「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2015年6月9日火曜日

水洗い後のテン糞内容物 The contents of the Marten's scats after water washing.

昨夜からずーっと雨が降っている。とうとう梅雨に入ったんだ。
今週は山に行けるかな?

先週6月5日の丹沢実習(蓑毛・ヤビツ峠・大山・見晴台・日向薬師バス停)で
見つけた糞は全てテン糞であった。
糞の表面から見ただけでどんな内容物か考えたのだが、どうも外れが多かった。
糞③がアナグマ糞かとも思ったのだ。


テン糞①キイチゴ属Rubus sp.の種子、モミジイチゴもニガイチゴも鈴なりであった。
Fig.1 キイチゴ属 Rubus sp の種子.

テン糞②ヤマザクラCerasus jamasakura種子果皮とキイチゴ属種子
Fig.2 左:オオシマザクラと右:ヤマザクラの種子

テン糞③オオシマザクラCerasus speciosa種子・果皮、クワMarus australis種子
Fig.3 クワの種子

テン糞④
テン糞⑤ヤマザクラ種子・果皮、キイチゴ属種子
テン糞⑥ヤマザクラ種子・果皮、キイチゴ属種子
テン糞⑦ヤマザクラ種子・果皮、キイチゴ属種子
テン糞⑧クサイチゴRubus hirsutus種子 クサイチゴもたくさん生っていた。この種子はキイチゴ属の中では一番小さい。
Fig.4 クサイチゴの種子

テン糞⑨ヤマザクラ種子・果皮、鳥羽毛
テン糞⑩ヤマザクラ種子・果皮、
テン糞⑪ヤマザクラ種子・果皮、甲虫脚・外骨格

6月7日にアップした糞の表面から食べたものを推定したものと水洗いしたあとで解ったものを表にして見比べてみた。
半分くらい当たっているかな?⑤⑥⑦をマメザクラとしたのはマメザクラの果実が黒く熟し食べ頃だったからだ。⑤⑥⑦は見晴台で見つけて拾ってきたものであるが、テンにとってはマメザクラよりもヤマザクラの方が好んでいるのかな?ぼくにとってはヤマザクラの実はソメイヨシノの実と同じように苦いのだ。

下はマメザクラの果実から採った種子(上の3個)だ。
左の3個はオオシマザクラ、右の3個はヤマザクラの種子だ。
マメザクラは種子もこのように一回り小さい。熟して生っていたのにテン糞からは出てこなかった。

いよいよ丹沢山塊のテンを含む野生動物たちはサクランボウとクワ、キイチゴ食いに突入したことになる。タヌキやアナグマたちはこれらの果実が林床に落ちてからありつけることになる。
ん?また、地震だ!

2015年6月8日月曜日

こんな厳しいところに、ネジバナだ! In a severe place like this, it's a lady's-tresses.

2階のベランダの角に直径30センチくらいの花鉢をほったらかしにしている。
連れ合いがラズベリーを買ってきて植えていたのだが、冬や夏場の乾燥で辛うじて生きている。
その鉢にハクビシンがウンチをしていたり、下の写真にも顔を出しているキク科(木本だ)の花が咲いたり、昨年からはネジバナも咲いていた。
今年は、このネジバナ30センチくらいの草丈になって花を咲かし始めた。
ネジバナは、釧路湿原にも咲いているし、我家の側を走る小田急線の線路脇の砂利の中にも咲いていたり公園の芝生の中にも咲いている。
つまり、ネジバナは日当たりが良いところに出てくる。
だからだろうか?
我が家のベランダの花鉢は、乾燥したり、濡れたり、真夏の日向で暑くなったり、冬の寒風に曝されたりしている。でも、ネジバナとキク科の木本植物だけは耐えて生きている。
いや、耐えて生きているんではないんだ。
そのように乾燥したり、濡れたり、暑かったり、寒かったりするような場所が好きなんだ。

「住めば都」と云うが、
釧路から東京・神奈川に出てきた当初の1、2年は、夏はとても暑くて辛かった。
じっと椅子に座っているだけで汗が出てくる。
風邪をひいて熱があるわけではないのに、寝ているだけで胸が汗だらけになる。
こんなことは釧路にいた頃はあり得なかった。身体を激しく動かしたら汗が出ることはあっても
ただ座って本を読んでいるだけで、額から汗が流れ落ちるなんていうことは無かった。
「東京や横浜は人の住むところではない!」っと思った。
それが、どうだ釧路に帰ってフクジュソウを見に行きたいと思っても、
まだ、釧路は寒いから辞めておこうとなる。
すっかり、ぼくの身体はこちらの身体になってしまったんだ。

2015年6月7日日曜日

糞の内容物推定-表面から  The estimation of the scats'contents from the surfaces.

今回は、テン糞を水洗いする前に糞表面の色や形状さらには浮き出ているものから内容物を
推測してみる。はたして、水洗いした時とどのように違っているだろうか?
先ずは、糞を見つけた時刻と場所だ。
テン糞は全て、標高200~700メートルの間で見つかったことになる。
この糞発見場所はこの時季の大山山塊のテンたちの行動域の特性をあらわしているのだろうか?
糞を探すぼくの目はいい加減だから、たまたま700メートル以上の標高の高いところで見つけられなかったのかも知れない。

9:30、テン糞①
拡大するとクワの種子が見える。クワの果実を食べたものかな?
10:01 テン糞②
サクラの種子状の物が見える。色が紫黒なので、熟したヤマザクラかマメザクラの果実を食べたようだ。
 10:27、テン糞③、アナグマ糞かもしれない。
雨で流されているので、斜面に掘った4、5センチの穴が埋ったかもしれない。
内容物で、大半が腐葉土や土壌動物の節足動物ならアナグマ糞だ。
 10:27、テン糞④標高700m
これは、甲虫の外骨格が見えるので、昆虫+クワの実でも食べたかな?
糞を拾って、昆虫が得意なK君に渡した。
 14:43、テン糞⑤
見晴台の岩の上、標高720m
これは、もうマメザクラの果実を食べたものであると確信できる。
何故なら、マメザクラの果実は黒熟して食べると甘くなっているからだ。
14:43、テン糞⑥ 
上と同じ場所の見晴台にあった。
内容物はマメザクラの種子と果皮だろう。
14:46、テン糞⑦
これも見晴台にあった。上と同じ内容物だ。
 15:23、テン糞⑧
これは、キイチゴの仲間のモミジイチゴかニガイチゴかクサイチゴの種子が見える。
15:41、テン糞⑨
これは、日向キャンプ場の無料駐車場近くで見つける。
サクラの果実と昆虫を食べたかな?
 15:44、テン糞⑩
駐車場を少し、日向薬師よりに下ったところで、サクラの果実だけを食べた糞だ!
 16:16、テン糞⑪標高200m
これもサクラの果実(右)が見え、左のは昆虫とクワかイチゴを食べたようだ。

さー、果たして、表面から見て推定したものと、水洗いして同定できたものと
どのくらいの差が出てくるだろうか?
今日は、専門学校で高校生向けの授業なので、明日洗うかな?

2015年6月6日土曜日

丹沢実習:蓑毛・ヤビツ峠・大山・見晴台・日向薬師

 昨日はTCA専門学校の丹沢実習があった。夕方から小雨模様になる予報であったが、お昼前には曇り空となり、午後2時過ぎにはポツリポツリと雨が落ちてきたので、予定を代えて梅ノ木尾根から見晴台への登山道をたどることにした。心配した雨も小雨状態だった。
7:50、秦野駅北口の4番バス停に集合
8:05、蓑毛行に乗る。
8:25、蓑毛下車、8:30、蓑毛発
最後の家を過ぎてスギ林の中を歩いていくと、学生たちが下のように毛が飛び散っているのを見つける。4ヶ所に何故か毛がまとまって落ちている。9:07、ノウサギの毛のようだ。
学生が毛の臭いを嗅いでイヌの臭いがするという。柔らかい毛ばかりなのでノウサギがテンかイタチにやられたものと考える。
学生たちは鳥の声を聴いては、その鳥の写真を撮ろうとする。どうもミソザザイを見つけたようだ。
9:15、アカショウマが丁度よく咲いている。
9:30、テン糞を見つる。以後、10個のテン糞を拾うことになる。
9:58、オニシバリが青く硬い実をつけている。これが赤い実になるんだ。
10:10、ヤブムラサキが蕾となっていた。 
 10:14、学生たちは葉の裏の小さな昆虫や様々な動植物に興味を示すのでどうしても遅くなる。
もう、この時点で大山山頂に12時という計画は取り止めだ。
 10:45、コゴメウツギが咲いていた。高度を増すにつれて蓑毛辺りではすでに咲き終わっていた木々の花が咲いている。
 10:46、マルバウツギだ!
10:50、ヤビツ峠に着く。10分休憩にする。K.H君はトイレに走る。
10:59、
ヤビツ峠から登り始めて間もなく、
11:05、オオルリのペアを見つけた学生たちはそこからしばらく動かず。
 11:08、サル糞が踏まれている。
11:16、またも何かを見つけたような学生たち、今年の2年生たちがシカやカモシカに遭ったらどんなに興奮するだろうか?
11:25、マメザクラの黒ずんだ果実だ。テン糞の内容物の大きな種子はマメザクラかも知れないので、これを3、4個採集。もちろん食べる。旨い!
11」29、イボタノキはまだ蕾だ。
11:31、ヤブデマリの花が散りはじめている。
11:44、キンランがこんな所にさいていた。
12:32、ようやく富士山が見える見晴の良いところに到着だ。
ここでも小休憩とする。もうお昼の時間だが、山頂まで我慢してもらう。
富士山が素晴らしい。このままの姿でいてもらいたい。
12:48、大山山頂で記念写真!
山頂は外国人を含め3,40名の人たちがいた。
山頂のパラボナアンテナのあるところで昼食をとる。
12:53、山頂にあるカマツカの花が満開だ。
 パラボナアンテナのところは富士山が見えて気持ちが良いのだが、寒く。
昼食休憩を30分にして13:20、出発する。
13:22、山頂近くのツクバネウツギが満開だった。
ここでは、ミツバウツギもガマズミも咲いていた。
13:30、ヤマボウシの花だ。奥がクマノミズキの花かと思っていたが、パソコンで拡大したらヤマボウシのだった。
13:42、唐沢峠・不動尻方面と見晴台方面との分かれ道になる。
地図で場所を確認させ、空模様があやしいので、見晴台へ下りることに決める。
階段の下りで、もう脚が膝ががたがたになる。足がプリプリになったという女子のKさん。
14:30、見晴台に着き、10分休憩する。
見晴台でもテン糞を3、4個拾う。どれもマメザクラの種子が入ったものだった。
途中で、雨粒が落ちてきたので、ザックカバーを持っている者はカバーをかけさせる。
 15:02、大きなお地蔵さんの所を通過する。
七曲りというか九十九折の下りは続く、続く。もう、下りはイヤだ。
15:31、舗装道路着、I君とS君は登山道を降りる。ぼくらは舗装道路のなだらかな方を歩く。
舗装道路沿いには、クサイチゴ、ニガイチゴ、モミジイチゴの熟した実が連なり、サルになったようだとKさん、摘まんでは口に運ぶ。
皆、イチゴ目になって歩く。
15:48、アブラチャンの実も大きくなってきている。
15:49、アシスタントのY.Mさんがコアカソの繁みの中にオオミズアオを見つける。 
 16:16、川沿いの道路の路肩にKa君が「糞があります!」教えてくれる。
側に植栽?されていたナンテンの葉をマークとする。 
 16:20、熊出没注意の看板や、サルの注意書きの看板がある。
この辺りはサルが出て悪さをするようだ。
もうすぐ、バス停だ。
 霧雨状の雨が降り続く。
16:29、ぼくは、傘を差して、トイレの入り口に、学生たちは自動販売機前に!
16:45分発日向薬師発の電車に、他の二人の山ガールと共に乗る。
バスに乗って、GPSをスイッチオフにする。
計、 15.5キロの行程だった。
伊勢原駅前で解散し、ぼくとアシスタントのY.Mさんとで駅前の商学部の大学の先輩がやっている「とんぼ」という食堂に入る。旨かった。

2015年6月3日水曜日

梅雨に入った? Has entered into the rainy season?

 2階の寝室に置いていたオンシジュームが咲き始めた。
このオンシジュームは花茎が1メートル以上にもなる。
バルブの大きさが15センチを超えるような大きなものに花茎がつく。
つまり、ぼくにとっては超大型の洋ランなのだ。
これも友人の奥さんの妹さんからもう30年近くまえに貰ったのだ。
株はどんどん増えるが貰い手がないので、可哀想だが、毎年小さなバルブは捨てている。
厄介者のように扱っていて、花茎が伸びてきた時から花が枯れるまで大事にされる。 
 
花が終わりかけてきたら、花茎を根元から切って花瓶に挿し、バルブの植わった大鉢は油粕と骨粉を置いて、庭の木の下に10月一杯まで放り出される。
他の洋ラン類はいつも葉やバルブの状態が見られるのだが、これだけは違う。
大きいというだけで、放り出されるのだ。
直径30センチを超す大鉢で5本以上も花茎がでて花がたくさんつけた時は
このオンシジュームを囲って写真を撮った時もあった。
しかし、今は、可哀想なくらいだ。今年からはまた以前のように少し大事にしてあげよう。

何だか、梅雨に入ったのかな?と思うような天気だ。久しぶりの雨らしい雨とも云える。
今週金曜日は専門学校の丹沢実習で、蓑毛・ヤビツ峠・大山・梅ノ木尾根・坊中と歩く予定だ。
雨だと見えるモノが見えなくなりただ雨の中の行進になってしまう。
でも、梅雨に入るのだから仕方がない。そのために学生たちにはぼくが欲しいくらの高級なゴアテのレインギアが学校から支給されている。


2015年6月2日火曜日

シカとカモシカの大腿骨の明らかな違い The clear difference of femurs between Sika deer and Japanese serow.

丹沢山塊には偶蹄類のイノシシ、シカ、カモシカが生息している。
完全な白骨死体を見つけるのは非常に稀である。
頭骨や頸椎があれば誰の骨なのか判りやすい。
今まで、漠然と大腿骨では区別できないと思っていた。
今日、越後湯沢で拾ってきた下肢骨(Fig.1&Fig.2の下の大腿骨)を綺麗にしていると、
大腿骨頭が、イノシシやカモシカとは異なっていることに気が付いた。
で、ネットで他のシカ(white tailed deer)の大腿骨頭を調べた。
ニホンジカ、のFig.1&Fig.2の黄線で囲った部分(大腿骨頭)とwhite tailed deerの形状は同じである。
http://booksite.elsevier.com/9780123884374/display.php?slide=05-07-deer_fem_lt
 Fig.1 カモシカSerow( 上)とシカDeer(下)の大腿骨、正面から
カモシカは左の大腿骨、シカは右の大腿骨
赤や黄色の線で囲った部分はそれぞれの大腿骨頭
カモシカの大転子(大腿骨頭の反対側の突出し部分)が欠けているのは、そこに筋肉に付着していたためにタヌキかアナグマなどによって齧り取られている。

Fig.2 カモシカSerow(上)とシカDeer(下)の大腿骨、後面から

カモシカの大腿骨頭の形状はイノシシばかりでなく、サル、タヌキ、アナグマ、ウサギやネズミたちと変わらない。もちろんヒトも同じ形だ。

何故、シカが他の多くの哺乳類の大腿骨頭と形状が異なるのか?
シカと同じような大腿骨頭の哺乳類はいないか?
寛骨や筋肉の着き方とともに興味を持った。

しかし、大腿骨頭は寛骨と関節でつながり、当然、カモシカとシカの歩き方の違いはあるのだろう。今まで全く気が付かなかった

2015年6月1日月曜日

ジムグリの歯  The teeth of the snake that called the Jimuguri in Japanese.

湯河原の白銀林道の探索でジムグリのミイラを拾ったことは、アップした。
その歯をケンコウのDoNature STV-40Mで観察した。
下は、LumixGH1にMARUMIのクローズアップレンズMC MACRO+10をつけて撮った。
残念、前部の歯が上下とも潰れている。
上顎の歯は、片側2列に平行に並んでおり、外側の方が長く大きい歯であることが分かる。
ヘビ類の歯は、他のトカゲやヤモリ、カナヘビなどの歯とは違って針のように鋭い。
http://members2.jcom.home.ne.jp/fumio.fukuda/boneOK.html の両性・爬虫類の骨と歯を参照。
マムシは外側の1列だけだが、アオダイショウも2列だ。
 下顎の歯の多くは潰れており、2列にはなっていないことが分かった。
ヘビ類の歯と同じ爬虫類のトカゲヤモリ、カナヘビの歯とはまったく異なる。
ヘビの歯は一度咬んだら逃さない鋭く内部へ押し込む歯であるが、
トカゲたちの歯は単に上から押し潰すといったものだ。

ノウサギが食べたクローバーの部分  A part of clover that the hare has eaten.

湯河原にはシカが生息していない。
猟期になると丹沢や伊豆半島の方から追い出されるようにやってきた
シカが侵入してくるくらいである。
だから、山に入っても下草がちゃんと繁茂しているし、
林道沿いの日当たりの良い場所は、道路工事で植栽されたクローバーの群落が見つかる。

子供の頃、家ではウサギを飼っていた。
当時はペットとしてではなく食糧として、ニワトリと同じように飼っていた。
春から秋までのウサギの餌は家の周りの道端や野原に生えているクロバーやタンポポだった。
小学生の頃はもう普通に自分で鎌を砥ぎ、これらの草を刈った。
クロバーもタンポポもウサギたちは喜んで食べてくれた。

下の写真の中央の茎のいくつかはそれらの先に葉も花も付いていない。
これは、ウサギが上の部分をパクリと食べたのだ。
では、、茎の上についていたのはクローバーの花?それとも葉?
タンポポやクローバーの群落のところで草刈して持ち帰った草を、
ウサギたちに与えると、埋もれた草の中から花を引っ張り出してムシャムシャ食べた。
ウサギは、タンポポもクローバーも花の部分が大好きなのだ。
同じように、テンやハクビシン、サルも果実はもちろんのこと花が大好きだ。
きっと甘いからなのだろう。
もちろん、上の写真の茎の先はクローバーの花がついていたのだ。