「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2019年3月3日日曜日

また、ヤマネを食べていた A marten was eating dorlmouse, again.

3月1日に「この個体はヤマネとトカゲを同時に食べていた」っとアップした。その後、拾ってきたテン糞を全部水洗いして内容物を調べた。すると、なんとテン糞14からもヤマネの毛や歯が出てきた。
図1.テン糞15
図2.テン糞15からでたトカゲとヤマネの歯
図3.テン糞15から出たヤマネの臼歯

以上が、既にアップしたテン糞15から出てきたヤマネの歯だ。

何とテン糞14からもヤマネを食べた痕跡の歯や骨が出てきたのだ。
図4.テン糞14
出てきたのはヤマネの上顎の切歯1対と下顎の切歯1対と左下顎切歯と下顎骨だ。これでは下顎の切歯が3本あるので、ヤマネ2匹を同時に食べたことになる。
図5.テン糞14の内容物のヤマネの切歯と頭蓋骨の一部
右の赤線で囲った部分は上顎の切歯で下は左で、上は右だ。左の赤線で囲った部分は上が右の下顎の切歯で、下が左の上顎切歯だ。だから、左上顎の切歯が2本(2匹分)あることになる。

ヤマネの臼歯の咬面の凹凸が浅い(図6)。
図6.テン糞14の内容物のヤマネの臼歯

図7の写真を見てもらいたい。右端は下顎の第二臼歯である。アカネズミの下顎第二臼歯は第一臼歯より小さく、第三より大きい(図8)。しかし、ヤマネのどの臼歯の大きさはアカネズミ下顎第二臼歯よりも明らかに小さい(図7)。
図7.ヤマネ臼歯とアカネズミの左下顎第二臼歯

図8.アカネズミの下顎の臼歯の咬面
ヤマネの切歯も臼歯もアカネズミと比べると非常に小さい。

2019年3月2日土曜日

オオツヅラフジの種子  Seed of Sinomenium acutum.

2月26日に伊勢沢林道歩きで拾ったタヌキ糞③の中に、オオツヅラフジの種子と翼(苞)に包まれた不明種子が1個でてきた。
オオツヅラフジの種子を洗っているときに見つけた時は、「とうとうアオツヅラフジの種子が糞の中から出てきた」っと嬉しかった。しかし、どうもオカシイ、コロコロと丸くなくアンモナイト状ではなく、平べったい。ぼくの種子バイブルとしている鈴木庸夫他著「草木の種子と果実」誠文堂新光社を見た。アオツヅラフジが載っているページのすぐ下にオオツヅラフジが載っていた。
ウィキペディアによると蔓茎や根茎は有毒で漢方薬に使われるとある。果実や種子は薬効が弱いのだろうか?それともタヌキは鎮痛や利尿のために果実を食べたのだろうか?
アオツヅラフジやオオツヅラフジはそれぞれ属が違うが、これらを含むツヅラフジ科Mnispermaceaseは世界には68属440種あるようだhttps://en.wikipedia.org/wiki/Menispermaceae。
どれもアルカロイドを含むようだ。
図1.中央の大きい種子がオオツヅラフジ、右下は不明種子で、大きな苞に挟まれた中に1個の種子が入っている。左下はサルナシとキブシの種子
この苞に包まれた種子は?どなたかお判りでしょうか?

今の時季、タヌキは何を食べているか? What is a racoon dog eating in thisi season?

2月26日に伊勢沢林道を歩いた時に見つけ拾ってきたタヌキ糞3個を洗ったのでその内容物をアップする。
タヌキ糞3個のいずれの場合でも、彼らはキブシとケンポナシ食べており、腐葉や昆虫、砂泥も共通して含まれていた(表1)。タヌキ糞①にはサルナシやオオツヅラフジの種子1個と翼のついた不明種子が1個入っていた。また、タヌキ糞②には羽毛が1本含まれていた。

タヌキのタメ糞がある場所は興味深い事に、尾根上が大半を占めるが、タヌキ糞③は林道上の平な場所であった(図1&図2)。これは非常に稀なことである。
11:18 タヌキ糞1
キブシ種子、サルナシ種子、オオツヅラフジ種子1・果皮、ケンポナシ果柄、不明種子1、腐葉砕片、甲虫腹部・肢、砂泥

11:47 タヌキ糞2
キブシ種子、ケンポナシ種子・果柄、腐葉砕片、羽毛、直翅目産卵管、昆虫脚・外骨格、砂泥

12:07 タヌキ糞3
キブシ種子、ケンポナシ種子・果柄、腐葉砕片、直翅目産卵管、甲虫脚・外骨格、砂泥
図1 タヌキ糞3があった場所は林道上である。

図2 ルートとタヌキ糞①~③の位置
表1.タヌキ糞3個の内容物

2019年3月1日金曜日

この個体はヤマネとトカゲを同時に食べていた The individual ate dormouse and lizard. 

26日の伊勢沢林道から音見沢左岸の尾根を登り詰めて、焼山方面から南東に走る尾根に出てから、尾根を下って、音見沢橋のところから伊勢沢林道と分れて登ってくる林道に出た(図7)。
昨日は雨だったので、糞洗いはできなかったが、一昨日は尾根歩きをしてから拾ったタヌキ糞3個とテン糞15の糞洗いをした。
で、テン糞15の内容物がおもしろかったので、それをアップしたい。
図1. 11:56 テン糞15
不明種子、キブシ種子、サルナシ種子・果肉・果皮、腐葉砕片、ヤマネ毛・骨片・左下顎骨・臼歯、トカゲ歯
図2. 不明種子
これまでに見たことあるようなこの種子、何の種子なのか不明である。鈴木庸夫他著「草木の種子と果実」誠文堂新光社を見たが探せなかった。
図2の不明種子の他にキブシやサルナシの種子、さらにはヤマネとトカゲ?(ニホントカゲとカナヘビの歯は類似しているので同定は難しい)の歯が出てきた(図3、4)。
ヤマネの臼歯と見つけた時にすぐ判った。それはアカネズミの臼歯と比べると咬面の凹凸が少ないからだ(図5も参照)。   
図3.トカゲの歯(左)とヤマネの臼歯4個と左下顎骨

図4.ヤマネ左下顎骨
この下顎骨の歯根が抜けた穴でもアカネズミではなくヤマネ科だと解る。
図5. 臼歯の咬面
これはネズミ亜科の動物の咬面とは違うことが解る。咬面の凹凸が少なく、咬面の全面が正方形上なのがある、ネズミ亜科ではない。

下は、他のヤマネとトカゲの骨片だ。糞を水洗いした残差の全ての骨片の取り出したわけではない。 
図6.ヤマネとトカゲの他の骨片
図7.歩いたルートとテン糞⑮とタヌキ糞①、②、③の位置
なお、今回のGPSの軌跡は出発地点の水沢橋ゲート前から音見沢橋間のはメチャクチャとも云える程だ(図8)。こんなに狂ったのは初めてである。歩いた距離は13Kmとなっている。しかし、伊勢沢林道から離れて山に入るとほぼ正確な軌跡となっている。何故、このような事が起こるのだろう。電波障害でもあったとしか思えない。
図8.水沢橋から伊勢沢林道を歩いたGPSの軌跡

2019年2月28日木曜日

山が崩壊している The moutain is collapsing!

久しぶりに伊勢沢林道を歩いた。昨年の6月以来だ。
最近は2月頃歩くと林道上には猟期に撃たれたシカの死体が動物たちに食い荒らされて散らばっていたが、今年はそのような死骸を一つも見なかった。日常的にシカの個体数調節のためのハンティングが行われているからだろう。
伊勢沢林道一帯は、伊勢沢が干上がっている事もあってか、林道がと云うよりも山が随分荒れているという印象をもった。
8:46 斜面が崩壊し林道を岩石が覆う
昨年崩壊したのだろうが、山仕事の人たちの車も入れなくなっている。
 
9:32 倒木が林道を覆う
音見沢橋まで10個以上のテン糞を見つけた。見つけたが拾わなかったのが4、5個以上あった。 
9:35 音見沢橋
音見沢橋を渡らずに、伊勢沢林道を真っ直ぐ登ると、音見沢の左岸の尾根に仕事道の経路が新しく作られているので、これを歩くことにした。
音見沢の左岸に入る前に持ってきた干しブドウが入ったパンと小さなカップラーメンでお湯を沸かしてブランチとした。
10:17 しっかり作られた経路がある
経路を登って行くと、ドングリが根を出して、子葉が頭をもたげているのが、3、4か所にあった。
10:35 ドングリの芽生え
10:39 アセビ
アセビが出てきた。これより下はシキミだった。GPSの記録では600メートルでアセビが出てきている。
下の常緑樹は全てシキミ
アセビの花
この尾根にもたくさんの木が倒れていた。そんな強風がこの1年間の間にあったかな?
10:59 アカマツが倒れる
アカマツの倒木の下の倒木にリスの食痕が、、、。
お!これはリスがクルミを食べた痕だ!  
また、アカマツの倒木
以前、カヤネズミとその巣を見つけたことがあるカヤバは今は歩きやすい721ピークの草原だ。ここから尾根を東南に下る。この尾根を西北に登ると宮ヶ瀬・焼山の廃道になった登山道に出る。
以前はカヤバだった所と倒木(倒木は現場では気が付かなかった)

2019年2月27日水曜日

干上がった伊勢沢  The Iseza stream that was dried up

昨日は4時半に起きた。
が、車のフロントガラスを洗ったりしていて家を出たのが6時をとうに過ぎていた。案の定、道路は朝の通勤の車で渋滞になった。
水沢橋のゲート前の駐車スペースに着いたのは8時を回っていた。
伊勢沢林道を歩き、音見橋を過ぎてから山(尾根)に入った。
伊勢沢林道の山側斜面にタチツボスミレが咲いていた。
さらに、1メートルも離れていない乾いた斜面にヤマルリソウが咲いていた。
タチツボスミレが乾いた斜面に咲く

埃を被るヤマルリソウ
山は、異様に乾燥した状態であった。
いつも、伊勢沢林道を歩く時は、この堰堤下の滝つぼの中のヤマメを橋の上から探すのを楽しみにしていた。
が、水は全く無く干上がっている。
林道を歩きながら伊勢沢を見ていたが数か所に直径3,40~100センチの水溜まりの場所があっただけである。
帰路、黄色の腕章をつけた漁業組合いの人と思われる二人がタモ網を持って、溜まりにいるヤマメ?をすくっていた。
干上がった伊勢沢の沢底

2019年2月26日火曜日

キブシよりもサルナシが多く食べている。 The martens eat more the arguta fruits than Stachyurus praecox.

2月26日に伊勢沢林道歩きで見つけたテン糞15個の内容物は、
植物質としては、サルナシ、キブシ、マメガキ、腐葉砕片が多く、動物質としてはヤマネを含む小哺乳類、昆虫、鳥の順であった(表1)。
サルナシは15中の11個であり、次にキブシが7個であって。もっとキブシが食べられているかとも思っていたが、まだまだサルナシが残っていたのだろう。糞12にカマツカの種子が16個出てきたが、どうして糞12だけであるのか。もっといくつかの糞にカマツカの種子が入っていても良いと思うが、この伊勢沢一帯にはカマツカの木が少ないのかもしれない。また、糞4と糞11に腐葉砕片に混じってヒノキの葉が複数混入していたが、特に糞4と糞11の場所にヒノキの葉が多く落ちていた訳ではなく、糞2や糞3の方が糞の周りにヒノキの葉が落ちているが、糞からは出てこなかったので、糞4と糞11の個体はヒノキの葉を食べた林床に落ちているサルナシやキブシを食べる時に一緒に食べたものと思われる。
また、昆虫を含めて動物を食べた糞は15個中9個あった。この中でも6個は鳥や小哺乳類を食べたものだった。

今年の伊勢沢林道は例年と異なって残雪に覆われていない。と云うよりも今年の冬は降雪が無く、温かかった。だからだろうか?
いつもならキブシの実しか果実では食べる物がないのに、雪が無い為に林床に落ちている秋の果実の残りを漁ることが出来たようだ。

動物食については、これは印象だが、今年は暖冬なのでヤマネやトカゲが早く目覚め、うろうろ動き出したところを食べられたのではないだろうか?
8:16 テン糞1
キブシ種子・果肉果皮、マメガキ種子果肉果皮、腐葉砕片
8:34 テン糞2
マメガキ種子・果肉果皮、羽毛・羽毛軸
8:36 テン糞3
キブシ種子、小哺乳類毛・骨片
8:48 テン糞4
サルナシ種子・果肉果皮、腐葉砕片、ヒノキ葉、直翅目脚外皮

8:53 テン糞5
サルナシ種子・果肉果皮、マメガキ種子、植物質砕片
9:02 テン糞6
サルナシ種子・果肉果皮

9:05 テン糞7
サルナシ種子・果肉果皮
9:10 テン糞8
サルナシ種子・果肉果皮、直翅目産卵管
9:27 テン糞9
マメガキ種子・果肉果皮、サルナシ種子・果肉果皮
テン糞10
サルナシ種子、ヒミズ?毛・骨片
テン糞11
キブシ種子・果肉果皮果柄、腐葉砕片、ヒノキ葉、羽毛多数
テン糞12
キブシ種子、サルナシ種子・果肉果皮、カマツカ種子、腐葉砕片、土砂
テン糞13
キブシ種子、サルナシ種子・果肉果皮、腐葉砕片、直翅目産卵管・外皮
テン糞14
サルナシ種子・果肉果皮、キブシ種子、ヤマネ臼歯・上下切歯、左下顎骨・切歯・骨片
テン糞15
不明種子、キブシ種子、サルナシ種子・果肉・果皮、腐葉砕片、ヤマネ毛・骨片・左下顎骨・臼歯、トカゲ歯
表1.テン糞1~15の内容物

東シナ海の思いで! The memories of the East China Sea!

1967年3月2日に鹿児島港から出国し、3月3日に那覇港に着き、6日に泊港から小さな貨客船に乗り換えて8日に基隆港に着いた。
当時の船旅の事を思いだされる。
鹿児島から那覇までは大きく綺麗なひめゆり丸であった。当時の沖縄に寄るには麻布のアメリカ大使館に行ってトランジットビザなるものを取らなければいけなかった。沖縄では2泊あったので、国際通りでジョニウォカーを買って、わざとテーブルの上に酒をこぼしてマッチで火を点け、皆で口に銜えたマルボローを炎に近づけて吸った。
泊港からの船はサンマ漁船をちょっと大きくしたような小さな船で、石垣島などの島に寄り、そこで台湾からの出稼ぎの人々を乗せた。
甲板には籠に入った鶏、繋がれた山羊、豚やその他の荷物が積まれていた。
泊港からの船の揺れは半端なものではなく、乗客の大半が気持ちが悪くなり吐いた。船底の船室は、底に板は置かれてあるものの壁は剥き出しで、壁板一枚で海水と接し、油とペンキと異様な臭いが立ち込めていた。ごろ寝状態であり、船底で船の揺れとともに転げ回った。
ぼくは船室の臭いが嫌で、甲板に出て座り、足を甲板から海側に出して手摺につかまっていた。
遠くを見たり、船の舳先から飛ぶ出すトビウオを眺めていた。
食事のカレーライスが出たが、当然のごとく食べられなかった。
こんな思いをしながらのタイワンザル調査が始まったのだ。
連れ合いと二人の部屋のベランダからの朝日
しかし、今回は那覇港を出ても揺れると云ってもテーブルの上に置いたワインのボトルやグラスが滑ったり倒れたりするわけでもなく、軽い揺れがあるくらいでこれが東シナ海なのか?っと思った。

今日、伊勢沢林道からちょっと山に入ってきた。シカたちに2度出逢うが、写真は撮れなかった。2時過ぎに帰宅。