「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2012年10月27日土曜日

キノコをゲット! Get mushrooms!

25日の仏果山の続き
秋の山なのでキノコも楽しみである。
これは、テングタケ科のものだ。根元に白いツボがある。
これは、採らず!
宮ヶ瀬越えの標識を過ぎて、まもなく”オ、カラカサタケだ!”2本ある。
ゲット! 
さらに下ると、アカモミタケが!
登ってきた4,5人のパーティやら二組の中高年の夫婦のパーティがいたのに、
気がつかないで通り過ぎていったようだ。
登山者の若者が「ヤッホー」と叫んでいる声が聞こえてきたので、写真も撮らずに、
レジ袋にゲット!
泥や枯葉に埋もれている。
帰宅後、すぐボールに容れて水に浸す。
そうしないと、キノコについたゴミを落とせないのだ。
真ん中の小さい一個はすでに洗ったヤツ。
1時間水に浸けて、歯ブラシと小刀を用いて枯れ葉を落とす。
泥は歯ブラシで落ちるが、枯れ葉は小刀の刃先でそぎ落とす。
山の幸は、採ってきてから食べられるような状態にするのが、面倒でもあり楽しみだ。
夕食の味噌汁の実にし、残りは昨夜のオデンの具にした。

2012年10月26日金曜日

ネズミ科の同定とヒミズの同定 Identify of Muridae & Talpidae

今日は専門学校のワイルドライフガイドの座学だ!
K君が、火曜日にヒミズとネズミを拾ったので授業で使って欲しいと冷凍したものを持ってきた。
それを学校の冷凍庫から取り出した、同定と剥皮の1時間の授業だ。
 
先ず、ネズミ科の動物を用いて、ネズミ亜科かハタネズミ亜科の外見からの同定。
尾の長さが頭胴長(鼻の先から尾の付け根まで)の長さより短いのはハタネズミ亜科だ。
さらに、頭の長さ(鼻の先から首の付け根まで)が短くて丸っこい頭ならハタネズミ亜科だ。
 
正確に同定するには、臼歯だ。臼歯がプリズム状ならハタネズミ亜科だ。
山梨県の山で見つけたというので、ヤチネズミ属ではない。残りはハタネズミ属かビロードネズミ(カゲネズミ)属だ。この2属の違いは骨口蓋の後端の形状を見なければならない。
O君がこの骨格標本を12月末までにつくる。
これは、ヒミズだが、ヒミズとヒメヒミズの外形上の見分け方は、尾である。
尾の形状が棍棒状の場合はヒミズで、尾の先に向かってすーと細くなるのがヒメヒミズだ。
さらに、切歯を見れば確実だ。ヒミズは上顎の第一切歯が尖るが、ヒメヒミズは平らだ。 
ヒミズの歯を見てもらう。 
ヒミズの点のような目を見てもらう。 
写真を撮ったりしながら、ハタネズミ亜科のネズミの剥皮を見守る学生たち。 
来春には卒業なので、研修に出かけている学生がかなりいる。
ネズミのような小型哺乳類の剥皮や解剖は気を使う。
晒骨までの手順をKとOに話す。
Y君は剥皮した皮を伸ばして干す。


マムシグサの根茎だ! A root-stock of aroid!

10月14日に「これは何だ!」とジャガイモのようなものをアップした。
ジャガイモタケという菌類の仲間ではないかと思い、専門家の折原貴道さんに尋ねた。
現在、神奈川県立生命の星・地球博物館の学芸員となっている彼から
あれは、マムシグサ(サトイモ科)の仲間の根茎ではないだろうか?
誰かがいたずらしてヒゲ根を取って逆さに植えたのであろうとのことであった。
 
昨日、まだ痛い左足首の状態をどのような時にひどく痛むかを確かめるためにも山を歩いたのだが、マムシグサの根茎も確かめたかったのだ。
土山峠から登って間もなく、スギ林の斜面に見つけた。
 
左手の人差し指と中指を斜面に突き刺して掘り起こした。
横から見た状態。似ている。そっくりだ。
ヒゲ根が根茎の上の茎の周り生えている。
上から見た状態。まさしく14日にアップした「これは何?」はマムシグサの根茎だったのだ。
下は、13日の丹沢実習で高畑山の近くの登山道沿いの斜面で見つけたもの。
ヒゲ根が丁寧に採られている。
掘り取った株はそのまま植え戻しました。 
しかし、マムシグサの仲間の根茎がこういう形状をしているなんて、始めて知りました。
この仲間をどの部分にもシュウ酸カルシウムが含まれ、口に入れると激痛となるのだ。
一度、学生が赤い実を齧ったことがあり、救急病院に担ぎこまれたのだ。
K君が13日の実習時にナイフで半分に切ったので、
今日授業があるのでナイフを洗うように注意しよう。
 
左足首は極端に曲げない限り、酷い痛みはでなくなりました。
また、足首から下が腫れていたのも足首を曲げることができるようになったので、血流がよくなり
腫れもひいております。まずは一安心です。御心配ありがとうございました。

2012年10月25日木曜日

カモシカやシカのフィールドサイン Field sign of serow & deer

今朝、4時半に目覚めた。昨夜、丹沢へ行く準備をしていた。
が、トーストに今夏中国で頂いた蜂蜜をつけて食べたり、
新聞を見ながらバナナと牛乳をミキサーにしたのを飲んだりしているうちに、
6時を過ぎてしまった。慌てて、車に乗ったが、もう朝の渋滞が始まっている。
いつものコースをいけば良いものを、
カーナビの云う通りに行ってみようと思ったのが間違いだった。
塩水橋から本間ノ頭に登ろうと思った。が途中で諦めた。
 
isa隊員の清川のアトリエに寄り、封筒に入れた本をポストに落とし、
車をUターンして敷地内から出ようとしたら、k-ta隊員が玄関のドアを開けて出てきた。
びっくりだ!isa隊員とともに引っ越しの準備にきていたのだ。
あがって美味しいコーヒーを御馳走になる。実に旨かった。
 
もう、すでに今日は仏果山に行くことに決めていた。
土山峠から登り始めて間もなく、カモシカの角砥ぎの痕だ。まだ生々しい。
毛を探した。
判るかな?見えなかったらクリックして拡大して!
真ん中より左方にかけて細い毛が一本ある。 
ん?今度はシカが休息していた跡だ。
3ヶ所ある。シカ毛はあるかな? 
あった!縦に3本白い毛がある。1本は曲がっている。
3ヶ所とも毛があった。
きっとメスグループなのだ。
一緒にかたまって休息するのではなく、2、3メートル離れて休息(寝て)しているのだ。 
帰路、仏果山登山口から土山峠への湖岸に沿った舗装道路沿いを歩いていたら、
一台の車がこちらに向かってくる。isa隊員と k-ta隊員だ。
お昼を食べて、出てきたのだ。
ぼくは、2時20分に帰宅する。

2012年10月24日水曜日

タヌキの椎骨 Vertebra of a racoon dog

昨年、 isa隊員が拾ったタヌキを、清川のアトリエに出かけてもらってきたこと
については昨年12月27日にアップした。
剥皮すると右の肩甲骨が割れていることを報告した。
 
剥皮し、内臓を取り除き、大雑把に肉も取り除き、そのまま乾燥させた。
しかし、やはり綺麗に徐肉しようとプランターに水を容れてその中に、
体幹部分を容れて腐らせていた。
臭いがしないようにサランラップを掛けた.
それを、9月下旬に水を空け、骨を取り出した。
 
前肢は肩甲骨から、後肢は大腿骨から脊椎骨から離して、
これらは除肉して別に物置の中で乾燥させている。
 
体幹部分を洗って乾燥させていた。
乾いたので頸椎・胸椎・腰椎・仙骨をつないだ。
頸椎の環椎(第一頸椎)から第五頸椎まで骨が白いのは、
頭骨と一緒にに別に処理したからである。
 
第5胸椎から第8胸椎の棘突起が欠けていた。
(左は環椎の第一頸椎で、右端が仙骨であり、背側を上にして置いてある)

欠けていた棘突起を骨片の中から見つけて木工ボンドでくっつけた。
クリックして拡大すると接着部分がわかる。さらに、第4胸椎と第5胸椎の右の横突起も欠けていた。第5胸椎の横突起の破片も接着した。さらに、右の第一肋骨もヒビが入っていた。
(左はお尻の方で右は首の方、背を上にしている)
12月27日にアップした時は、右の肩甲骨が割れていることしか見つけられなかったが、
こうやって、全身を骨にしてみると、
このタヌキ君は、右肩から背中にかけて車にぶつかったことがわかる。

2012年10月20日土曜日

我が家のハクビシンは何を食べていたか? What was a civet eating?

昨日我が家の2階のベランダの鉢の上にあったハクビシンの糞
小さな種子がたくさん見えていた。
これを取り上げたら、2、3日前のものだった。
まだ、柔らかったのだ。
庭の水道で洗った。
先ず、目についたのが羽毛である。ほぼこれだけの羽毛が上の一塊の糞から出てきた。
上部中央の左側の物は、カマドウマの脚で、その右側が甲虫の外羽だ。 
他に、2、3ミリ四方の薄い卵の殻が3個あった。
左の物は、未消化のカキの果実の果肉だ。
右上や中央下の物は、植物質のもので黒紫色の果皮なのでナスかな? 
下の水洗いした残渣から上の毛やカキの果肉やナス?の果皮付き果肉状の物を
ピンセットで取り出した。さらに下の種子も取り出した。
この種子はまだたくさんこのプレートに残っている。 
ナスの種子かな?
ナス・種子でネットで調べたが少し形が違う。大きさはこのくらいだ。
でも、ナスの種子は少し凹みがある。
拡大したものだ。 
どなたか、この種子はお分かりでしょうか?
我が家の付近は、小田急線が走り、住宅がある。湘南台駅まで4、5分の場所である。
このハクビシンが住居にしている家を探し当てたい。
我が家のベランダにはどうやって登ってくるのかも興味ある。
 
10月25日に、k-ta隊員から、これはイヌビワの種子では?と云われました。
早速、クワ科の種子を調べました。似ている。そっくりだ。ただ大きさが判らない。
とにかく、イヌビワかイチジクの実でも見つけて確かめたい。
 

またもやハクビシン! Masked Palm Civet again!

昨夜、夕食を食べ終えてビデオを見終わったら、連れ合いがまたもやベランダの手摺りに動物の足跡のようなものがあるという。懐中電灯で照らしてみると確かにある。
8月2日にアップしたものと同じものだ。ハクビシンの足跡のようだ。
連れ合いは洗濯物を干す時に、ベランダの手摺りは毎回雑巾で拭くようだ。
娘と連れ合いは、夜、変な音がしたことがあるという。それがどこでしているのかわからないようだ。ぼくは高い音はまったく聞こえないので、こんど奇妙な音がしたら教えてくれと話す。
今朝、起きて、パジャマのままベランダの手摺りをみる。
ハクビシンのものだ。まだいるんだという嬉しい感激!
すぐ、着替えてカメラを持って撮る。
8月2日の物と同じだ。
先日、隣駅に実家がある結婚した教え子から、「実家の屋根に糞がある」と写真を送ってきた。
これは、カキの実を食べているしハクビシンの糞だと返信した。
この写真のことを思い出し、ベランダから屋根の上を見まわした。隣近所の屋根もみた。
が、屋根の上には見渡らない。
が、ベランダに置いてあるキイチゴの鉢の上に糞があった。
はじめはネコじゃないだろうなと目を凝らすと小さな種子が見える。
ヤッター!という気持ちだ。ハクビシンの糞だ。 
その糞があった鉢はベランダの隅に置いてあるものだ。 
で、どこに巣を作っているんだろうか?
我が家の周りはもちろんのこと、隣近所の家の周りを眺めまわす。
が、そんな屋根裏に忍び込めそうな穴などある家はない。
しかし、我が家か、その近くに居るのだ。
この糞を洗って、何を食べているのかが分かればさらに巣穴の場所を特定できるかも知れない。
でも、何だか鉢から取り出すのも躊躇してしまう。
山ではないからなのだろう。

2012年10月19日金曜日

糞分析  Analysis of carnivora scats

今日はTCA専門学校の野生動物保護専攻のクラスの
ワイルドライフガイドの座学である。
先週13日に高畑山・御殿森ノ頭で拾ってきた、食肉目の動物たちの糞分析をやった。
先週の丹沢実習の出席者は少なかったので、ぼくが前日に土山峠で拾った糞も使った。
先ず、糞の水洗いの方法を説明し、水を汲む。
アカンボウのバスタブ?容れた水で糞を洗う。 
指を入れて洗う。 
こでは、ブラスチックの箱に水を容れて洗う。 
洗う、洗う。 
念入りに洗った残渣を新聞紙に空けて、動物質、植物質、鉱物質などに分ける。
さらに、それぞれを細分したコピー用紙に置く。
イタチ糞の内容物
アケビの種子とそのアケビの種子を囲む消化されないものが残った。 
これは、ぼくが12日に土山峠の湖岸林道で拾った二つのテン糞
アケビの種子34個だらけのものと
赤字でアケビの種子は間違いだ。サルナシの種子21個とその果皮だ! 
ん?これもぼくの拾ってきた糞だ。 
テン糞の内容物だ
アケビの種子とサルナシの種子
下のは糞に混じっていた昆虫の卵、テンが糞をした後、ハエか蛾のような昆虫が卵を産んだのだ。 
これは、タヌキのタメ糞の一部を拾ってきたもので、
内容物からすると昨年の秋の物かも知れない。
唯一、骨(脊椎骨)が出た。哺乳類や鳥類のものではない。 
これは、何の糞を洗ったのだろうか?
まだ、仕分け途中だ!
糞一つを洗い、分類するだけなのに、1時間ちょっとの時間がかかった。
まー、始めてなのだから仕方がない。
糞の水洗い法の残渣から①判ることと②判らないことを皆に上げさせた。
①:食べた物の種類が分かる
②:食べた物の量は不明、アケビの種子とサルナシの種子が同じ糞から出てきたが、同じ時刻に食べたかどうかも不明
ということから、各動物の各食べ物によって消化率が違う。あるいは、各食物の消化によって摂取エネルギーが違うことなども上げられた。
1回だけの糞分析であるが、これによって食肉目の動物たちがいかに多くの食物を植物に頼っているかが実際に理解してもらえたと思う。
 


2012年10月18日木曜日

ザクロの実  Fruits of a pomegranate.

我が家の道路を隔てた前の家のザクロの実が赤くなってきた。
ザクロの木は真夏の鮮やかな赤い花と、この時季に赤い果実の時季に存在感を示す。
今日は、ちょっと晴れ間が出たが、小雨が降ったり止んだりのはっきりしない天気だ。
とうとう家にいて、コヒーを飲みながら、昨年isa隊員から譲り受けたタヌキの脊椎の椎孔に紐を通して、本棚から下げた。仙骨・腰骨・胸骨・頸骨をつないだのだ。
これで、いつでもそれぞれの骨の形を確かめてみることができる。
 
さあー、明日の専門学校の授業の用意をしよう。


隧道内で見つけたアライグマ糞 A racoon scats found in the tunnel.

13日の丹沢実習で、三叉路から清川平成の森に行く途中の吹風隧道内で、
動物糞を見つけた。
暗いのでフラッシュを点けて撮った。
アライグマの糞だと考える。
Mark Elbroch、2003,"Mammal tracks & sign" A guide to North American Speciesのpp.538-539
アライグマの3個の糞の色は黒褐色で、直径0.8-3cmで、長さが8.9-17.8cm
となっている。この本での糞の長さは全部の長さを意味する。
上の糞に銀紙が見える。
今日、小雨になったので、庭の水道栓で洗った。
クリックすると拡大します。
銀紙(折詰弁当のものか?)、赤く光って見えるのが甲虫の外羽だ、茶褐色の紐状の物が左右や上部にも見えるが、それは単子葉の葉(あるいは、ヨシの茎を食べた?)、上にたくさん浮かんでいる半透明のものは、大ムカデの身体の外骨格だ。黒く光っているのは甲虫の胸部や腹部の外骨格や脚、4センチくらいのムカデが半分消化されたまま残っている。
果実の種子はまったく見つけられない。
 
アライグマの糞を見つけたのは始めてかな?宮ヶ瀬尾根でアライグマの足跡を雪上に見つけている(今年の3月13日アップ)。
上で参照したガイドブックによると、アライグマの糞には線虫がいて、これは人の命に関わるような病気を起こさせるようだ。扱いは注意!と書かれている。
 
あー、陽が射してきた。晴れた!丹沢へ行けば良かった。