若い男性は、ぼくの先を行ったり、ぼくが先を歩いたりだった。テン糞を見つけては写真を撮って拾っている間に抜かされる。彼はゆっくり歩いているように見えるのだが、若いだけに早い。
っと、先に歩いていた彼が立ち止まって話しかけてきた。「この先に、道が崩壊して前に行けなくなります」っと云う。「え?両足と両手があれば行けない処はないと思います」と応えた。「ここからは行けません」「大丈夫行けます」「見てて良いですか」「どうぞ!」「気をつけて!」「ありがとう!」
ぼくは、崩壊している箇所の山側に既に踏み分け道があるので、それに沿って崩壊した箇所を通り過ぎる。彼も着いてくるのかな?っと思ったが戻って行った。
え?今の若者はこの位の崩壊場所でも躊躇し、諦めてしまうんだ。自然が好きで、バードウォチングに来ているのにもったいない。子供の頃からの屋外で遊び回った経験が少ないのだ。
テン糞を見つけたので、写真を撮ろうとしたが、スケールとして置くべきナイフが無い。彼が話しかけてきた時にナイフを拾い忘れたのだ。しかし、その場所は分かるので、兎も角林道終点まで行き、そこから金沢左岸の栂立ノ頭(849m)に登って栂立尾根を下る予定だったが、林道終点で休憩を兼ねてメロンパンを食べたらナイフを探しに戻ることにした。
帰路、林道が崩壊した箇所で、山側のコースを辿ったらマムシがいて、しかもこちらに向かってくるような体勢をとる。この狭い道でっと思いながら、写真を撮り、ストックで押さえてコヤツの横を通る。ストックで押さえたら尾の先を小刻みに震わしている。威嚇しているんだ!
尾の先を小刻みに震わす
小刻みに震わせている動画で
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