「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2010年3月10日水曜日

イノシシの糞の内容物

6日(土)の小雨の中の高取山・仏果山で拾ってきたイノシシの糞、
採集する前の状態は3月8日月曜日の動物のフィールドサインを見て!
拾った時は、土の塊のようだった。が、水洗いして残ったものがこれだ。
あんなに生ナマしかった物がもう臭いも無く(モチロン少しは残る)、
小さな土や石と大半が植物の繊維である。
このイノシシ君?は林床の地面を掘って、木の根をバリボリ食べたと思われる。
チップ状の爪楊枝よりも太いものもある。
量としてどのくらいの根を食べたのか、一緒に土砂も食べている。

イノシシ肉を2、3度食べたことがある。おいしかった!
しかし、、、
野生動物は皆苦労して餌を探し、栄養を得ている。
特に哺乳類はぼくらヒトと兄弟だ。
そんな野生動物を狩猟の対象とするのはやはり可哀想かな、、、。

2010年3月9日火曜日

ハクビシン?の糞内容物のキブシの種子

ハクビシン?の糞を採集した。それを茶漉しで水洗いした。
その残渣はキブシのタネであった。
前のブログでは書かなかったことがある。それは、キブシのタネの2~3割くらいが裂けている。
つまり、噛み潰されているということだ。クリックすると拡大!
これは、テンやアナグマ、タヌキ以上に果実食に依存しているハクビシンの
咀嚼のやりかたなのか?あるいは、この2、3月は彼らにとってもっとも食物が欠乏する時季なので、タネさえも嚙んでタネを栄養とするようにしているのか?この時季のテン糞や他の糞のキブシのタネの状態を調べなくてはいけない。  
あー、このようのことは学生が興味を持ってやることだが、、、、。

2010年3月8日月曜日

雨の仏果山・高取山(続):動物のフィールドサイン

 これはリスの巣だろうか?
タヌキのタメ糞
糞の中のキブシの種子が分かる。
右下にキブシの種子のテン糞、一回り大きいハクビシンの糞?
ハクビシンの糞?を持ち帰り水洗いしたら、残ったのはキブシの種子であった。
一見すると大きなオスザルの糞だが、違う。
イノシシの糞だろう。まだ、水洗いしていない。
雨の中を歩く
この時季のテン、イタチ、タヌキらの食肉目の動物たちはキブシの果実で命をつないでいる。

2010年3月7日日曜日

雨の中の高取山・仏果山

やまぼうしさんにお願いしていた丹沢の冬芽の観察が何度も雨で流れた。
昨日も予報は雨で朝からショボショボと降っていた。
が、もう延期にはしないで決行した。
大棚沢駐車場で待っていると3人がバスから下りた。
仏果山を目差して歩く。
雨天で寒いので手袋で雨具を着て傘をさし歩く、すぐ暑くなる。
今回、3種類のキクラゲを少し採ってきた。
ハナビラダクリオキン
マツノコベニサラタケ
コガネニカワタケ
この三種類をラーメンの汁の実として容れて食べてみました。
味はなく、食感がコンニャクをさらに柔らかくした感じです。
残りは半乾燥させて食べてみます。
冷たい雨の中なので今まで出会えなかった物を見つけたことになります。
山の幸の収穫は少しであってもすごく嬉しい。

(キクラゲの仲間の名前はやまぼうしさんから知らせてもらいました。
が、確信はもてないようです。)

2010年3月4日木曜日

サル接近警戒システム!

 先日、岡山県高梁市に行ってきた。
高梁市の臥牛山はニホンザルの天然記念物指定地域になっている。
指定地域に生息するサルの群れが農作物を荒らさないように工夫がこらされている。
その一つがサル接近警戒システムである。
サルが農耕地に近づいてくると住民たちに音と注意光で知らせ、専任の追い上げ人の携帯にも知らせるというものだ。
ソーラーパネルの上の橙色は回転灯で、サルが接近しているあいだ回って住民たちにサルが接近していることを知らせる。
下の箱の上のスピーカーはサルが接近した時の数分間音が出る。
箱には大型トラック用のバッテリーが入っている。
臥牛山の群れの発信機の首輪をつけられた8歳くらいのメスザル。
久しぶりにサルに出会えたので、サルの写真ばかり撮っていた。

2010年3月3日水曜日

広島

原爆ドームの前の木、クスノキが植えられていた。
芝生の上や敷石の上に長い果柄の青黒い実がたくさん落ちている。
クスノキはムクドリのねぐらになっている。
朝、早いのでたくさんのムクドリたちが枝に留まっている。
階段を使って河原に降りてみた。 漂っているように生活排水が混じった川が流れ、縁の石は緑の苔で覆われている。
夏はさぞかし悪臭がするのではないだろか?
平和記念資料館から出るといつの間にか外国人を含む多くの観光客がいた。
被災者が流れ、水を求めた川をきれいに出来ないものか?

福田 史夫

2010年3月1日月曜日

備中高梁だ!

岡山から伯備線に乗り換えて備中高梁に来ている。
横浜のみどりの窓口で伯備線の備中高梁と言っても、JRになってからはなかなか分かってもらえない。
その道の専門なんだから勉強して欲しい。  
鉄道マニアみたく覚えなくても良いがもう少し鉄道網を見て楽しんで欲しい。
右奥の山が臥牛山。

シカとカモシカの下顎の歯の違い

 丹沢にはシカとカモシカほぼ同じ場所に生息している。
サル調査をしていて、カモシカは1990年以前には全くみたことがなかった。
それは、生息はしているが数が少なかったからである。
2000年を過ぎた頃から、見かけるようになり、4、5年前からは場所によっては
シカよりもカモシカを見かけることが多くなった。

シカは谷間に響きわたる警戒音を出してくれるので、こちらが気がつかなくてもシカの存在がわかり、双眼鏡で対岸斜面のシカを見つけることができる。
一方、カモシカは仲間と一緒にいないで単独のことが多いので、警戒音をだすことがない。
直接姿を見つけて、カモシカを確認することになる。

両者とも生後間もないアカンボウはブッシュの中に隠れていてぼくらに出会っても逃げることはなくただ硬直したようにじっとしている。

彼らの足跡や糞の形状で簡単に識別できないものか考えあぐんでいる。
草木の食痕もどちらのものなのか難しい。
下は先日の堤川林道での食痕である。クリックすると拡大。
歯形の幅が1センチ以上ある。
1センチ以上の大きな幅の歯をもつ動物は?
カモシカもシカも上顎の切歯は無い。
カモシカでは上顎の犬歯も無い。シカの犬歯はあっても
歯肉から出ているのは5ミリ程度のもので消失する運命の歯である。
だから、両者とも下顎の歯と上顎で抑えて草を噛み採ったり、唇や舌で草を巻き取ったりする。
両者の下顎の犬歯は切歯状となり、切歯と並ぶ。
下は丹沢のシカとカモシカの下顎の比較である。
左は同じ大きさの切歯と犬歯が並ぶ、右は第一切歯が幅1センチ以上もある。
どちらがシカ?カモシカ?
左がカモシカで右がシカだ。
堤川林道の上の食痕はシカの下顎の第一切歯の痕だということがわかる。

2010年2月28日日曜日

丹沢の山の崩壊はシカのせい?

先日の丹沢の続き
この新しいシカ糞かな?それともカモシカのもの?
以前だったら、このようにまとまった糞塊はカモシカとしていたが、、、。
今は、ちょっと判断がつけられなくなってしまった。
それよりもこの糞の色、パソコン上で加工してセピア色にしているわけではない。
シカやカモシカ糞は黒っぽいのだが、、、これは茶色だ。
食べるものが不足して、枯れ葉を食べているからなのだろうか?
シカの胃内容物を調べればすぐ解かる。
来年の猟期にでも射殺されたシカの胃内容物の分析をする卒論や修論で研究する学生が出てきて欲しい。すでにやられているが、ぼくが知らないだけかな?

やまぼうしさんからお知らせがあり、昨日「水源環境保全・再生かながわ県民フォーラム」なるものを聞きにいった。
会場が藤沢リラホールで、電車に乗って15分もあれば行けるからだ。
丹沢の山はシカによる採食で草木が食べられて、土肌が剥きだしになり、そのため土砂の流失がおこっているという。
例えば、「不思議なミズキ」がある付近
さらには、不思議なミズキの尾根を北上して宮ヶ瀬尾根への途中の細尾根
見てのとおり下草が無い。これは冬(今年のもの)ということを考えても、ちょっとひどすぎる。
以前なら、下草としてのササが生えていたところでもある。
このように丹沢山塊の下草を無くしたのは、シカが食べたからだと考えられている。

ちょっと待って欲しい。以前は植林の杉や檜の苗が食べられる。成木の樹皮が食べられるということであった。それが、今は雑木や下草まで食べつくしてしまっているということだった。

1970年代後半は、ブナやモミが枯れたり、丹沢の樹木や下草が枯死していくのは、大気汚染によるものであったと考えられていた。酸性雨も問題になった。
今はどうも悪者は大気汚染よりもシカになっている。

ぼくはアレルギー性の喘息をもつが、その原因が花粉だという。
フザケルナと叫びたい。何故、動物にとって、花粉が敵なのだ。大気汚染を含む、複合したげんいんでしょう。それがタマタマ解かりやすい引き金の一つが花粉ということではないの?
花粉症は食品や大気などの複合汚染を警告していることではないの?

一昨年、昨年と宮ヶ瀬湖が異様な青色になった。
学生が気持ち悪い色だと云った。ぼくは何故あのような色になるのか解らなかった。
フォーラムの発表で、相模湖や津久井湖のアオコの異常発生ということで、下の青色がアオコだとわかった。
宮ヶ瀬湖の上流には家庭排水が大量に流される住宅がないため、宮ヶ瀬湖のアオコには全く触れられなかった。
丹沢山塊に降った汚染された雨が宮ヶ瀬湖に流れ入る。
科学的に解明する考え方が神奈川県ではとられていない。思い込みだけである。
シカが本当に山を荒らすなら、オスだけを撃つのではなく、メスも撃たなくてはならない。

2010年2月27日土曜日

動物たちのフィールドサイン:食痕

24日の土山峠・ハタチガ沢・北尾根・鍋嵐・能の爪・宮ヶ瀬尾根のコースで
出遭った哺乳類はエビフライレストラン付近でのカモシカだけであった。
が、テン糞は多く、50メートルに1、2個も見つかる。
北尾根の677ピークを越えてJピークに登る途中の細尾根で、
モグラが通ったトンネルだ。
こんな固い地面も彼らは潜るんだ。日陰には残雪があるところである。
食痕としてちょっと気になるものがあった。いつも判らないので見過ごしてきたものである。
この場所では何故かアセビの葉や小枝が直径2メートル以内に散在している。
これは、リス?ムササビ?ヤマネ?
小動物が木に登って齧り落としたと思われる。
このような食痕がJピークから鍋嵐・能の爪にかけて3箇所にあった。
どの部分を採食したのだろうか?
下の写真は、雪の重みで枝折れしたマテバシイの葉が食べられている。
Jピーク近くの広くなった尾根である。
これは、シカ?カモシカ?が食べた痕、区別できなかった。
堤川林道を歩いていると、これまた雪の重みで折れた木の樹皮を採食した痕をみつけた。
これは、カモシカ?シカ?
歯形が残っていた。判りましたか?
バカなことにこの木が何だったか記録していない。来週にでも行って見なくては!