4月1日にMaruさんと伊勢沢林道を歩いた時に拾った、テン糞12個の内容物を明らかにする。5個の糞からヤブツバキの花芯を食べたと思われる雄蕊の葯・花糸が出てきたり、4個から哺乳類の毛や骨、2個から鳥の毛、さらにテン糞⑩の1個からヒメネズミとカナヘビかトカゲを食べたと思われる歯と骨が出てきた。このテン糞⑩の爬虫類のものと思われた歯と骨はヤマアカガエルの骨・歯であることが同定できた。
キランソウやヤマルリソウ、タチツボスミレが咲き始め、テングチョウなどがひらひら飛び始めると、テンはヤブツバキの花芯を食べ始める。しかし、まだまだキブシの果実食いに頼り、林床の腐葉層をも漁っているようだ。その為土砂が出てくる。今回はテン糞⑫を水洗いしていて小さな釣り針が出てきた。この糞の不明な動物質は魚(ヤマメ?)のものと思われる。
これまでにも干上がった沢に僅かな水溜まりにいた魚を食べているだろう。12個の内容物を表1にしてまとめた。
テン糞①
キブシ種子・果肉果柄、腐葉砕片、土砂
テン糞②
キブシ種子、サルナシ種子・果肉果皮、ケンポナシ種子1個、腐葉砕片、土砂
テン糞③
ヤブツバキの雄蕊の葯・花糸、キブシ種子、羽毛多数、ムカデ、節足動物脚、土砂
テン糞④
キブシ種子・果実果皮、ヤブツバキの雄蕊の葯・花糸、ノウサギの毛多数・骨片、カマドウマ脚
テン糞⑤
キブシ種子、ヒメネズミの毛多数・上腕骨・下顎骨・尺骨・橈骨・尾椎・骨片
テン糞⑥
キブシ種子・果肉果皮、腐葉砕片、土砂
右の3個:テン糞⑦、左の古い4個:テン糞⑧
テン糞⑦
キブシ種子・果肉果皮、ヤブツバキ雄蕊の葯、腐葉砕片
テン糞⑧
羽毛・軸・脚指爪、骨片
テン糞⑨
キブシ種子・果肉果皮、ヒノキ葉、腐葉砕片、土砂
テン糞⑩
キブシ種子・果実果皮、サルナシ種子、ヤブツバキの雄蕊の葯、ヒメネズミ毛・骨片・尺骨・頚椎・第一臼歯、ヤマアカガエル歯・骨片
テン糞⑪
キブシ種子、サルナシ種子、ヤブツバキの雄蕊の葯・花糸多数、腐葉砕片、小哺乳類毛、土砂
テン糞⑫
キブシ種子・果実、腐葉砕片、不明動物質・骨片、釣り針
何と釣り針が出てきた。この不明動物質や骨片はヤマベのものか!
テンが干上がった沢にいたヤマベを食べのだ。
表1.テン糞①~⑫の内容物
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