清川トンネル内のコウモリのコロニーの下にコウモリ糞が落ちていた。
その側に、コウモリ糞とはまったく違う糞があった。
テンかイタチの糞である。
もちろん持ち帰った。
コウモリの骨でも出てこないか楽しみである。
水洗いした。
この二つの塊で一匹分のオオゲジの殻と脚であった。
長い脚がなかったらムカデとするところだった。
洗っていて驚きというかすごい感動を味わった。
それは、「サルは視覚の動物だが、アナグマ、テン、クマ、イノシシなどの他の哺乳類は目が見えない」とまで学生たちに話していたからだ。
目が見えないというよりも、嗅覚や聴覚の動物だ。
生活を視覚ではなく嗅覚や聴覚に頼っている。
清川トンネルのコウモリのコロニーがあった場所はトンネルの真ん中あたりだ。
この辺りはトンネルの出口の明かりが遠くに見えるだけで、自分の手を目の前に持っていってもまったく見えない真っ暗闇の世界だ。
そんな暗闇の中でテンorイタチがオオゲジを捕食している。
テンたちはオオゲジの歩く音か臭いで探り当てて捕食したのだろう。
テンやイタチは木に登ってクワの実などの果実も食べる。
果実を食べる時は匂いで判断するんだろう。
では、鳥やネズミやカエルを捕食するときは?
2 件のコメント:
隊長、この中でテンの視力は別格じゃないですかね。
林道を渡るため、高い木に登り、細い枝をジャンプして渡り、幹を下っている途中、撮影しているこちらに気づいて止まり、しばらくわたしを観察していきましたよ。
その距離は30mです。
一番の感覚は鼻でしょうが目もしっかり使ってますよ。
なるほどね!
枝をジャンプして渡るっていうことは、コウモリじゃーあるまいし、視覚だね。
サルは樹上へ進出してから視覚が開けたのだが、樹上生活をする哺乳類のリス、ムササビ、ヤマネ、モモンガなどの齧歯目に加えて、木登りし、しかも枝から枝へサルのように跳び移れる哺乳類のテン、あるいはハクビシンも目が良いわけですね。
事実によって、自分が考えていたことはすぐ方向転換しなければならない。
しかし、真っ暗闇では視覚はダメですね。
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