「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2020年12月7日月曜日

早戸川林道歩き 続3) Walked the Hayatogawa forest road cont.3)

12月4日(金)に歩いた早戸川林道の続き:

11時43分、手頃な倒木があったので、その上に腰掛けガスストーブをセットし、ガス缶にねじ込んでライターで火を点け、500ccの水を容れたナベを乗せお湯が沸く前からインスタントラーメンと湿った斜面で採ってきたハルユキノシタの葉を5枚を入れ、生卵を落とす。すぐ沸騰するので、火を小さくする。用意して10分くらいで図2の状態だ!

図1. もう40年以上使っているコッヘルをガスに乗せる
図2. 100均で買ったお気に入りのお椀に麺を空ける
このコッヘルにお椀を入れ、その中に分解したガスバーナセットを袋に容れて納め、さらに生卵一個を容れて蓋をして収納してきた。食べ終わったら、コッヘルとお椀は、周りの落ち葉で拭き、帰宅したら洗う。
ハルユキノシタの葉はゴワゴワして固いかと思ったが、大丈夫食べられた。食後、近くにロゼット状になっているアザミを見つけた。アザミなら少し苦みがあって旨いのに、残念!ハルユキノシタは味がなかった。
12時6分、食べ終わって横を見たら、座った木の上にテン糞があった。もちろんゲットする。
図3. テン糞16だ!
12時37分、スマホで自撮りだ! 
図4. スマホで自撮り
12時46分、テン糞だ! ノバラの果実を添えて録る。
図5. テン糞17
帰路にもテン糞を幾つか見つけたが、見なかった事にして素通りだ。早戸川林道沿いの山側の斜面はヤマユリが多いので、往きも帰りも斜面を眺めて枯れたヤマユリの果穂を探したが見つけられなかった。
車には13時20分過ぎに着く。帰路も渋滞で帰宅したのは4時頃であり、すぐ風呂を沸かし入る。
あー、庭の水道栓のテン糞の小袋を早く洗ってしまいたい。今日は寒いのでイヤだが仕方が無い。

2020年12月6日日曜日

早戸川林道歩き 続2) Walked the Hayatogawa forest road cont.2)

12月4日の早戸川林道歩きの昨日の続きである。
この日は少し寒いだけで歩いていて気持ち良かった。翌日は朝から雨だったので、4日(金)に朝遅れても行って良かった。

10時53分、三日月橋は全く変わっていない。以前のままだ!
図1. 三日月橋だ!何となく嬉しい!
三日月橋の奥野林道方面の斜面から落ちてくる滝も相変わらずだ。

図2. 三日月橋のところの滝も相変わらずロープのように細い
10時56分、ありゃー、山側から木が倒れている。でも、ちゃんと潜った人がいるので、そこを潜る。
図3. またも潜る
11時2分、またもやテン糞だ。もう、テン糞は必要ナシと思う。内容物が恐らくサルナシ、マメガキを食べたものだろう。でも、何か別物が出てくるかもという期待を込めて拾う。
図4. テン糞13
11時5分、あー、テン糞だ!拾わなければ手頃な木の葉が見当たらないのでリスの食痕であるオニグルミの殻を添える。
そろそろ、早戸川を渡渉して、奥野林道終点近くの大平キャンプ場へ登る尾根道へのルートへ下る場所だ。カーブになったところで早戸川を見下ろす。とても、無理だ崖だ。場所が違う。沢へ降りたとしても水量が多過ぎで渡渉は難しい。
図5. テン糞14
11時12分、わー、これも潜るのか? この倒木を見て挫ける。とても伝導までは行けない。途中にどんな所が崩壊していたりするかもしれない。今日は、朝の出が遅かったので、また、今度にしよう。っとこの倒木の側まで行かずに日和ってしまった。
図6. わー、これも潜るのか!
11時13分、足元にはテン糞がある。30センチくらい離れて二つある。これが最後だ!っと思い拾う。黒っぽい糞は何を食べたのだろう。もう一つはマメガキの種子が浮き出ている。
図7. テン糞15
図8'.テン糞15'
図8''.  テン糞15(左)とテン糞15'(右)
この糞を拾って、来た道を戻る。僅かながら下っているので、足の運びも早い。30分くらい下ってお昼にする。図9は歩いた早戸川林道のルートである。
図9. 歩いた早戸川林道のルート
①:ゲート、②:道路が陥没し無くなった箇所、③:電信柱が倒れている、④:図6の倒木箇所

2020年12月5日土曜日

早戸川林道を歩く 続)  Wolked on the Hayatogawa forest road cont.)

9時53分、残ったガードレールに沿って歩こうと思ったら、何と、手前にテン糞がある。テンもこの幅30センチくらいの路肩を渡ったのかな?テンならぼくのようにガードレールを支えにしながら歩く必要もないだろう。ぼくは、早戸川に尻を向けて、両手でガードレールを触りながら、カニのように横歩きだ。足を横に広げて一歩一歩歩く。
図1.テン糞5
図1'. マメガキの種子が浮き出ているテン糞5 
10時2分、渡り終えて、道が陥没したように無くなったところを振り返る。やはり不思議だ。ここにあった土砂やアスファルトはどこに行った?それと、ガードレールの支柱はコンクリートに真っ直ぐ全部埋められている訳ではないんだ。曲げられて半分以上は道路側に出ている。コンクリートに埋まっている支柱はほんの僅かだけだ。
図2. 渡り終えて振り返る
10時8分、土砂が道全体に広がっている。歩きにくい。でも、既に多くの歩いた人たちの踏み跡があるので、その跡を辿る。
図3.土石流でもあった?
10時9分、土石と倒木が道を塞いでいる。でも、ここも踏み跡があるので、そこを行く。
図4.岩や土砂、倒木が道を塞ぐ
10時14分、おー又もテン糞だ!同じ個体のものだろう。茶色の糞はサルナシの種子や果皮が出ている。黒いのは?洗うと何が出てくるかな?楽しみだ!もちろん二つとも拾う。

図5. テン糞6
10時17分、おー、今度も岩や倒木が道を塞ぐ。
図6. 道が岩や倒木で埋まる。
10時19分、エ?またも岩の上にもテン糞だ。サルナシの種子や果皮が見える。しかし、黒っぽいから、サルナシ以外に昆虫かムカデでも入っているかな?
この岩だらけが続く(図8)。
図7. テン糞7 キブシの葉を添える
図8. 岩だらけが続く
10時23分、サルナシの種子が浮き出たテン糞だ!
図9.テン糞8 ウラジロガシの葉を添える
10時25分、またもテン糞だ。これはサルナシとエゾエノキの実を食べた? あまりにもテン糞が次々に見つかる。糞の横に500円(何故か今回も財布には10円玉がない。500円は白っぽいので反射する)コインを置き、添える葉を探し、写真を撮り、チャックのついたビニール小袋に容れ、大きなチャックのついたビニール袋にいれる。この工程に少し時間を取られる。この為、なかなか進まない。
図10. テン糞9
10時29分、テン糞をまたまた見つけてしまう。もう、10個目だ!お菓子の入っていたビニール袋もいっぱいだ。
図11. テン糞10
10時43分、電柱が倒れている。丹沢観光センターまで電気と電話が引かれていたのがこれで完全にダメになってしまった。20年くらい前に何度か専門学校の宿泊実習に使わせてもらった。閉鎖する時に観光センターを買わないかと冗談半分で云われた。確か、2億ちょっとだとか云っていた。平塚方面に住んでいるオーナーだった。
日本に活気が溢れていた1980年代に、この丹沢観光センターや奥野林道終点の大平キャンプ場にもハイカーやキャンパーが溢れ、登山道も整備されていた。それが、多くのキャンプ場は閉鎖され、廃道になった登山道も多い。山好き自然好きだが、人々の山への嗜好やアプローチの仕方が変わったのだ。
図12. 丹沢観光センターへの電線や電話線を送る電柱が倒れる
10時46分、倒れた電柱を過ぎて、また、こんどは太い丸太が道路を覆っている。
図13. スギだろうか倒木が道を塞ぐ
10時48分、倒木の上にテンが糞をしている。そろそろ、三日月橋だと思うのだが、吉備出版の守屋著の地図を見、Geographicaを立ち上げ現在地を確かめる。もうすぐ、三日月橋だ。三日月橋は大丈夫かな?橋が崩れていたら、早戸川を渡れないだろう。兎も角、先ずは三日月橋の所に行きたい。
図14. 倒木の上のテン糞11
10時52分、三日月橋がそのままの形で残っている。バンザイ!橋の手前にテン糞だ。左側の糞はサルナシの果皮と種子だ。右の黒いのはまん丸い大きな黒い種子or果実もある。何を食べたのか?
図15.テン糞12

2020年12月4日金曜日

早戸川林道を歩く  Walked on the Hayatogawa forest road

明日は、「姫次に行ってくる」と昨夜、夕食後連れ合いに云う。遅くなるかも知れないからヘッドランプも持ったと話す。
今朝4時に目覚める。トイレに行きそのまま起きるかどうか迷う。5時まで寝ようと寝たのが良くなかった。次に目覚めたのが6時を回っている。慌てて昨夜用意したザックやショルダーバックを持ち、テルモに熱いコーヒーを容れて、6時半に家を出る。案の定、渋滞だ。6時を過ぎると途端に道は混み始めることは知っていたが、兎に角今日は山の中を歩きたい。しかし、もう、ぼくの足では姫次は無理だ。ガソリンも少ないので、途中で満タンにする。早戸川林道を歩いて伝導まで行こう!

8時40分、車を松茸山登山口のところに置く。1台分入れる隙間がある。良かった!
9時18分、ゲートの脇を通る。これまで全く道は崩壊もしてないし、土砂崩れもない。何だ?どうしたんだ一体?どこが崩壊しているんだろう?
       
図1. ゲートを脇をすり抜ける
9時25分、おー、テン糞だ!マメガキの種子が出ている。幸先が良い。
図2.テン糞1
9時26分、来た方を振り返る。山は黄色と茶色が多い。青黒いのはスギやヒノキだ。
図3. 振り返る
9時32、林道に陽が当たっている。温かそうだ。ここから見える範囲でも土砂が崩れたり、林道が崩壊しているような箇所は見当たらない。
図4. 陽の当たる早戸川林道
9時37分、またもテン糞だ!これにもマメガキの種子が見える。
図5. テン糞2
9時38分、シカ?カモシカ?イノシシ?誰の足跡だ!
図6. 誰の足跡?
図6'. イノシシの足跡だ!
9時43分、またまたテン糞だ!これにもマメガキの種子が浮き出ている。
図7. テン糞3
9時48分、えー、またテン糞だ!大きな丸い種子がある。エゾエノキの種子かな?
図8.大きな丸い種子があるテン糞4
9時50分、おー、ガードレールとコンクリートを残して林道がすっぽり無くなっている。
図9. 林道が無くなっている
図9’. ん?どうしてこうなったんだ?
林道上を覆っていたアスファルトやその下の土砂はどうやって消失したのだろう。ガードレールを支えるコンクリートはそのまま残っているので、さらに下をエグリ取られたのだろう。
ガードレールを支えにしてここを渡る。
この時は、まだ、伝導まで行こうと思っていた。
が、次から次へと土砂崩れや倒木、さらには電柱が倒れており、三日月橋に辿り着く頃にはすっかり疲れてしまった。

2020年12月2日水曜日

ヨトウガの幼虫 The larva of Cabbage moth

29日にKさんから、ホウレン草、ミズナ、大根、蕪、里芋などまたまたたくさん根菜類を頂いた。我家はKさんからの頂き物で食べていけてるようなものだ。採りたてなので旨い。そんな訳でKさん夫婦には感謝の念が絶えない。ホウレン草やミズナを摘むのにも腰を曲げて収穫しなければいけない。簡単そうに思うが、やってみると大変だ。Kさんは僕よりもも二つも年上で、大腸癌をやり椎間板ヘルニアにやり、野菜作りに生き甲斐を感じているようで、我家を含めて5、6家族に収穫物を配って回っている。しかも、採ったままの状態ではなくて、綺麗に洗って持ってきてくれるのだ。我家とKさん宅は近いので、我家は最後になり、午後8時過ぎになることもある。一緒にKさんと畑で動き回っている奥さんの方がまだ大変だ。 ホウレン草にヨトウムシがついていた。コヤツまだ動き回ってホウレン草を食べている。またまた、鱗翅目が好きなS.Iさんに同定してもらったので、今日コヤツを学校に持っていく。S.Iさんにプレゼントだ!

図1. ヨトウガの幼虫の夜盗虫


 

2020年11月29日日曜日

伊勢沢林道・奥野林道を歩く3) Walked on Isezawa and Okuno forest road.3)

 伊勢沢林道でスポーツドリンクを飲んで十分休み、ストックをザックから外して伸ばし、もう、何年も前から下りている杉林の斜面をジグザクに進む。時々スギの太い幹を右手や左手で抱えるようにして下る。60代の頃に比べて一段とバランスが悪くなっているので、ついこの間まではヒョイヒョイ下りれた所なのに一歩一歩慎重に足を下ろす。この歳になって初めて恐る恐る足を出して足場を確かめなければ下れない人の気持ちが解かってきた感じがする。林道から降り始めてからなんと15分も掛かって伊勢沢だ。ここも岩の上をピョンピョンと渡れず、一歩一歩、岩が滑らないか確かめながら渡る。自分でもイヤになるくらいの慎重さだ!こうしなければ自分のバランス感覚と足腰のバネが不安なのだ。フー!っと沢中央の岩の上で溜息がでる。

沢を渡り、対岸の斜面をグイット両手のストックに力を込めて登る。と、目の前にキャタピラの跡だ。小型のブルがここまで下りて丸太を運んでいるブル道だ(図1)。この道を行くことにする。

図1.10:46 ブル道に出る
図1’. ブル道を登る
ブル道はドロンコ道と云っても良いほどで、登山靴の裏に泥が貼り付いて盛り上がり、まるで初春の腐れ雪を歩いているようで歩き辛い。今まで登っていたルートを行かなかったことを少し悔やむが、まー仕方がない。シカもここでは足を取られることだろう(図2)。ここは伊勢沢右岸尾根の813ピークと702ピークの間の鞍部にあたる所なのでそれぞれのピークからの水が流れてきていて泥泥状態だ。ここは真冬でも乾くことは無いだろう。
図2.10:50 シカ足跡
稜線には11時5分に出た。ここからも当然ブル道を下る。林道にはキャタピラの小型の小回りの利く丸太を運ぶ車と小型のユンボが置かれてあった(図3)。やはり、林道に下り立つとホッとする。伊勢沢林道から奥野林道まで1時間近くかかったことになる。学生なら30分かな?
図3.11:14 ユンボと奥に丸太を摘んだキャタピラ車
奥野林道は伊勢沢林道に比べて落ち葉が積もり重なっている箇所がない。伊勢沢林道は谷間にあり、風があまり強く当たらないのかもしれない。どこでお昼のインスタントラーメンを食べようかと思いながらゆっくり歩く。それでなくても歩くのが遅いので馬ノ背を過ぎ、松茸山入り口まで50分近く掛かる。ここで、駐車場に座って胡坐をかき、ガスストーブをセットし、鍋に水を容れて、生卵を落としインスタントを入れ火を点ける。ものの数分でお昼の完成だ!何故か山で食べるインスタントラーメンが美味しい。今の時季は野菜の代わりになる山菜が何も見当たらない。春から夏ならオオバコやアザミを含めてたくさんある。時にはキノコもある。
12時15分にお昼を食べ終え歩き出す。これまでは、膝が痛くなったのだが、今回は登りもゆっくりで、十分なお昼の時間をとって休んだからだろうか膝が全く痛くない。スキップをしたいくらいだ、、、、。
おー、この三出複葉は、カエデの仲間のメグスリノキだ!葉を拾ってフィールドノートに挟もうと思ったが、葉を折り畳まなけれノートに挟めないので諦めた。右側の松茸山側の斜面に3メートルくらいの細いメグスリノキがあった。
図4.紅葉したメグスリノキの葉
さらに、林道上を歩いている膜翅目のジガバチの仲間と思われる大きく黒いヤツがいた(図5)。これは誰なんだろう?
図5.12:29 ジガバチの仲間か?
専門学校の昆虫に詳しいT.KumagawaくんにTeamsで訊いたら、このハチはヒメバチ科のイヨヒメバチだと教えてくれた。
凄い!ぼくの保育社の図鑑には載ってないので、ネットで見た。

以下、ウイキペディアより、

「ヒメバチ科は甲虫や他のハチチョウ、クモなどを寄主として利用する捕食寄生者であり、農地を含む陸域生態系において他の昆虫を中心とした節足動物の個体数を制御する重要な役割を担っている。

昆虫の中でも特に巨大なグループであり、世界から約25,000種が知られている。しかし、この種数は分類の遅れなどの理由で実際の多様性を反映しておらず、未記載種(新種)を含めた推定種数では60,000~100,000種に達すると考えられている。」

何と厖大な種数だ。それだけ種分化できる多様な環境がある(あった)と云うことだ。

水沢橋前に堰堤があって、松茸山への階段ある場所の近くの道路が昨年の台風19号で崩壊したままだったが工事が始まっており、土砂を埋め戻しており来年3月17日には終わるようだ。
今回の林道歩きでは、二つの目的があったがテン糞は拾ったがケンポナシの種子は見つからず、ヤマユリの場所では、木の枝に縛った靴紐はあったが、ヤマユリの茎は林道側に垂れ下がり先についている筈の種子の詰まっていたであろう果実は無くなっていた。ガッカリだ!

2020年11月28日土曜日

テンは果実を食べてもほんの少ししか消化吸収しない。  Even if martens eat fruits, they can only digest and absorb very little.

今回の林道歩きで見つけ拾ってきた糞は伊勢沢林道で見つけた2個のテン糞だけであった(図1&図2)。テン糞1はサルナシとマメガキを食べたものであり、テン糞2はサルナシを食べたものであった。
図1.テン糞1
サルナシ種子3個、マメガキ種子・果肉
図1’.テン糞1の内容物
図1’と図2’のテン糞1とテン糞2を茶漉しに容れて流水で洗った残渣を白いプラスチックの鉢受けにあけたものである。
図1’では、マメガキの果肉が分解消化されずに出てきており、図2’ではサルナシの果肉つき果皮が出てきている。このようにテン糞では食べた果実の果肉や果皮が消化されずに、つまり栄養として腸で吸収されずに食べたものの相当量の果肉などがそのまま排泄されていることが解かる。

つまり、テンは甘く美味しいサルナシやマメガキの果実を食べたとしてもヒトなら、奥歯で噛んでバラバラにし、更に胃で細かにされる。そして小腸で、サルナシやマメガキの果肉の糖分が吸収されやすいようになるのだが、テンでは、歯で噛んで胃で細かにするという基本的物理的分解消化作用がほとんどなされていないことが解かる。
1個のカキの実やサルナシの実を食べても果実内の炭水化物をテンが消化・吸収するのはそのほんの僅かだろう。炭水化物は動物たちが動き回るためのエネルギー源である。こんな僅かなエネルギーしか摂取できないのに動き回るのは余程効率が良い生理的メカニズムをテンは持っているとしか考えられない。

小腸での酵素による化学的消化作用はどの程度のものなのだろうか?当然、既に明らかにされているだろう。どなたか動物たちの化学的消化作用についての知っている文献を教えて下さい。

図2.テン糞2
サルナシ種子・果肉・果皮
図2’. テン糞2の内容物
、、、とここまで書いてきて、今、ふと思った。サルナシやマメガキの今頃の果実は完熟しているので、果肉は果糖、ブドウ糖などの糖分がたっぷり含んでいるので、大雑把な物理的分解消化作用だけでもすぐに必要なエネルギー源を摂取できるので、生きていけるのかな?しかし、、、、。