頸椎(軸椎)の形は脊髄を囲うように背面に針突起や外側関節面、腹側には棘突起がある。所謂喉仏になっている。手持ちの標本でまだしっかり観ていない軸椎に、ネズミやリスの齧歯目のもの、シカやカモシカなどの鯨偶蹄目、ん?有袋類の軸椎はどうなのだろうか?

ニホンザルとスローロリスの軸椎 The axies of Japanese macaque and Slow loris

 前回はコウベモグラとヒミズ、トガリネズミの真無盲腸目の軸椎をアップした。いずれもハクビシンのものの形状と似ていた。今回は霊長目の曲鼻亜目スローロリスと直鼻亜目ニホンザルの軸椎をアップする(図1)。両者の形状もこれまでのハクビシンや真無盲腸目の軸椎とよく似ている。腹側中央に歯突起がお坊さんの頭のようにあり、両肩部分に外側関節面があり、合掌した棘突起がある。

図1.背面上方から見た軸椎axis(第二頸椎)
左:スローロリスNycticebus sp. 右:ニホンザルMacaca fuscata
ただ、これまでと少し違うのは外側関節面がイカリ肩になっていることである。ニホンザルの方が顕著である。このように外側関節面がイカリ肩になるのはサルの仲間は頭骨が頸椎の真上になることが多い(例:木の枝に座ったり、他個体にグルーミングする時)ので、重い頭を支えるためのこのような構造に進化したと云える。尚、外側関節面は環椎(第一頸椎)の内側に接していて、ぼくらが首を左右に回せるのも軸椎がこのような形状をしているからだ。

昨日は風邪薬としての葛根湯を飲み、今朝も飲んだのでかなり快復してきた。バンザーイ!

プーチンロシアはウクライナに侵攻して10ヵ月になる。電気、水道、ガスなどのインフラまでも破壊されたウクライナの人々はこの寒い冬をどうにか耐え忍んで欲しい。プーチンはウクライナの前に我が故郷の北海道を狙っていたようだ。どういう理由付けで侵攻しようとしたのだろう。もう、前世紀の遺物のような侵略戦争は犯罪だ!国連が裁くべきだ!

2022年12月13日火曜日

真無盲腸目の第二頸椎(軸椎)   Axis of Eulipotyphla

 日曜はNHKの囲碁を見てから寝、昨日はハクビシンの軸椎をアップしてからベットに入った。風邪をひいたのだ。8日に上野の東京国立博物館に行った時に館内が人混みで暑く、汗っぽくなったのでコートを脱ぎ、そのまま帰宅したのが風邪を引いた原因だろう。体温が高くても37.5度だ。

図1. 背側から見た軸椎
 左:カラフトトガリネズミ 中:ヒミズ 右:コウベモグラ
図1の軸椎はカラフトトガリネズミやヒミズ、コウベモグラのものであり、形状は昨日アップしたハクビシンの物と変わらない。
モグラ科やトガリネズミ科は、ぼくが学生の頃は食虫目であり、その後トガリネズミ目になり、最近(2018から)では真無盲腸目になっている。
それは兎も角、軸椎は脊髄が通る堆孔を囲むように腹側には袈裟を羽織った坊さんの頭の歯突起があり、背側には両手を合せた形状の棘突起となっている。

2022年12月12日月曜日

ハクビシンの第二頸椎  Axis of masked palm civet

9日のお昼頃、N.Kさんの携帯に電話したら、畑だと云う。丁度良かった、3月に埋めて5月に掘り出したハクビシンの頸椎や胸椎、腰椎、尾椎などはまだ埋めたままなので掘り出しに行く旨を伝えた。
畑に行くと奥さんもいてお昼休みの時だった。N.Kさんはあの場所は耕運機を入れたからどうなったかな?とハクビシンを埋めた場所に来た。掘り起こしてみると尾椎が1個見つかったので、希望を持って十能で掘り起こした。30分くらいやって第二頸椎(軸堆)ともう1個の尾椎が出てきた(図1)。第二頸椎は横突起Dや後関節突起Eが耕運機の刃で砕かれてしまっていたが、頭のような中央の歯突起Aが伸び、袖を広げるように外側関節面Bがあり、両手を合わせるように棘突起Cがある。
この第二頸椎(軸椎)の形状は、モグラからヒトまでほぼ同じであり、告別式で死者が焼かれた採骨の時に火葬場の係官がノドボトケと指示してくれる骨でもある。しかし、元気で生きている時のノドボトケは軟骨の喉頭隆起であり、火葬後は焼けて残らない。
でも、軸椎の形状は仏様が拝んでいるようだ、、、、、、。
図1.ハクビシンPaguma larvataの左斜め背側からの第二頸椎(軸椎)と2個の尾椎

2022年12月9日金曜日

上野公園   Ueno Park

昨日高校同期のTGと京成上野駅前で待ち合せ、御徒町の「餃子の王将」に行き、餃子、麻婆豆腐、酢豚、レバニラを食べ、生ビール2杯半を飲んで会計を済ます。ようやく12時を回っている。そう、昨日は10時半に京成上野駅前で待ち合せたのだ。が、ぼくが乗る東海道は高崎の方で人身事故が起きたとやらで遅れ、しびれを切らしたぼくはバカな事に東京駅で下りてしまった。東京駅構内で山の手線の上野方面行きのホーム(4番線?だった)を探し、電車に乗って「遅れる」ってショートメールをしたいが、普段使ってないからそのやり方に四苦八苦していたら、上野に着いた。不忍出口で出たが、その前にトイレに行ったために方向感覚を失い。京成上野駅はどこか?信号待ちの人に聞く有様だ。
まー、首尾よく京成上野でTGと会い、店を出た後は、アメ横を通って上野の東京国立博物館の「国宝展」に行った。アメ横では3杯1500円の大きなスルメイカを安いと思って買い、さらに料理用バナナ300円を買ったのだ。
国宝展は入場制限をしており混んでいた。それでもすぐ近くで見ようとしても見ることができず。離れた所から眺めるよりなかった。TGとは1時間後に出口で落合う約束をしたが、ぼくは30分もしないで出口まで来てしまった。奈良、平安、室町時代の知識が無いぼくにとっては人混みだけで疲れてしまったのだ。古い仏教絵や書あるいは刀剣を見ても、、、、、。
図1.JR上野公園口前から上野公園方面を見る
JR上野公園口前の通りは、修学旅行生、大学生グループ実習、恋人たちと思われる二人連れ、友人グループや年寄りグループ、車椅子を押す親子連れ、外国人の人たちで賑わっていた。TGに先に帰るとショートメールをして、改札に入り階段を下りると電車が来ていたので、飛び乗る。

帰宅後、すぐイカを捌き、一杯は刺身にして他は塩辛だ。肝臓と塩と麹を入れて素手で入念に掻き混ぜる。これだけでもすぐ食べられる。が、ぼくは3,4日置く。その間に日に朝、昼、晩と塩辛を搔き回すのだ。大きいジャムビン2個になった。

2022年12月7日水曜日

イワハイラックスの後眼窩突起 Postorbital process of Rock hyrax

 イワハイラックスProcavia capensisの頭骨を見ていて不思議な事に気が付いた。それは後眼窩突起である。

後眼窩突起は前頭骨から出ている突起である(図1)。これはキツネであるが、サルもシカやリスも後眼窩突起は前頭骨から出ている突起である。そのため前頭骨頬骨突起という名さえある。

図1. キツネVulpe vulpesの頭骨
f:前頭骨 p:頭頂骨 pp:後眼窩突起 za:頬骨弓
しかし、イワハイラックスでは、後眼窩突起の先の骨は頭頂骨からの骨になっている(図2,3)。キツネの頭骨に比べて頭頂骨が前方に押し出しているのだ。
図2. イワハイラックスP.capensisの頭骨 クリックして拡大
f:前頭骨 p:頭頂骨 z:頬骨弓
図3. イワハイラックスの頭骨(左側面から)
f:前頭骨 p:頭頂骨 z:頬骨弓
イワハイラックスの後眼窩突起のように頭頂骨が押し出してその先端部分までたっしているものは手持ちの頭骨ではない。後眼窩突起は前頭骨頬骨突起と云う別名もあるが、イワハイラックスのものは頭頂骨頬骨突起と名付けても良いくらいだ。
キノボリハイラックスDendrohyrax arboresuresuでは後眼窩突起が伸びて頬骨前頭骨突起と癒合し眼窩輪が形成されている(図4)。
図4. 左:イワハイラックスP.capensis  右:キノボリハイラックスD.arboreus
頭骨ばかりでなく骨を眺める時間が多くなった。その為、机の周りは骨だらけで、小さくて細い真無盲腸目(ついこの間まではトガリネズミ目)の肢の骨は、見終わったら元の箱や袋に戻すのが大変だ。
プーチン・ロシアは相変わらずウクライナ東部・南部に侵攻したままだ。ウクライナやNATOに頑張ってもらいたい。