「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2020年4月14日火曜日

3)仏果山からテン糞の内容物 The contents of marten's feces from Mt.Bukkasan

仏果山の山頂を発って、すぐテン糞24を拾い、その後、鎖場でテン糞25を拾った。もう糞を容れるビニールのチャック小袋が底をつき始めていた。
11:16 テン糞24
このテン糞24は写真を撮って拾ったのにも関わらず、家まで持ち帰ることはできなかった。どこかで紛失したのである。年に2、3度このような事が起きる。拾った糞をカメラや双眼鏡が入っているショルダーバックにいったん容れて、休憩した時にそれらの糞の入った小袋を今度は大きなザックのチャック袋に移し替える。この移し替える時に落としたか?あるいはカメラや双眼鏡の出し入れの時に落としてしまたのだろう。
なお、大きいチャック袋は、市販の菓子などが入っていたチャック袋を再利用すると良い。菓子などが入っていた袋は臭いが漏れてこない。

このルート3)で拾ってきたテン糞には6個中全てにキブシの種子が入っていた。タヌキのタメ糞にもキブシの種子がたくさん入っていた。キブシの果実は冬季は干乾びた状態であるが、それらをテンは狙って食べているようだ。テン糞29にシカorカモシカ毛が入っていたが、この個体は死肉を食べたようだ。タヌキ糞とテン糞の内容物に関しては大きな差がないが、タヌキでは腐葉砕片と砂泥が残差の大半を占める。
11:22 テン糞25
キブシ種子、腐葉砕片、
11:27 テン糞26
キブシ種子、腐葉砕片、ムカデ2~4cm6匹、砂泥
11:27 テン糞27これもカモ糞だった
植物繊維2~4mm少々
11:45 タヌキ糞
キブシ種子、腐葉砕片、昆虫翅・外翅・外骨格・肢、砂泥
テン糞28
キブシ種子、柔らかくて長いノウサギ保護毛と下毛・骨片・爪片
11:49 テン糞29
キブシ種子、腐葉砕片、ムカデ3cm、節足動物外皮・肢、シカorカモシカ毛2~5センチ本
12:57 テン糞30
キブシ種子、腐葉砕片、ムカデ3cm・節足動物外皮、砂泥
13:01 テン糞31
これは小袋が無いので拾って来なかった。

2020年4月13日月曜日

テン糞11に含まれていたヒミズの歯と爪 The tooth and nails of ヒミズの歯と爪 The tooth and nails of Japanese shrew mole that were included in the morten's feces.

このブログを新型コロナで学校へ行けない専門学校の学生たちも見ているようなので、テン糞11に含まれていた小哺乳類の毛とともに歯や骨が出てきた。この小哺乳類をヒミズと同定した。糞の水洗いから同定までの過程をお伝えしよう。
図1. テン糞11 Japanese morten's feces
糞を茶漉しに容れて水洗いする(流水がベター)と哺乳類の毛が出て来ることがある。毛が黒っぽく細くて15ミリ以下であり、これらの毛が腐葉や節足動物の外骨格の砕片と絡み合っているような場合は、もう小哺乳類(日本産の小翼手亜目と齧歯目とトガリネズミ目)毛だ。
洗って茶漉しに残った内容物をピンセットで丁寧に分ける。この時に、内容物を白いプラスチックの鉢受け(直径12センチ前後、100均の園芸コーナーで買える)に空けて、量に応じて大きなスプーン一杯くらいの水を加える。毛をピンセットで摘んでその水の中で振って、毛に絡みついている骨片や歯を落とし毛を茶漉しから取り除く。同じように、植物の破片や節足動物の外骨格や肢なども取り除く。
残った物の中の白色の硬い物が骨や歯だ。透き通るような白さの物は歯だ。トガリネズミ目のジネズミやヒミズの歯は非常に小さい(太さ1mm以下、長さ4mm以下)なので目を凝らし集中して探す。テン糞11からそうやって、探し出したのが図2の骨や歯である。
図2. テン糞11の内容物の歯、骨、爪
A:下顎臼歯mandible molar、B:上顎第一切歯maxilla incisorと、C,C':爪nail、D:指骨と毛phalange and fur、他は骨片である。Aの臼歯でネズミ科ではないことが分かり、
C、C'の爪でヒミズかヒメヒミズ(トガリネズミ目モグラ科モグラ亜科)と判り、Bの切歯でヒミズの切歯だと解る。Aの咬面だけを見ると(図3)、小翼手亜目のコウモリたちの臼歯にも似ている(図3)。爪が無かったら、小翼手亜目としたかも知れない。
図3. 下顎臼歯の咬面
いずれにしても同定する場合必要なのは、ぼくにとっては手にとって比べることができる標本があることである。
これから、このような動物糞の中の小哺乳類の歯や骨を同定する場合に小哺乳類の歯や骨のサイズを記載したあるいは1mm方眼紙に載せて撮った図鑑が求められる。

昨夜から糞中の小哺乳類の内容物についての論文をネットサーフィンしながら見ていたら、ブラジルの大西洋岸の森に生息する6種類のネズミと2種類のオポッサムの胃内容物についての報告があった。生きている動物を殺して胃を裂いて内容物を調べているのだ。もう、何年も森を歩いて動物の死骸を拾って骨や歯を見ている。しかし、全てが揃っている死骸は非常に少ない。完全なる死骸を見つけた場合は、偶然に感謝したい位だ。ぼくらが学生の頃の先生方の話しを聞くとネズミはもちろんのことイヌやブタも生きている個体を殺して解剖して調べたようだ。
第二次世界大戦時の石井部隊こと731部隊は人間に対してそのような事をやっていたのだ。しかも生体を使っての実験までしている。悪魔の部隊である。731部隊の中心は医者だが、治療すべき医者が反対の事をしているのだ。

2)宮ヶ瀬越から仏果山ルートのテン糞の内容物 The contents of marten's feces on the route2)

ようやく、昨日、30個ちかくの全ての糞を洗い終え、内容物の分析し終えた。稜線or尾根なのにアナグマ糞だと思った物は、流水で洗っている内に茶漉しの0.5ミリメッシュから殆ど全て緑褐色の汚水となって流れ落ち、茶漉しに僅かに残ったのは植物繊維質のものだ。これで、何度目だ!草食性のガン・カモ類の糞と間違えたのは?これが、アナグマ糞なら、大量の腐葉砕片・節足動物の破片と大量の砂泥が茶漉しに残るし、強い臭がある。ガン・カモ類の糞は臭いが薄い。
それにしても、拾ってきて洗うまで糞を誰の物か間違うなんて、ダメだ!ガッカリだ!
9:36 アナグマ糞だと思ったガン・カモ類の糞
植物質少々

高取山を発って、宮ヶ瀬越を過ぎて間もなく、上記のアナグマ糞だと思ったガン・カモ類の糞を見つけ、モグラトンネルなどを見つけた後、テン糞11~23を次々に見つける。この間の糞にはルート1)には無かったキブシの種子が出てきたことである。後程、1)、2)、3)ルートの糞の内容物の表をアップしたい。この2)ルートでもムカデが多くの糞の中にあった。ムカデはテンの大好物だ!東南アジアのジャコウネコを調査していた研究者の話しでは、ジャコウネコも何故かムカデをたくさん食べているようだ。
9:42 テン糞11
腐葉砕片、ヒミズ毛・骨片・爪・臼歯・切歯(別にアップしたい)
9:45 テン糞12
キブシ種子、腐葉砕片、ムカデ2cm・節足動物外皮・肢、砂泥
9:47 テン糞13
キブシ種子、腐葉砕片、ムカデ4cm、昆虫脚・産卵管、ネズミ科毛・骨片、砂泥
10:01 テン糞14
キブシ種子、腐葉砕片、ムカデ2cm、砂泥
10:06 テン糞15
腐葉砕片、節足動物外皮・肢、硬く太い大型獣毛2~3cm
10:08 テン糞16
腐葉砕片、羽毛多数、ムカデ頭部
10:10 テン糞17
腐葉砕片、ムカデ2匹8cm・4cm、砂泥
10:15 テン糞18
膜翅目肢・翅
10:17 テン糞19
腐葉砕片、ムカデ4cm、砂泥
10:19 テン糞20
腐葉砕片、ムカデ4匹3~4cm
10:22 テン糞21
ムカデ4cm2匹、砂泥
10:28 テン糞22
腐葉砕片、ムカデ6匹2~5cm
10:29 テン糞23
キブシ種子、腐葉砕片、ムカデ6匹3~6cm・節足動物外皮・肢・翅

先月20日の教え子の結婚式に出向いてからようやく2週間が過ぎた。幸い、コロナに感染しなかったようだ。しかし、今日はこれから近くのスーパーへ牛肉と豚肉買いに行かなければならない。雨模様なので空いていると良いが、、、。さぁー、万全を期して出かけてこよう。

2020年4月12日日曜日

1)仏果山登山口・宮ヶ瀬越・高取山ルートのテン糞の内容物 The contents of marten's feces on the route 1)

大棚沢駐車場から高取山・仏果山のルートで見つけ持ち帰った食肉目の糞は、テン糞は30個、アナグマ糞1個とタヌキ糞1個を拾ってきた。この内、テン糞(27)とアナグマ糞だと思って拾ってきた糞は草食性のガンカモの糞であった。また、テン糞24が見当たらなく、山中どこかで紛失したようだ。
拾ってきたテン糞を1)仏果山登山口から宮ヶ瀬越・高取山の道沿い、2)宮ヶ瀬越から仏果山まで、3)仏果山から土山峠に分けてまとめた。
1)のルートでは10個のテン糞を拾い、鳥やノウサギ、大型獣を食べたと思われる糞が4個あり、ムカデや昆虫を食べており、腐葉砕片が6個の糞にあった。腐葉砕片は腐葉層に生息する昆虫やムカデを食べる時に選り分けられるに食べたと思われる。鳥は巣作りをしている鳥を夜獲ったのだろう。
テン糞1
腐葉砕片、昆虫脚2種類・翅2種類・外骨格
テン糞2
腐葉砕片、ムカデ5cm2匹、大型昆虫脚・翅・触覚、大型獣毛2~6cm
何故か、シカかカモシカの毛と思われる大型獣の保護(外)毛が5,6本見つかった。
テン糞3
ムカデ5cm、膜翅目翅・肢・肢・頭部、昆虫脚・外骨格
 テン糞4
羽毛だけ
テン糞5
羽毛多数、鳥の靭帯と思われる不明動物質
テン糞6
腐葉砕片、ムカデ4.5cm、土砂
テン糞7
腐葉砕片、膜翅目腹部

テン糞8
腐葉砕片、ムカデ5cm
テン糞9
 腐葉砕片、昆虫翅
テン糞10
ムカデ外皮、哺乳類下毛(綿毛)多数・保護毛(外毛)4~6cm細い・骨片1~8mm多数・靭帯(ノウサギ?)
ノウサギ?っとしたのは保護毛が細く、6cmと長いのもあり、また、柔らかい下毛が多数あったので、ノウサギとした。

2020年4月11日土曜日

仏果山から大棚沢駐車場へ From Mt.Bukkasan to Ohtanasawa parking area

仏果山からぼくらは革籠石山方面に向かう。すぐテン糞を見つけ(図1)て、鎖場となっているザイルや鎖が連なる急な道を下りる。娘はさっさと軽やかに何でもないように下りて、こちらの下りるのを見ている。ストックを仕舞えば!と叫ぶ。見られて何ともイヤだ!ジイサン下りとなっているのだろう。ミツバツヅジが咲いている(図2)のを見つけたので、坂の途中で写真を撮って余裕があるところを見せる。何と急坂の岩の上にもテン糞だ!余裕をもって撮り(図3)、拾う。
図1.11:16 テン糞24がある
図2. 咲いているミツバツヅジ
図3.11:22 岩の上にテン糞25
ホタルカズラが咲いていたので、撮っていたら、単独行の人がやって来たきので、少し下りて先に行ってもらい、再び戻ってホタルカズラを撮る(図4)。ヤマブキも咲いている(図5)。近くでミツバツツジだ(図6)。
図4. ホタルカズラがたくさん咲いている
 図5. ヤマブキ
図6. 眼下の街をバックに、ミツバツツジは綺麗
娘が、ここにたくさん糞があると叫ぶ。みるとタヌキのタメ糞だ(図7)!拾って小袋に入れていると揃いの作業着を着て赤白のポールを持った男二人に若い女子1人がやってきた。靴は革の黒い長靴だ。測量のようだ。若い女子はどのような学部を卒業したのだろうか?大変な作業だ!ぼくもつい2、3年前までは伐採や測量などの山の仕事をしてお金を得られる人たちが羨ましかったのだ。
図7.11:45 タヌキのタメ糞 何をタヌキは食べているかな?
タテハチョウの仲間にしては少し小さいチョウが枯葉に止まった。図鑑で調べたが同定できず。タテハチョウ科に間違いないと思うのだが、、、。手持ちの図鑑を調べても見当たらず。どなたか教えて!
図8.12:14 タテハチョウの仲間しては小さい
マメザクラの花がたくさん落ちている。シジュウカラの仲間が花の子房のあたりを横から突いて穴を開け蜜を吸って落としたのだ。また、アナグマが地面を掘って地中にいた昆虫などを掘り起こした跡がある(図10)。
図9. マメザクラの花が花弁がついたまま落ちている
図10. アナグマの堀り跡だ
仏果山を発つ時に出会った二人のパーティが後ろからやってきたので、道を譲る。二人はすぐ見えなくなる。その後、中年夫婦のパーティにも追い抜かれる。娘は皆早いね!っと云う。うん、でももう少し周りを見ながら歩くともっともっと山歩きの楽しみが生まれるのにと思う。
エビネが数か所にたくさんある斜面の道を歩きながらときどき斜面を登ってエビネの花芽の状態を見た(図11)。地中から筆の先のような花芽を2センチ程伸ばしている。2週間後には綺麗な花を咲かせていることだろう。
図11. エビネの花芽が少し出ている
バス道路の方からひっきりなしに走る車やバイクの音が上がってくる。ミミガタテンナンショウは花を咲かせている(図12)。
13時43分に土山峠に出た(図13)。バス停で宮ヶ瀬方面に行く時間をみると22分だ。後30分近く待たなければならないので、即歩くことにする。トラックが通ると引き込まれそうになる。娘は早い早い、50メートルくらいの距離だったのが、100メートル以上引き離されとうとう姿が見えなくなった。駐車場の近くでニガイチゴの花(図14)を撮り、車に着いたのが14時20分だった。車に乗りこみ、帰りは娘が運転だ。エンジンを掛けたら乗ろうとしたバスが走っていった。
帰ってきてすぐ風呂を沸かし、拾ってきたたくさんの糞を庭の水道栓のところに持っていき、袋の中に水を容れて明日の糞洗いに備える。
図12. ミミガタテンナンショウが咲いている
図13. 土山峠着
図14. 駐車場付近のニガイチゴの花