「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2025年1月28日火曜日

霊長目の頬骨                    Zygomatic bone of Primates

 サルは眼窩が正面を向いているので、側面ばかりでなく斜め前方からの頬骨も撮った。曲鼻亜目ではロリス科のスローロリスとキツネザル科のワオキツネザル、直鼻亜目ではメガネザル型下目のフィリピンメガネザル、真猿型下目広鼻小目のオマキザル科のリスザル、狭鼻小目のオナガザル科のニホンザル、ヒト科のヒガシゴリラの頬骨を青く塗ってアップする。但しフィリピンメガネザルAnimalDiversityWebでは頬骨と他の骨の縫合部分が不明なのでそのままアップする。

曲鼻亜目: ロリス科とキツネザル科のサルたち

図1.左側面からのスローロリスNycticebus concangの頭骨
図1'. 斜め左前方からのスローロリスの頬骨
図2.左側面からのワオキツネザルLemur cattaの頬骨

以下が直鼻亜目: メガネザル下目と真猿下目のサルたち
図3.斜め上前部のフィリピンメガネザルCarlito syrichataの頭骨
           AnimalDiversityWebから 
頬骨の縫合部分が不明確なので頬骨を青く塗れない。しかし、眼窩の奥の裂け目から下の大半は頬骨であろう。
図3.左側面からのリスザルSaimiri sciureusの頭骨
図3’.斜め左前方からのリスザルの頬骨

図4.斜め上正面からのニホンザルMacaca fuscataの頬骨
図5.斜め上正面からのヒガシゴリラGorilla beringeiの頬骨

霊長目の頬骨は全て頬骨前頭突起が伸びて後眼窩突起(前頭骨頬骨突起)としっかり癒合し、曲鼻亜目を除く真猿型下目では全て眼底骨が形成される。即ち曲鼻亜目は眼窩と側頭窩を遮る骨はなく、シカやカモシカ、マングースと同じだ。

2025年1月25日土曜日

ウマの眼窩輪は後眼窩突起と側頭骨頬骨突起が結び付く Orbital ring of horse fuse with post orbital process and zygomatic process of temporal bone

 獣医学を学んでいる者やウマに詳しい者は既に自明の事で驚く事では無いかも知れない。が、ぼくにとっては大発見だ。自分の新知見を得ることが出来た。

それは、サルやシカ、カモシカ、あるいはマングースなどで形成される眼窩輪は頬骨前頭突起jと前頭骨頬骨突起(後眼窩突起)pが癒合して形成される(図1、1’&2)。

図1.ニホンザルMacaca fuscata頭骨正面からの眼窩○と眼窩輪
眼窩輪は前頭骨f、前頭骨頬骨突起p、頬骨jと上顎骨m、涙骨lの骨で形成される
図1’.ニホンザル頭骨左側面からの頬骨(青色)
j:頬骨 p:前頭骨頬骨突起 s:側頭骨頬骨突起
図2.上:マングースHerpestes javanicus 中:シカCervus nippon 下:カモシカCapricornis crispusの眼窩輪
 頬骨jと前頭骨頬骨突起(後眼窩突起)pが癒合して形成される

蹄を持っている動物のウマも眼窩輪が形成されるのは、骨の写真を見て知っていた。で、ウマの頭骨を見た。
ウマの仲間のロバを哺乳類頭蓋の画像データベースで見て、何度も見直した。さらに、ロバばかりでなく、ウマ、サバンナシマウマ、グレビーシマウマの画像を拡大したりして見た。不思議だ!後眼窩突起pが側頭骨頬骨突起sと接して癒合している(図3)。頬骨側頭突起と側頭骨頬骨突起が接したところで頬骨は前頭突起が出るのだが、それが無いのだ(図3)。
図3.ロバEquus asinusの頭骨左側面からの頬骨弓(青色)

このウマ科の図3を見ると、後眼窩突起が伸びて側頭骨に達しており、側頭骨が伸びている訳では無い。さらに眼窩はウマ科の鼻骨が長いせいかサルやマングース、シカ、カモシカに比べて後半部にある。
尚、奇蹄目ではウマ科Equidaeだけそうであった、バク科Tapiridaeでは頬骨前頭突起が見られる。

ミノムシの移動方法は?                       How does the bagworm move?

机の上の鉢にミノムシが着いているのをアップした。が、2日前からそのミノムシが何処かへ消え失せてしまった。もちろん鉢の中にはいない。どこを探して良いかわからず、途方に暮れていた。
今朝、部屋の窓辺に吊るしているラン鉢に霧吹きをかけていたら、デンドロにあのミノムシがいる。エ?信じられない。前にいた場所から2メートルは離れており、飛んで行ける訳ではないし、這っていくとしたらどうやって行ったのか?
クモのように糸を出してそれを飛ばして、伝って行ったのだろうか?どうしてそう考えるのかと云うと、このミノムシがいた鉢のマランタの葉と15センチくらい離れた場所にある蛍光灯の傘とクモの糸のようなようなもので繋がっており、ぼくが鉢を動かすとマランタの葉が動くのだ。
ミノムシの移動方法を知りたいものだ。
図1.デンドロビウムにいたミノムシ
幸いまだ蕾は食べられていなかった!

2025年1月24日金曜日

偶蹄類の頬骨 Jugal of Artiodactyl

偶蹄類の頬骨をアップする。偶蹄類は猪豚亜目、反芻亜目、ラクダの仲間の核脚亜目に分けられる。が、ここでは手持ちのイノシシやシカの仲間をアップする。

猪豚亜目のイノシシの頬骨を見よう(図1)。頬骨は前頭骨突起が眼窩後縁に少し伸び、側頭突起は側頭骨頬骨突起の下に滑り込む。反芻亜目のカモシカとシカでは眼窩輪が形成され、側頭突起はイノシシのように部厚無く、細い突起である(図2&3)。

図1.イノシシSus scrofaの頭骨右側面からの頬骨(青色)
図2.カモシカCapricornis crispusの頭骨左側面からの頬骨(青色)
図3.シカCervus nipponの頭骨左側面からの頬骨(青色)
図4.キョンMuntiacus reevesiの頭骨左側面からの頬骨(青色)
どうしても気になるのはラクダの仲間である。ラクダは反芻するのに反芻亜目には属さない。
図5.ラクダCamerus sp.哺乳類頭蓋の画像データベースから

イノシシは口吻が長く、食物を探すのにも地面に鼻を着けるようにして腐葉層を掻き分け、嗅覚が視覚よりも重要であると思われる。しかし、イノシシの後眼窩突起が図1のように伸び、さらに頬骨前頭突起も少し伸びているのは、視覚も重要である事が判る。この視覚は食物を得るためではなく外敵を発見するためのものであろう。その外敵発見のために眼窩輪が発達したのがカモシカやシカ、ラクダであろう。ラクダの仲間の頬骨前頭骨突起は幅広く頑丈だ。

2025年1月23日木曜日

食肉目ネコ型亜目の頬骨                  Jugal of Feliformia Carnivora

 イヌ型亜目の頬骨は側面から見ると海鳥が翼を広げて飛んでいるような形だった。では、ネコ型亜目ではどうなのだろう。

ネコ型亜目ではネコ科、ジャコウネコ科、マングース科の頭骨を持っているので、それらを先ずアップしたい。ジャコウネコ科のハクビシンを除いて眼窩輪が形成されそうで、マングースでは形成されている。頬骨はイヌ亜目では海鳥が飛んでいるような形状だったが、ネコ亜目では海鳥が海面に向かっているように見える。

図1.イエネコの頭骨左側面からの頬骨(青色)
図2.ハクビシンの頭骨左側面からの頬骨(青色)
図3.マングースの頭骨左側面からの頬骨(青色)

イヌ亜目の動物たちよりネコ亜目の動物の方がより視覚に頼って食物を得ていることが判る。しかし、ハクビシンは眼窩から判断するとイヌ亜目のイヌ科と同じ位の視覚のようだが、、。実際はどうなのだろうか?

白梅が一輪咲く                  One flower of white plum opens

三日前から庭の白梅が一輪だけ咲いている。他の蕾も膨らんで白い顔を覗かせてはいるが、蕾のままだ。今日は3月の温かさになると云うが、外は冷たい。しかし、スイレン鉢の水は凍りそうもない。
今日は、午後から散歩に出ようかな?
図1.一輪だけ開いたウメの花
図2.白くなってきているウメの蕾

2025年1月22日水曜日

食肉目イヌ型亜目の頬骨                     Jugal of Caniformia, Carnivora                  

 前回齧歯目の頬骨をアップした。ヌートリアを除いてどの種の頬骨も眼窩の前縁には達していなかった。今回は食肉目イヌ型亜目Caniformiaのイヌ科のキツネ、アライグマ科のアライグマ、イタチ科のアナグマ、クマ科のツキノワグマの頬骨を見てもらう。どれも海鳥が羽根を広げて舞っているよう形をしており、羽根の一部が眼窩の前縁に当たり、もう一方の羽根が側頭突起になって側頭骨頬骨突起の下に滑り込んでいる。さらに前頭突起が頭部になっている(図1~4)。

図1.キツネVulpes vulpesの頭骨左側面からの頬骨(青色)
図2.アライグマProcyon lotorの頭骨左側面からの頬骨(青色)
図3.アナグマMeles melesの頭骨左側面からの頬骨(青色)
図4.ツキノワグマUrsus thibetanusの頭骨左側面からの頬骨(青色)
齧歯目の頬骨弓と大きく異なるのは、このイヌ型亜目の動物たちの頬骨は眼窩前縁から低縁と前頭突起が伸びていることだ。
イヌ型亜目の鰭脚類の頬骨はどうなっているのか?哺乳類頭蓋の画像データベースをみた(図5)。形は陸上性のイヌ型亜目の動物たちと似ている。片方の羽根と頭部で眼窩前縁から低縁を形成し、もう片方の羽根は側頭骨頬骨突起の下の潜っている。
図5.ゼニガタアザラシPhoca vitulinaの頭骨左側面からの頬骨(青色)

2025年1月21日火曜日

横浜市の「くわくわ森」へ                 To the Kuwa kuwa forest in Yokohama city

昨日は温かくなると云うので昼前から午後からは久しぶりに「くわくわ森」に行こうと決めていた。薄手のセーターに着替え、コートを羽織りザックにカメラとペットボトルのお茶を持って出かけた。
図1.手前の広場は境川遊水地公園の野球場
奥の林が「くわくわ森」

遊水地のビオトープのスゲの中に小鳥がいたのでカメラで狙う。エ?驚いた。こんな水場にシジュウカラだ!いつも我が家の庭で見るのと違い、こちらの方が良い。

図2.シジュウカラだった。

くわくわ森に入り、階段を登る。マンリョウがある(図3)。ナンテンもある(図4)。いかにも里の林の中の植物だ。
図3.マンリョウ
図4.ナンテン
尾根道に出た(図5)ので、右手の方に歩く。すぐ行き止まりになり、道は左に曲がって住宅地前に出る。ちょっと舗装道路を歩いてまた森の中の道に入り、尾根道を進む。休み台があるので座って、携帯でここまでの歩数を見る。4800歩だ。お茶を飲んでいると、何となくほのかな匂いがしてくる。ん?この匂いは?今まで嗅いだことのない匂い、香りが漂ってくる。ロウバイだ(図6)。
図5.枯葉がしっとりと重なった尾根道
図6.ロウバイの植え込み
図6’. ロウバイの黄色い蝋細工のような花
また、住宅地に出て、しばらく歩いてから、左の坂道に入る。ん?オキザリス。黄色の花のオキザリスだ(図7)。ググったらオオキバナカタバミだ。
アセビの蕾が膨らんできている(図8)。坂道の途中でいい香のスイセンが咲いていた(図9)。スイセンの香りは強い。
図7.アセビ
図8.スイセン
坂を下りて道路に出た。太腿の上部が何故か痛い。でも、これは歩き始めからだ。まっすぐ帰ろうか少し散策しながら帰ろうか?少し、迷う。が、太腿が痛いので、吊り橋を渡って遊歩道に出て来た道を戻る。全行程で2時間7分11574歩だった。歩き過ぎだ。

2025年1月20日月曜日

齧歯目の頬骨                  Jugal of rodentia

 前回モグラやアカネズミの頬骨を見た。モグラでは細い針金状であり、アカネズミでは頬骨弓の中程に少し頬骨があるだけだった。アカネズミでは頬骨が欠損していた。ラットやリスの仲間の頬骨も晒骨にした時に欠損しているものが多い(図1&2)。頭骨を腐らしてから水洗いするときに頬骨を紛失してしまうのだ。上顎骨mと側頭骨s(図1参照)との間の細くて薄い木片状の骨片の頬骨がある。

図1.ラットRuttus norvegics頭骨の左側面から
m:上顎骨 s:側頭骨
図2.キタリスSiurus vulgaris頭骨の左側面から
m:上顎骨 s:側頭骨
どうも、ぼくらの感覚からすると図1,2のmは頬骨っと思ってしまう。
では、ヤマネはどうだろう。
図3.ヤマネGlirulus japonicus頭骨の左側面から哺乳類頭蓋の画像データベースから
この個体の右の頬骨は欠損している。図3の写真では拡大しても頬骨が不明確だが、ネズミやリスの例から推定して頬骨部分を青色で塗ってみた(図3’)。
図3’. ヤマネの頬骨(青色)
ハムスターをみた。頬骨側頭突起が側頭骨の関節窩まで伸びている(図4)。ハムスターの頬骨はネズミ、リス、ヤマネと違って厚みを増している。頬骨がさらに幅がでて厚くなったのがヌートリアのものだ(図5)。さらに、ヌートリアの頬骨は眼窩の前縁にまで達している(図5)。
図4.ハムスターCricetinaeの頬骨(青色)
図5.ヌートリアMyocastor coypusの右側面頭骨の頬骨(青色)

2025年1月19日日曜日

動物たちの頬骨         Jugal of mammals

頬骨弓は頬骨側頭突起と側頭骨頬骨突起が接して癒合した頬骨と側頭骨が弓状に張り出た部分である。真無盲腸目のトガリネズミ科とモグラ科の頭骨の違いは頬骨弓の有無が述べられている(阿部永、「日本の哺乳類」東海大出版)。とすると図1のアズマモグラの頬骨弓(a~bの部分)であるので、頬骨はaの部分辺りから弓の中程までの細い部分であろうか? aの前部は上顎骨に当たる。
モグラ科の頬骨弓は細く太さ(幅)は1ミリにも満たない。
図1.アズマモグラMogera woguraの頭骨左側面からの頬骨弓
a~b:頬骨弓と思われる部分
齧歯目のネズミ科のネズミたちの頬骨弓は骨にすると頬骨弓の中辺りの骨が消失してしまうことが多い(図2)。
図2.アカネズミApodemus speciosusの上から見た頬骨が欠けた頭骨
m:上顎骨 s:側頭骨
つまり、ネズミ科の頬骨は見た目の頬骨弓の中辺りに位置する(図3)。図2のアカネズミの頬骨弓の欠けた部分が頬骨である。ネズミ亜科のアカネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミの頬骨は、上顎骨や側頭骨との接合部分がしっかり癒合していないので欠落しやすい。
図3.スミスネズミEothenomys smithii頭骨の左側面からの頬骨(青色部分)
2023年9月26日の図3のスミスネズミの頬骨側頭突起→と側頭骨頬骨突起←の部分は上顎骨と頬骨との癒合部分です。ごめん!間違っていた。

何だか、頬骨の部分にすっかりハマってしまった。思い違いをしている事もあり、色々気づかされる。

2025年1月17日金曜日

ミノムシが、、、                Bagworm , , ,

今朝、パソコン台に置いている挿し木したマランタにミノムシがぶら下がっているのに気が付いた。コヤツ一晩で葉の半分を食べたようだ。どんな蛾になるのかな?
ネットで検索したら、ミノガ科(Psychidae)のオオミノガ、チャミノガの幼虫で、大半の種では♀の成虫は翅や脚を持たないようだ。幼虫はバラ科、カキノキ科やサツキ等の葉を食べ、摂食後の枯葉や枯枝を粘性の糸を絡めて、袋状の巣を作ってから枝にぶら下るようだミノムシ - Wikipedia
ふーん、じゃー机の上のコヤツは?鉢に庭の土を入れたのは昨年の10月くらいだ。すでにその時にミノムシになっていて土と一緒に鉢に入れられたのだ。それが、ノコノコ這い出してきて、このマランタを食べ始めたのだ。観葉植物のマランタ(クズウコン科)を食べるとはミノガ科の幼虫は食草に強いこだわりはないと思える。