「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2024年12月16日月曜日

台湾の花              Flowers in Taiwan

台東近郊に居るYNから花の写真を送ってきた。こちらは真冬になるというのに、台湾ではサンユウカやニンニクカズラと云う花が咲いているようだ。この二つとも初めて知った。サンユウカはあの良い香りがするプルメリアにそっくりだが、匂いはないようだ。ニンニクカズラがもっと繁茂したら綺麗だろうね。ノウゼンカズラ科の花木のようだ。
図1.白い花がサンユウカで、奥のパーゴラのピンクの花がニンニクカズラ
先程、散歩を兼ねて銀行に行ったが、僅か1200歩だった。

 

では、ネコ型亜目では?     And then, how about Feliformia?

 食肉目はイヌ型亜目とネコ型亜目に分かれる。イヌ型亜目では、イヌ科だけが下顎窩後突起があるが前突起を持たなかった。では、ネコ科型亜目ではどうだろう。ネコ型亜目の頭骨はネコ科のカイネコ、ヒョウとジャコウネコ科のハクビシン、マングース科のジャワマングースを持っている。それらの下顎窩を見てみよう。

図1.カイネコFelis catus頭骨左側面からの下顎窩
→:下顎窩前突起 ↑:下顎窩後突起
この写真では下顎頭がしっかり下顎窩に収まっていない
図2.チューイ(ヒョウ)Panthera pardusの下顎窩
→:下顎窩前突起 ↑:下顎窩後突起
図3.ハクビシンPaguma larvata左側面からの頭骨と下顎窩
→:下顎窩前突起 ↑:下顎窩後突起
図4.ジャワマングースHerpestes javanicusの左側面からの下顎窩
→:下顎窩前突起 ↑:下顎窩後突起
どうだろうか?ネコ型亜目のネコ科、ジャコウネコ科、マングース科の動物たちには下顎窩の前後に突起がある。

食肉目Carnivoraの動物たちはアナグマ(動き回るウサギやネズミでさえ捕まえることは不可能だろう)でさえ、下顎頭が下顎窩と前後の突起にしっかり収まるようになっており、下顎骨を左右に動かしたり、上下に動かせるが前後には動かせない。これは捕まえた獲物をしっかり犬歯を突き刺して殺すために下顎骨の支点になる下顎窩からずれない事を物語っている。
しかし、食肉目の中ではイヌ科の動物では犬歯を突き刺したとしても、シカやイノシシのような大きな獲物に犬歯で突き刺すと顎が前にずれてしまう事が起こり得るだろう。っと考える。
このことがイヌ科は主にオオカミのように集団でハンティングするようになったのかな?

以上で下顎が上顎と接する顎関節部分の下顎窩の前後の突起はイヌ科を除く食肉目が持っていることになります。

2024年12月15日日曜日

富士山が見えたが、、、、          I could see Mt.Fuji, but , , ,

今日は朝から、ハヌマンラングールの頭骨を見ていて自分なりの発見があったので、天気も良いので10時過ぎに気分を良くして散歩に出た。富士山が見える4千歩のルートだが、カメラを持ってこなかったので、スマホ(屋外では歩数記録、GPS、カメラとして使っている)を持ってきたので、スマホのカメラで撮った。どうしても送電線の鉄塔が入ってしまう。まー、仕方が無い。山頂部は殆ど雪に覆われている。中腹部まで見えると良いのだが、まー、贅沢は云えない。
図1.湘南台大橋から見た富士山。
ぼくは高2の秋に修学旅行で本州・四国を廻るまで、富士山は絵本や風呂屋でしか見たことがなかった。生まれ故郷の釧路市にも富士見町がある。しかし、そこから見える富士は阿寒富士であり、富士山とは似てもいなかった。

学生の時には、奥湯河原でサルの群れを追って、尾根伝いに富士見峠まで登り、芦ノ湖を見下ろす先に富士山を見たものだ。今では考えられない体力とバランスだ。富士見峠でサルにエサをやる観光客が出始めた1970年代初頭の頃である。

2024年12月14日土曜日

イヌ科以外のイヌ型亜目の動物は下顎窩前突起がある    Caniformia animals other than Canidae have pre-process mandibular fossa          

アナグマの下顎窩(関節窩)には前後に突起があり、下顎頭を前後に動かないようにしていた。しかし、イヌ科のイヌ、タヌキやキツネには下顎窩後突起はあるものの前突起はなかった。

同じイヌ型亜目のアライグマ科やクマ科の下顎頭と下顎窩の関節部分はどうかな?

アライグマとツキノワグマの上顎の下顎窩と下顎頭はどのように接しているだろうか?見てすぐ判るように下顎頭は下顎窩に囲まれている。つまり前後に突起が見られる。

図1.アライグマ頭骨左側面からの下顎窩と下顎頭
:前突起 ↑:後突起
図2.ツキノワグマ頭骨左側面からの下顎窩と下顎頭
:前突起 ↑:後突起
イヌ型亜目はイヌ科とクマ下目に分かれ、クマ下目にクマ科、イタチ科、アライグマが含まれ、さらにオットセイなどの鰭脚類 - Wikipediaもふくまれる。では、オットセイ上顎の下顎窩の構造もクマ下目に似ている筈だ(図3)。ドンピシャだ!
図3.ミナミアフリカオットセイArctocephalus pusillus頭骨左側面からの下顎窩の構造哺乳類頭蓋の画像データベースから
→:下顎窩前突起 ↑:下顎窩後突起
今日は、庭のサルスベリの剪定をしよう。毎年、暮れになるとサルスベリの今年伸びた枝を基から伐っている。サルスベリを伸ばし放題にしてみたいと思うが狭い庭ではそんな事はできない。脚立に登るのが次第に怖くなっている。そんな事で一昨年は50センチくらい低いところの幹から伐った。それでも脚立を立てて2段くらい登らなければならない。

2024年12月13日金曜日

熱海のホテルで                  At the hotel in Atami!

一昨日、熱海のホテルに泊まった。ホテル内は全館暖房で、室内はもとより廊下も温かく、時折ベランダに出て外気に触れた。部屋は東に面していて相模湾が見え、その向こうに房総半島が見えた。
図1.海の向こうの房総半島の明かりが見える
図2.朝焼けが始まり
風呂に入って食事をしたら、眠くなり、そのまま部屋で寝た。4時頃目覚め、相模湾を眺めたり、トイレに行ったり、あー、頭骨の1個か文庫本の一冊でも持ってくれば良かったのにと思った。室内から相模湾の日の出まで海を眺めていた。7時に強烈な眩しさの朝日が直接部屋の中に差し込むのでカーテンを半分閉めた。

我が家は9時ならないと陽が射さない。今日は曇り空だ。何だか寒い。室温は床暖をしているのに17度だ。でも、兄貴や妹が居る氷点下の釧路とは比べられない程の温かさだ。こちらの冬季の室温には2,3年慣れなかった。寒いのだ。その点釧路は外は零下でも室内はシャツ一枚でも過ごせるような温かさだ。何だか、それが懐かしい。

では、イヌ科は?      And then, how about Canidae?

イヌ型亜目のイタチ科ではアナグマばかりでなく殆どの種の上顎骨の下顎窩に前後に下顎頭を前後に移動させない突起があった。つまりイタチ科の動物たちは下顎を前に突き出せないのだ。
同じイヌ型亜目にはイヌ科やアライグマ科やクマ科が生息する。ここではイヌ科を四種をアップするので赤い線で囲まれた下顎窩後突起←or↑と下顎頭を良く見て欲しい。
図1.ビーグルCanis familiaris頭骨左側面からの下顎窩と下顎頭
図2.タヌキNyctereutes procyonoides頭骨左側面からの下顎窩と下顎頭
図3.キツネVulpes vulpes頭骨左側面からの下顎窩と下顎頭
図4.ホッキョクギツネVulpes lagopusの下顎窩と下顎頭
どうだろうか?4種とも下顎窩後突起はあるが、イタチ科にあったような前突起はない。つまり、下顎は前に突き出すことができるのだ。ぼくらヒトも同じだ。

2024年12月12日木曜日

懐かしい奥湯河原の餌場跡              Ruins of the old Oku-Yugawara feeding ground

昨日、K夫妻の車に乗せてもらって熱海に行った。途中で奥湯河原の天昭山神社野猿公苑跡に行った。広河原の最後の旅館から右に折れて細い舗装されていない山道を進んだ。4人乗っているので、車の底が着くようなことがあり、そろりそろりと進んだ。ようやく広い砂利が敷かれた簡易トイレがある駐車場に着いた。
昔のトイレの屋根からヒヨドリジョウゴ?っと思ったがどうも葉が違う。ヤマホロシかな?
図1.ヤマホロシがたくさんの紅い実を!
駐車場から神社の鳥居をくぐると坂道を少し登ったところの堰堤に土砂で埋まった平な処が天昭山神社野猿公苑跡だ。
図2.鳥居をくぐった車を運転してくれたTKさん
何と、ぼくはこの図2の鳥居からの坂道を駆け上ったのだ。さらに餌場跡の石がゴロゴロしている所を軽やかに歩き回ったのだ。連れ合いもK夫妻も「え?どうして?若返ったの?」と驚いていた。自分でも驚きだ!でも、車に乗る時はまた老人に戻った。どうして坂道を走って登り、餌場跡を飛び回れたのか不思議だ。
図3.坂道を登った左手に堰堤だ
図4.餌場跡を歩く三人
この餌場跡では以前、K夫婦と我々二人、それとここで一緒にサルのフィールド・ワークをしていた故J.Burtonさんとキャンプしたことがある。その後、またBurtonさんが来日した時に5人でこの餌場跡にきた(図5)。
図5.2013年10月の餌場跡で
Kishida夫妻、Burton氏と我々

2024年12月11日水曜日

イタチ科の動物の上顎の下顎窩の構造                    The structure of Fossa mandibularis in Mustelidae's maxilla

 アナグマはイタチ科なので、イタチ、テンの頭骨底面の下顎窩を見た。アナグマより小さいが下顎頭を前後・上下で支える構造になっている(図1)。下顎頭はしっかりと上顎骨の下顎窩に収まっている(図2の赤線で囲まれた枠内を参照)。アナグマのモノと殆ど変わりがない。

図1.イタチとテンの頭骨底面からの顎関節の構造
図2.テンの頭骨左側面からの下顎頭と上顎の下顎窩
赤線で囲った部分

図3は独協大医の「哺乳類頭蓋画像のデーターベース」からのカワウソの下顎窩部分を赤線で囲んで示した。図2のテンの下顎窩と同じようにカワウソの下顎頭は下顎窩の前後の突起に囲まれる構造になっている。

図3.カワウソの頭骨左側面からの下顎窩部分
つまり、イタチ、テン、アナグマ、カワウソのイタチ科の動物は全て上顎骨の下顎窩の前後に突起があり、しかも後突起が下顎頭を囲むように伸びている。下顎骨が前後に移動しないのだ。このことは食物を上下にシッカリ嚙み潰せる事を物語っている。

2024年12月10日火曜日

しかし、どうしてアナグマの顎は?         But, why do the jaw of badger not dislocate?

哺乳類の殆どが下顎窩の後ろに下顎窩後突起があって、また、その代わりになる側頭骨鼓室部(聴胞)の壁がある(図1~3)。また、下顎窩の後ろの壁が無いウサギやネズミの仲間がいた(図4)。

図1.サバンナモンキーChlorocebus aetiops頭骨底面から
○:下顎窩 ←:下顎窩後突起(以下、図2~4)も同じ
図2.タヌキNyctereutes procyonoides頭骨底面から
図3.シカCervus nippon頭骨底面から
図4.ヌートリアMyocastor coypus頭骨底面から
上記のこれらの動物では下顎(あご)外れる事がある(下顎頭が下顎窩から外れる)。しかし、どうしてアナグマの下顎骨は死んで骨になっても上顎の下顎窩から外れない(図5)構造になっているのか?
図5.アナグマの下顎は死んでも下顎窩から外れない
それは、アナグマの下顎窩は前後の突起に囲まれており(図6)、この中に下顎頭が水車の車の軸のように入るからであった(図7)。そのため、アナグマの下顎骨は年を取ると左右が癒合合体するので、上顎骨から死んでも外れないのだ。
図6.アナグマ頭骨底面からの下顎窩の構造
下顎窩後突起が後ろから下に回っている。
サルやシカたちに無い前突起→がある。
図7.アナグマの頭骨側面からの下顎窩と下顎頭が関節する構造○
前突起→がある。

何だか、イタチ科を含む食肉目の他の動物たちの顎関節の構造が知りたくなった。

2024年12月9日月曜日

コウモリの下顎窩はどうだ?         How about maxillaris Fossa mandibularis of bats?

日本産の動物の目Orderでまだ翼種目が残っている。手持ちのユビナガコウモリの下顎窩を見た。小さなちいさな頭骨なのにちゃんと下顎窩後突起がある(図1)。しかも下顎窩が凹んで見える。これでは顎は外れないだろう。
ウィキペディアに因ると、
翼種目Chiropteraは陰翼手類Yipterochiroptera陽翼手類Yangochiropteraのコウモリに分けられている。日本に生息するコウモリはオオコウモリ科とキクガシラコウモリ科、カグラコウモリ科も含めて全て陰翼手類で、ヒナコウモリ科とオヒキコウモリ科が陽翼手類のようだ!へー、オドロイタ!
          
図1.ヒナコウモリ科ユビナガコウモリMiniopterus fuliginosusの頭骨底面から
○:下顎窩 →:下顎窩後突起
熱帯病を研究している友人のTT氏がパプア・ニューギニアから持ってきてくれたオオコウモリの頭骨を底面から見た(図2)。果実食であろうと飛んでいる虫を食べるユビナガコウモリのように下顎窩後突起が出ているのがわかる。まぁー、同じ翼種目だ。

図2.PNG産のオオコウモリ科オオコウモリのPteropodidae頭骨底面から
○:下顎窩 →:下顎窩後突起
何だか、疲れた今日は昼前からずーっと翼種目の分類をネットで検索して見ていた。あー、ちょっと散歩だ!