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原発不要・核廃絶


2023年4月27日木曜日

イノシシの仙骨と腸骨の癒合   Fusion between sacrum and ilium of wild boar

仙骨と寛骨が縫合・合体している骨盤を持つ動物は、モグラやヒミズであった。他の動物では齧歯類、ウサギ類、食肉類や偶蹄類も老齢化すると寛骨の恥骨部分と坐骨部分が癒合するが、仙骨とは癒合しない。ただ、サルでは老齢化しても恥骨同士さえもしっかり癒合・合体した標本は持ってない。

性成熟を過ぎてから寛骨の恥骨・坐骨部分が癒合しても仙骨が寛骨とは独立して可動性があるならば、狭い産道を少しでも広げられる。
だから、手持ちの骨盤のほとんど全ては木工ボンドで仙骨と寛骨を接着していた。ただ一つのイノシシ(友人YNより譲り受ける)の骨盤だけが寛骨と仙骨の一部が癒合している(図1)。しかし、背側では全く癒合がみられない(図2)。
図1.イノシシSus scrofaの腹側から見た寛骨と仙骨の癒合部分(赤線で囲む)
図2.イノシシの背側から見た癒合した寛骨と仙骨
殆どの野生動物は生きている限り生殖能力がある筈だ。ヒトやペットだけが生殖能力が失われても生きている。であるから、この骨盤のイノシシはアカンボウを産まない♂個体であると考えられる。

哺乳類では仙骨と寛骨(腸骨・恥骨・坐骨)が癒合・合体しているのはモグラやヒミズの仲間だけみたいだが、鳥類は全ての鳥が癒合・合体している(図3)ようだ。
図3.メジロZosterops japonicusの複合仙骨

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