「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2017年4月10日月曜日

称名寺で花見! Sakura viewing at Shoumyou Temple!

 昨日は金沢文庫にある称名寺に「天昭山のサルの会」でお花見に行ってきた。正午、文庫駅に6人があつまり、先ず、「ふみくら茶屋」で食べ飲み、霧のような雨の中のサクラを楽しんだ。
 学校は金沢八景にあり、金沢文庫駅付近に下宿したこともあるのだが、金沢文庫も称名寺も行ったことが無かった。学生時代はこのような雰囲気の中を逍遥するような気持を全く持っていなかった。
こんなに大きな阿字ヶ池があり、池の周りを散策できる。
  
 称名寺の由来、案内板

太鼓橋(反り橋)を渡ると正面に金堂が、、、

池の縁に立って待つ仲間

 サクラの木がたくさん植えられているわけではなく、さまざまな木立の中のいくつかがピンクの花を咲かせてサクラの木の存在を静かにアッピールしている。下旬になればサクラの木の存在は忘れられてしまうだろう。
 「天昭山のサルの会」は、奥湯河原で寝泊まりしながら一緒にサルを追っていたビュフトンさんが2013年10月に何年か振りに来日して以来、再び昔のサル仲間が合うようになった会である。温かくなったら天昭山野猿公園跡の藤木川の河原で昔をしのんで食事をしたい。

2017年4月8日土曜日

整腸剤としてのスゲの葉 Sedge's blade that racoon dog uses as intestinal medicine or regulator.

 4月5日に、倉沢・焼山沢・尾根・登山道・水沢橋と歩いて、見つけ拾ってきた食肉目の糞は4個だけだった。何故か、いつも見つけるテン糞は一つも見つけられなかった。見つけて拾ってきたのは、タヌキ糞3個とアナグマ糞1個であった。それぞれの糞があった地点を下図に示す。クリックすると拡大する。
タヌキ糞①~③とアナグマ糞●があった地点

 焼山沢の支流に分かれるところの尾根に入ったところで、タヌキの溜め糞があった。一番新しく少しテン糞に似た写真の糞①を拾ってきた。
9時5分、タヌキ糞①
キブシ種子、サルナシ種子、長さ5~11センチのスゲの葉が12枚、腐葉砕片、土砂
 これほどたくさんの単子葉植物(スゲの葉と思われる)の葉が出てきたのは珍しい。全く消化されていない。何故、消化されないスゲの葉を飲み込むのか?

10時56分、タヌキ糞②
キブシ種子、サルナシ種子、ケンポナシ種子、腐葉砕片、昆虫外骨格・脚・触覚・産卵管、土砂
 このタヌキ糞②は、厳冬期の食物の林床の腐葉層にあるキブシ、サルナシ、ケンポナシを漁って食べ、さらに動き出した虫たちを食べたものだ。

 焼山・平戸間の登山道が、至る箇所で崩壊しており、斜面につけられた廃道に6,7センチの穴を掘って糞をしていた。アナグマ特有のものだ。
11時2分、アナグマ糞●
キブシ種子果実果皮、腐葉砕片、土砂
 キブシの種子が大半で、腐葉層を漁ったと思われる黒っぽい腐葉砕片と土砂だった。

 下のタヌキの溜め糞③は廃道の真ん中にあり、廃道だから登山者からも踏みつけられないで残っていた。コインのすぐ右上の糞塊を1個採ってきた。
11時33分、タヌキ糞③
キブシ種子、膜翅目翅・腹部外皮・脚、腐葉砕片、土砂
 これもキブシの種子が多く、腐葉層を漁ったものだ。

表1 糞の内容分析の結果
 表1にこれら4個の糞の内容物をまとめた。タヌキもアナグマも腐葉層に上に落下している昨年のキブシやサルナシやケンポナシの腐って発酵している果実を食べ、ついでに腐葉層の中にいる節足動物を漁ったと思われる。タヌキ糞①からはスゲの葉がたくさん出てきたが、明らかにこれは薬草としての利用だろう。たくさん食べることにより、食べたものを吐き戻すか、あるいは胃腸を整腸するものだと考えて良いだろう。どうだろうか?

2017年4月7日金曜日

ガマガエルだと思ったが! I thought it was a toad, but,,,,,! 

 昨日は温かであったので、5日の山歩きで拾ってきた糞を水洗いしていた。どこかで、グーグーという小さく可愛いカエルの声が聴こえる。始めは水道栓の排水溝の中から聞こえるのかな?と思ったがそうではない。その音も途絶えた。
 3月31日に小さな水槽にヤマアカガエルがいたとアップした。以来、ぼくは朝、夕に見ているのだが、いる時といない時がある。いない時はとび出た跡が水槽の周りについている。その後、水の中にいる時にそっと見ると随分大きい。手の平くらいありそうだ。そんな大きな、ヤマアカガエルもアカガエルもいないのでガマだ!アズマヒキガエルだ!と思っていた。しかし、捕まえて見たいが、そうするとコヤツはもうここには棲まないかもしれない。
 昨日、糞洗いする時に水槽を見たがいなかった。お隣のAさんが草むしりをしながら、ぼくに声を掛けてきた。世間話しをした後、ぼくはこのカエルの話しをした。今日は水槽にいないので、Aさんのお庭にお邪魔しているかもしれませんと話したのだ。
小さい水鉢の中でじっとしているヤマアカガエル
 ぼくは、糞洗いが終わって、部屋で糞分析をしていると、インタホンが鳴る。連れ合いが出ると、Aさんはカエルを見つけたと知らせてくれたのだ。
 すぐ、庭にとび出るとAさんは、我が家の庭との境界の垣根の側に植えている彼岸花の葉を束ねようとしたら下から出てきたようだ。すぐ、カメラを取ってきてパチリだ。
彼岸花の葉の上に乗ったヤマアカガエル
  目元が葉で隠れているので、その葉をAさんがどけてくれたら、ピョンと我が家の庭に入ってきた。真上からパチリ。そして、ヤツはゆっくりと彼岸花の葉の下に入っていった。名前をつけようとなったが、オスかメスもわからないので、名前は後でだ。ネコが歩き回っているので、食べられなければよいが、両家のペットになるかも、、、。
 Aさんは、つい最近までは丹沢全域の沢登りをずーと続けてきた人なので、野生動物には好きなようだ。ヒキガエルにしてはオカシイ、ヤマアカガエルにしてはでかい。 
我が家の庭に跳び込んできたヤマアカガエル
 ヒキガエル?大きさはぼくの手の甲くらいだ!これから表面にイボイボが浮き出てくるのかな?でも、ちょっと待てよ。今年TCA専門学校を卒業したM.Tshurutaさんに訊いてみようと思い、早速、この二枚の写真を添付して送った。彼は学生中から一人で沖縄や小笠原に両生爬虫類の調査旅行をしていて、両性爬虫類には滅法詳しいのだ。卒業後は、生物調査会社に勤めており、昨日はトウキョウサンショウオの卵塊の保全と移植の仕事をしたようで、彼にはぴったりの職場だ!
 彼から、レスがあり、これはヤマアカガエルのメスとのことだ!我が家で孵化したヤマアカガエルの可能性が高いようだ。
 カエルは、ヨーロッパにいるヒキガエルで36年、アマガエルで16年も生きるようなので、このアカガエル、4年前に無精卵を産んだヤツなのかもしれないhttp://tanzawapithecus.blogspot.jp/2014/03/eits-montane-brown-flog.html。あと、10年は生きてくれそうだ。楽しみだ。

2017年4月6日木曜日

水の中の糞の意味は? Is there meanig that mammals drop their scats into the water?

 昨日、倉沢を少し遡上した。倉沢は朝日が射し込むので明るい沢だ。沢は伏流水とならないで表面水が流れているが、求めていたネコノメソウの仲間は見当たらなかった。
 下の写真は歩いてきた倉沢を振りかって撮ったものだ。ここから尾根に取りついた。 
 沢の右岸を歩いたり、左岸を歩いたりしながら遡上した。沢の流れが滞っている所にイノシシの糞があった。イノシシの糞は水洗いしても大半は植物繊維からなることが多いので拾わなかった。この写真の右上方の水の中にも糞があった。どうもイノシシは水の中にも糞をするようだ。同じような場所にシカ糞が落ちていたことも何度か見ている。
 下の写真は2011年11月、千葉県富津市宇藤原の休耕田の水の中にあったイノシシ糞だ!これは、わざわざ水の中にじゃぶじゃぶ入っている時に排便したのだ。
 イノシシだけが水の中に糞をするわけではない。2012年12月、ハクビシンが我が家の庭の水連鉢の中に排泄しているのだ。内容物はカキの種子と果皮果肉。
 馬や牛の排便時には特に尻を下げるようなことはない(子供の頃の牧場の牛馬を見ていた経験から)。同じように山羊もない。豚については記憶がない。恐らくシカやカモシカも排泄時に尻を下げるようなことはないのだろう。しかし、犬や猫は排便をする時に尻を地面に着きそうなくらいに下げる。恐らく、キツネやタヌキ、テンやアナグマやハクビシンも排便時には尻を下げるのだろう。状況証拠からそう考える。
 という事は、巣穴を持たない哺乳動物は排便時には尻を下げずに立ったままの姿勢でするが、巣穴を持つ動物は排便時に尻を下げるということだ。
 これはどのような理由に因るものなのだろうか? 
 巣穴を持つ動物は行動域が狭く単独性である。が、持たない動物は行動域が広く、シカのように集団を形成したりする。つまり、自分の巣穴を持ちその周りに行動域を持っている動物は、糞を自分の行動域の占有としての印として使っているので、狭い部分にもしっかりと印すために尻を下げて確実にしていると考えている。切り株の上などに糞をするにはしっかりと尻を下げなければダメだ。一方、巣穴を持たず、行動域が広い連中はどこでもトイレだ。採食場もトイレとなる。サルもそうだ!
 カモシカは、シカのように集団を作らないで、単独生活をし、狭い行動域をもつ、巣はもたないが、自分の行動域を仲間に知らせる印として糞を一ヵ所にする場合がある(つまり溜め糞)。

 さて、水の中に糞をするイノシシやハクビシンの問題に戻ろう。イノシシの糞については、移動採食中にしたくなったから排便したのだろう。しかし、ハクビシン糞はどうして水連鉢の水の中なのか?ハクビシンは我が家の二階のベランダにある鉢の中にも糞をしたことがある(2012年12月)。
 つまり、ハクビシンは狙いを定めて糞をしているのだ。水蓮鉢の中にしても自分の存在の証明である糞の匂いを同種の他個体に知らせることができない。これは間違って糞をしたのだと考えているが、皆さまはどう思いますか?

2017年4月5日水曜日

倉沢・登山道・柏原ノ頭 ー初めての沢と尾根ー  Firstl time the valley and the ridge!

 今日は、どうしても沢を歩こうと思っていたのだが、、、、
 朝、家を出たのが6時10分、遠回りだが近くのガソリンスタンドに寄って、レギュラーを満タン入れ、イザ出発。少し朝の通勤の渋滞が始まっている。裏通りを行く。
 水沢橋のところに車を置いたのが7時43分、GPSをオンにしてすぐ歩きだす。橋を渡り、倉沢に沿った林道を歩き、次の橋を渡り焼山沢を遡上する。焼山沢は川床が岩盤でその上を水が岩盤を舐めるように流れている。ミソサザイの囀りがうるさい位だ。この焼山沢は西から東に流れているので、沢なのに朝陽が当たり、水が流れているのに乾いた沢という感じだ。沢が二手に分かれるので、その間の尾根の手前の日向で沢を行くか尾根歩きにするか、迷う。この時には、カメラを持ってきたが、SDカードが入っていないことに気がついている。日向にはテングチョウが2頭絡み合いながら飛んでいる。
 いつものように尾根を行くことにする。割と急な登りだ。しかし、若者たちと一緒ではないので、ゆっくりと自分のペースで登る。今朝、起きた時から腰というよりも背中の辺りが痛く、屈みこんだ姿勢だと痛くない。電子国土によるとこの尾根は焼山への道があったようだ。
 10時42分、廃道になった登山道に出る。 
 こちらから見る丹沢方面は北斜面にあたるので、蛭が岳の北側は雪だ!写真は携帯!

2017年4月3日月曜日

ではイタチが食べているのは? Something that weasel eats?

 3月20日の大倉・マルガヤ尾根・鍋割山のルートで見つけ拾ってきたタヌキやテンの糞の内容物について話したが、イタチは何を食べているのだろう。見つけたイタチ糞は1個だった。場所については、前回のテン糞のところで図を見ていただきたい。

 9:29、イタチ糞には、コンニャク質の厚さ2,3ミリの1センチ四方のものと、10ミリから15ミリの固い毛と齧り取った中大型哺乳類の骨片(毛の固さや太さから、イノシシかな?)が出てきた。コンニャク質状の物は何か?もしかしたら、登山者やハイカーが捨てた弁当の残り物かもしれない。
Fig.1 9:29,イタチ糞
 ここで、今回の山歩きで拾ってきた、タヌキ糞(表1)やテン糞(表2)の内容物とイタチ糞のものとも比べると、タヌキ糞やテン糞の両者ともキブシの種子が必ず入っており、また、腐葉層を漁ったと思われる砕片や昆虫や節足動物が含まれるが、その割合はタヌキの方が多く思われる、さらにタヌキ糞には必ず土砂が多く含まれるがテンやイタチ糞から土砂は出てきていない。これは、テンは、腐葉層に生息している節足動物だけを選択的に食べているが、タヌキは土砂も一緒に食べているようだ。
 タヌキ、テンばかりでなくイタチも中大型哺乳類・有蹄類を食べているが、これは狩猟後解体されたシカかイノシシを食べたものだろう。テンではアカネズミやカエルを食べているが、タヌキではアカネズミやカエルを食べるのは難しいのだろう。
表 1  タヌキ糞①~③の内容物 *不明種子はゴマ

表 2  テン糞①~⑦の内容物

 東丹沢の山麓を歩いていてもテン糞に比べてイタチ糞が非常に少ないのは、ぼくの山歩きが、主に尾根歩きで、沢歩きや沢沿いに沿った道を歩くのが少ないのが原因であろう。尾根道にはタヌキの溜め糞があり、テン糞も多く見つかる。しかし、アナグマ糞は尾根道よりも斜面をトラバースする道に見つかり、イタチ糞は沢から5、60メートルくらいの範囲にある道に見つかる。このような動物たちの糞をする場所と生息地との関係もしっかり整理していきたいが、まだ、山麓を歩いて動物たちの糞を拾っていることが面白い。

 今日は、温かいので、室内の花が終わったデンドロを全て外に出した。八重桜が咲くまでは外に出さない方が良いのだが、、、。また、部屋に取り入れるかもしれない。

2017年4月2日日曜日

サクラが咲きはじめた。  The cherry blossom began to bloom!

散歩がてらサクラの様子を見に行ってきた。
2、3分咲きという段階だった。
それでも、この2、3日前の寒さとはうって変わって晴れて温かくなってきたので、ベビーカを押した家族連れや熟年夫婦、若いカップルなどが河畔に備えられている椅子などに座って食事をしたり、コーヒーなどを飲んでいて、一人で歩くぼくは何となく気恥ずかしい思いである。
 場所によってまだ2、3輪しか開いてない木をあった。
我が家の近くの商店街の側に小さな公園があり、そこには大きな3本のサクラの木があるが、それらは5、6分咲きであった。
釧路ではまだ雪が残り、サクラ(チシマザクラ)が咲くのは5月の下旬であるのに、こちらではもうサクラが咲き始めたのだ。庭のショカツサイやハナニラやヒヤシンスが咲き、ユキヤナギの白い花も満開だ!まだまだ寒い釧路の人たちにちょっと申し訳ない思いだ!

山ガールが迷っていた場所  The place where two young females were lost their ways to Mt.Nabewari.

 3月20日は春分の日の祝日であったため、渋沢駅から大倉行きのバスは満員で、当然の如く乗客全員が登山者で、全員が終点の大倉で下りた。既に大倉には多くの登山者がおり、靴の紐を縛っている者、足腰のストレッチをしている者、登山者カードに記入する者、お店で買い物をする者、仲間たちと談笑する者などがいた。ぼくらはトイレで用をすまし出発!
 目的地は鍋割山なので、道標の指示に従って歩く。地図は2万5千と2種類の登山マップを含めて3種類持つ。このルートは3度目だし、一応、前夜に地図を見ているので頭に入っている。問題はマルガヤ尾根の入り口だ。まー、どこから登っても尾根に出れば尾根道(尾根は、カメを含む両性爬虫類、鳥類、哺乳類などありとあらゆる動物たちが歩くので、道ができる)というものが必ずあるが、楽に登るためには登り口を見つけることだ!

 8時16分、表丹沢県民の森・二俣・鍋割山と大倉バス停という道標だ。

 8時19分、すぐまた道標だ。大倉方面ではなく、二俣方面が鍋割山だ!

   8時40分、進行方法右側に観音像がある。 
 9時4分、鍋割山4.9km、二俣1.3kmと書かれた道標がある。

  9時7分、また、すぐ道標だ!当然、二俣方向だ!

 9時17分、通行止めと書かれたゲートがある向こうで何やらおかしな動きをする二人の山ガールがいて、ぼくが不審気に見ているとこちらにやってくる。鍋割山に行きたいので、一緒に行ってもらいたいというのだ。ぼくらも鍋割山に行くが登山道を行かないので、同行を断り、この道が鍋割山への道ですと、下の写真の右の道を教える。

  何故、彼女等は迷ったのだろう。上の写真の右側には下の道標があるのだ。それを見落としたのかな?

 上の道標の右側には、こちらにも通行止めのゲートがある。

 彼女等が迷っていたのは、下の地図の〇で囲まれた地点だ。歩いて来ると、先ず、目に飛び込むのは彼女らがいた下っていくゲートだ。振り返ると上の登って行く道があるゲートだ。道標や登山道が目に入らなかったのだろう。
 迷うと多くの人たちは登る道よりも楽な下る道を選ぶ。アレッ?と思ったらその辺りを落ち着いて見回してみれば道標が見つかった筈なのだ。どうも、地図も持ち合わせていないようだったので、コピーした2万5千の地図でも渡して上げれば良かったかもしれないが、コンパスを持っていないかもしれないし、地図読みもできないかもしれない。

 山ガールと云われる登山者の登場で、登山者の恰好もすっかり変わってしまった。下半身の短パンにタイツ姿は山ガールから山男や山オヤジ、山婆さん、山爺さんまでだ。かってはニッカボッカのズボンに長い靴下が流行だったが、今は、タイツに短パンだ!

 丹沢実習で山を歩くと、学生たちは「先生、山ガールがいるところを歩きたい!」と云うが、登山路は動物たちのフィールドサインが非常に少ないことを話して解ってもらっている。

 ぼくが学生の頃は南アルプスでも丹沢でも今のように道標がしっかりあるわけではなく、岩や立ち木の赤ペンキの印やナタ目(ナタで枝や幹に傷を付けた痕)を探して、ブッシュを掻き分け、地図を見、磁石を見ながら進んだものだ。しかも、キスリングという横長のザックを背負い、中には、ジャガイモや玉ねぎ、米、味噌など(今のようなインスタント食品など無かった)だ、上には重い綿製生地のテント(今のように軽い合成繊維ではない)、その為にどうしても山を登る者は屈強な男が多かった。また、当時は山小屋は数が少なく、あっても宿泊できるだけで食事を提供してくれるところは殆んど無かった。そういう意味でも登山道も山に入る人も山小屋も様変わりだ。

 しかし、どんな場合でも最低、コンパスや地図は必需品だ。地図とコンパスを使えない者はそれらに熟達している人と共に登るべきだ。

2017年4月1日土曜日

テンは何を食べている?   What kind of foods do martens eat?

2017年3月20日に大倉・マルガヤ尾根・鍋割山のルートで見つけ拾ってきたテン糞を洗って内容物を調べた。
テン糞①~⑦の7個の内容物をまとめてTable 1に示し、
また、7個のテン糞を見つけた位置を図Fig.8に表した。

8:26、テン糞①を見つける。糞の外観だけで昆虫以外の動物を食べたのが判る。
有蹄類骨片・蹄の一部・3-4センチ毛、アカネズミ毛・骨片・右下顎切歯
(下顎の切歯の厚さからハタネズミ亜科の切歯ではなく、ネズミ亜科の切歯であることが判ったので、手持ちの標本と照らし合わせてアカネズミとしました)
Fig.1  テン糞①

8:47、テン糞②だ!これは、もうキブシの種子が見える。
  キブシ種子、腐葉砕片、ムカデ外皮、大型哺乳類(偶蹄類)毛1~4センチ
(①には蹄の一部があったが、これも同じ死骸を食べたものだろう。そうすると猟期に撃たれ沢で解体されて残った皮や骨を齧ったものだ)
Fig.2 テン糞②

8:53、テン糞③ これもキブシの小さな種子が糞表面に浮き出ている。
  キブシ種子、腐葉砕片、節足動物外皮脚、カエル脊柱骨1個
Fig.3 テン糞③

8:55、テン糞④ コンクリートの上にある。キブシの種子が見える。
  キブシ種子、腐葉砕片
Fig.4 テン糞④

9:37、テン糞⑤、もうこの時は一緒に歩いている若者たちが先に歩きながら教えてくれる。キブシ種子、腐葉砕片、節足動物外皮・脚
Fig.5 テン糞⑤

9:41、テン糞⑥、これは何を食べた糞なのか判らなかった。
キブシ種子、オオウラジロノキ果肉果皮種子
(オオウラジロノキの黒く大きな種子が2個でてきた。オオウラジロノキの果実を食べた糞には、果皮付き果肉が消化されないまま出てくるので、判断しやすい)
Fig.6 テン糞⑥

11:23、テン糞⑦ このテン糞だけがマルガヤ尾根で見つけたものだ。
キブシ種子、腐葉砕片、大型甲虫外骨格・外羽
(マルガヤ尾根ではタヌキ糞が見られ、テン糞はこれだけだったので、内容物を楽しみにしていたが、西山林道沿いで拾ったテン糞の内容物を変わらないものだ)
Fig.7, 11:23、テン糞⑦

Table 1 テン糞①~⑦の内容物
  内容物のTable 1を見ると、①と②だけが哺乳類を食べたものであり、他は落下して発酵しているキブシの果実と腐葉層に潜んでいる節足動物を漁ったものだ。丹沢山麓に生息しているタヌキもテンも厳冬期はキブシの果実が唯一の彼らの飢えを満たす食物だ!と云える。
Fig.8 テン糞①~⑦とイタチ糞●の位置
イタチ糞の内容物は次回に!

2017年3月31日金曜日

驚いた!カエルだ! I was surprised at a frog in water pot.

  庭には、水を容れている鉢が3個あり、一つは水連鉢で夏にはグッピーを入れてやる。もう一つは知人に貰った鉢であり、それには2月に倉沢から下ってきて桃ノ木林道で見つけたヤマアカガエルの卵を6、7個入れていた。その卵の状態を見ようと近づいたら、2,3日前に孵化したと思われるまだ頭の細いオタマが泳いでいるのが分かった。早速、カメラを持ってきて撮る。さらに水蓮の芽生えの様子を見て、もう一つの小さな鉢を見た。これには、アマゾンフロッグピットが捨てられている。その水が少ないので、金だらいで水を一杯にすると藻がおかしな動きをする。ん?何にかいるのかな?っと思って水遣りを止めて水の濁りが治まるのを待っていたら、何と、カエルが顔を出した。でかいが、ヤマアカガエルだろう。慌てて撮った。
  数年前にやはり山から取ってきて水蓮鉢に入れていたヤマアカガエルの卵が孵ってオタマになり、オタマからカエルになったヤツの一匹が、やはりこの小さな水鉢にいて卵を産んだことがあった。無精卵だったようで孵化しなかったが、まさかそのときのヤツではないだろう(2014年3月31日アップ)。
 鉢の中にはアナカリス(オオカナダモ)が入っているので、それについている苔を食べているようだ。また、早くもボーフラ状の動きをするヤツがいた。オタマの餌となるだろう。
 まだ、孵化したばかりのようで頭が細い。
ヤマアカガエルがいた。

  それにしてもちょっと不思議だ!このヤマアカガエルはこの鉢に水があることをどうやって知るのだろう?自分の目の高さよりも30センチは高い。ピョンピョン跳ねても彼らには見えない筈だ。アマガエルのように木に登れば別だが、、、。