この湿気の多いところに生えるというヌマダイコン(下の写真)が、
奥湯河原にきた理由だった。
Sakaiさんによると天昭山神社付近はシダ植物で有名らしい。
そのようなことはここでサルを追っていたのに全く知らなかった。
でもアジャンタムの仲間のハコネシダを知り覚えたのはここでサルを追っていたからだろう。
同じように、沢沿いのヤマグワの葉をサルたちが採食している時に、
ハコネサンショウウオがいないかと石を剥がして探したことがあった。
トイレがある駐車場の下のところから、沢を渡り尾根を巻いて、
コクサギのブッシュうを漕いでいくと山の神と呼ばれていた小さな祠があった。
そこは、ぼくにとってはいつも背中がぞっとし両腕に鳥肌が立つところであった。
そのため、座ってタバコを吸い気持ちを落ち着かせる。
が、立ち上がるとザワザワと鳥肌が立つので、急いで通り過ぎたいところだった。
が、何故かそこに腰を下ろしてしまうような力が働いていた。
ここはT群(天昭山群)と名付けたサルの群れが
パークウエーに向かう時にしばしば利用する場所でもあった。
一人でそこを通る時は鳥肌が立ってザワザワして歩けなくなるのに、
学習塾で教えていた小学生と歩いた時は、何もザワザワした恐ろしさがなかった。
今回、総勢7名で行ったものだから、当たり前だが鳥肌が立つような恐ろしさがなかった。
また、小さな祠があった付近の沢の流れが変わり
マンジュシャゲの葉がたくさん茂っており、祠はなくなっていた。
コクサギのブッシュのところに、
まだ残る踏み分け道を塞ぐかのようにヒデコ(シオデ)の果実がなっていた。
ぼくは、山菜好きなので、こんなところにヒデコがあったならば見落とすことはない筈だ。
祠が流された代わりに来春もう一度一人で
ヒデコを採りに来いと誘われているのかもしれない。
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