「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2012年6月4日月曜日

テン糞の内容物のムカデ A centiped of the contents of marten scats.

テンがムカデを食べて、糞として排出されたものを、水に丸1日浸けてから洗った。
6月1日、13:00のテン糞の内容物としてのムカデたち
これらのムカデだけで他は何もない。

昨日、サルなどの頭骨も持ってじゃおクラブで話したのだが、
「気味悪い」、「ぼくの目の前の机に置かないで!」、「夜、夢に見そう!」と
多くの立派なシニアの男たちが頭骨を敬遠し、
ぼくを奇妙な性癖を持った人と捉えたようだ。

山で、植物の人たちと糞を拾う時も、変な趣味をもつ男と思われているのかな
と感じる時がある。
可愛いテンは下の写真のムカデを当たり前のように食べている。
ぼくらもナマコやタコやイカを美味しくいただく。
我が家の娘は小さい頃、庭のダンゴムシやミミズは手の乗せて遊んでいた。
それが今では見ただけで「キャー」だ。
いつの間にか、世間一般の女子のように虫たちを毛嫌いするようになった。

サルもチンパンジーも虫を見ればすぐに摘まんで口に運ぶ。ヒトもそうであったのに、ぼくらは不快害虫とまで名付けてムカデやゲジゲジを毛嫌いする。
ムカデやゲジゲジがいてこそ綺麗なノイバラもバイカウツギも花を咲かせるのだ。
自然を追い払うような感性に、この頃腹が立つ。
キノコもウジも、ウンチもヒルも大事な自然の成り立ちの一つなんだ。
綺麗な花、可愛いペットだけあがめる自然好きには反省してもらいたい。

テンはムカデを食べる!A marten eat centiped in this season!

一昨日の丹沢実習で、林道を歩いて見つけたフィールドサインとしての糞:
11:00
Ohta君が拾って持って来てくれたテン糞
消化されない大きなムカデの肢が見えている。
水洗いした。長さ8センチ以上のムカデ一匹と小哺乳類の毛と骨があった。
この小哺乳類の毛と骨を同定中だ。
今日中にアップします。
 13:00
金沢林道にあった、テン糞、コインの上の大きいのが新しい。
他は2、3日前のモノ。大きさが少し違う。
おそらく、この場所は2頭のテンの行動域が重複している場所なのだろう。
そのため、2頭がそれぞれ自分を主張するサインポストとして争っている。
これらの大小、4個の糞を採集してきて、水洗いした。
全て、ムカデの殻というか死骸であり、なんと10匹分のムカデが出てきた。
14:19
林道沿いの路肩近くにあったアナグマのトイレ。
これぞまさしく教科書通りのアナグマのトイレ(タメ糞)だ。
斜面に穴を掘って(こんなに深く掘ってするのは珍しい)、そこに家族のものたちがする。
水洗いした結果の内容物:ムカデの肢、甲虫の上翅、節足動物の外骨格、不明の植物質が含まれ、80%以上が土砂であった。 
ちょっと、否、かなりテン糞で驚いている。
テンのこの時季の食事のメニューはムカデが主食だと云える。
ムカデは、動物たちが掘った穴、岩の割れ目、枯れ木の樹皮との割れ目に割とまとまって見つかる。テンはそういう穴や割れ目を見て歩き回っているのだ。
一方、アナグマは腐葉土にいるような土壌動物を年中漁っているのだ。

昨日は、新横浜で、午前中は霊長類研を退官したK.W氏と夏の中国行の打ち合わせ、
午後から「じゃおクラブ」の皆さん方の前で「分散」の話し、じゃおクラブは定年・退職した
男性だけの集まりだ。水滸伝の梁山泊のシニア版とも云えるようなそれぞれが曰くありげな一芸に秀でた人たちの集まり、オスグループであった。

2012年6月3日日曜日

分散 Dispersal

6月1日の続き:
金沢林道を歩いていて、今までみたことがない虫こぶを見つけた。
コナラの枝を巻き込むようにして着いている。
どんな虫の卵か幼虫が入っているのだろうか?
今、インターネットがあるから簡単に調べられた。
「コナラ 虫こぶ」とこの二つのキーワードで検索すると、すぐに似た写真が出てきた。
ナラメリンゴタマバチというハチの仲間がコナラの冬芽の時期に卵を産みつけたようです。

今日は、新横浜で、じゃおクラブという定年退職者たちの集まりで
話しをしなければならない。
話しのタイトルを「分散」にした。

どんな生き物も生まれた地域や親のいる集団から出ていく。
哺乳類でも生まれた子供は親元から分散していく。
しかし、ある哺乳類では、
オスは出ていくがメスは親元に残るという動物たちが多い。
そのような動物は社会集団(メスグループ)を形成する。
集団を形成する哺乳類の大半は、生まれた社会からオスが出て行く。
母系制の社会を形成しているのだ。
サルの仲間もうそうだ。
ただ、サルの仲間では発情季・非発情季を問わず、年中、他の群れ出身の
オトナオスがメスグループの中に加わっている。
つまり、婿入りしてきているオスがいる。
もちろん、例外の動物がいる。チンパンジーやヒトだ。
チンパンジーやヒトはメスが生まれた社会から出ていき、オスが生まれた社会に残る。
つまり、メスは嫁入りする父系制の社会を形成する。
しかし、そんなヒトの社会に、進化の流れに背くサザエさん現象がみられる。

と、こんな内容の話しをするつもりだ。

2012年6月2日土曜日

晴れのち雨の丹沢実習 Sunny, then downpour!

昨日、専門学校の丹沢実習であった。
歩いたのは、下図のルートの舗装道路歩きであった。
予定では湖岸の道路沿いから鳥観察のグループと金沢林道を詰めて
高畑山に登るコースに分かれる予定であった。
午前中は快晴とも思えるような良い天気、日差しが強く暑いくらいであった。
ガマズミ、ウツギ、ヤブデマリ、ガクウツギ、イボタノキの白い花が咲き、
スイカズラの花がいい匂いを漂わせていた。
絶好の自然探索、観察日和だった。
お昼を林道の陽の当たらない場所で食べ、歩き出して、大きな砂防堰堤がある上の
河原に下り立った時は、空が怪しげな灰色の雲が覆い始めた。
まだ、このこの頃は金沢林道を詰めて高畑山に登るつもりであった。
が、急速に西の空から黒雲が動き出してきた。
全員を河原から林道に上げ、「勇気ある撤退だ!」と同じコースを戻ることを宣言する。
ただ、宮ヶ瀬始発のバスが50分なので3時50分のバスを目指すことにする。
学生たちは早い、いつの間にかぼくと学生6人となった。
Kishi君が道路沿いにあったアナグマのタメ糞をみつける。
これぞ教科書通りのアナグマのトイレだ。
もちろん、ゲットし、皆に取って水洗いすることを勧める。
彼らにウリノキを教え、ヤブデマリとガクウツギの違いを見てもらっている内に、
雨粒が落ちてきた。急いでザックカバーをかけ傘を差して、間もなく雨粒が静かに落ちてきた。
傘を外したり、差したりしているうちに本格的な降りだ。
「勇気ある撤退」をして良かった。高畑山に登っていたら、ずぶ濡れ状態になっただろう。
雷や稲光も激しくなる。
しだいに、ぼくは6人いた学生たちからも遅れ、Miyagi君だけとなる。
彼に、ようやく熟してきたモミジイチゴを食べてもらいながら、皆の後を追う。
膝から下はずぶ濡れになったが、余裕をもってバスの時間に間に合う。

2012年6月1日金曜日

アナグマとタヌキの糞内容物 Scats contents of badger and racoondog

5月28日の唐沢林道・唐沢・鍋嵐ー熊ノ爪・祠の峠・物見隧道を歩いた。
始めてのルートで見つけた新鮮な糞を昨日洗った。
今の時季は冬季と違って、庭の水道栓で水を流して糞を洗っていても全く冷たさ・寒さを感じない。
糞の水洗いには、良い季節になった。
洗ったのは、2ヶ所で採取したアナグマ糞と同じく2ヶ所のタヌキ糞である。

10:36、アナグマ糞
甲虫(おそらく糞虫の仲間)の第一翅、外骨格
12:39、アナグマ糞
物見峠から物見隧道へ下りる登山道の階段で、
斜面の一部を掘り、そこにしている。
甲虫の第一翅一部、第二翅一枚、脚一部、腹部・胸部の外骨格 
10:43、タヌキ糞
膜翅目の翅2枚、脚一部、外骨格片、不明種子1個、キブシの種子2個 
10:51、タヌキ糞
甲虫の脚、外骨格片、キブシの種子8個 
5月の下旬になると、アナグマやタヌキはもっぱら動き回る昆虫たちを、主要食物としていることが分る。それでも、なおタヌキは冬季のキブシの拾い食いを続けている。
アナグマ、タヌキの糞は5分の4以上が土砂よりなる。
タヌキやアナグマが混同されるのも食性が類似しているところもあるからだろう。
その点、テン糞にはほとんど土砂が混じらない。
いずれにしても、日本に、否、東丹沢に生息するタヌキ、テン、アナグマたちの春の食物は
節足動物に依存している。

なお、10:43、タヌキ糞から出てきた不明種子は下のものだ。
直径3ミリくらいの球形の種子である。
この種子を食べたタヌキは腐葉土と化した落ち葉を漁って
たまたま食べてしまったかもしれない。
でも、この種子は?

これから、再び、ヤマグワの実食い、モミジイチゴの実食いが、始まり、ヤマザクラ、ミズキやヤマボウシの実食いとなり、ヨコグラノキやオオクマヤナギ、アケビやケンポナシ、サルナシの実食いとなっていくのだ。
一応、丸一年分の東丹沢のテンやタヌキたちの食性を整理してまとめることができそうだ。

2012年5月31日木曜日

ぼくのヒル避け   My leech countermeasure

丹沢は春の花が咲き誇っている。
下はようやく咲き始めたウツギだ。
丹沢も千葉の山もヒルが多い。
ヒルが多いために楽しい山歩きを敬遠している人たちもいる。
ぼくは、このところヒルにやられなくなっている。
それは、ヒル対策がしっかりなされているからだ。
それまでは足首の周りにたくさんヒルが食いついていたものだ。
その対策とは飽和食塩水である。
あー、飽和食塩水は効かないと諦めている人たちもいる。
それは噴霧する方法が誤っているからだ。
靴を履く前に、左右の靴下を広げて並べる。
上の靴下は中にはくので噴霧する必要がない。
下の靴下は薄手で長く、脹脛の上の方まで伸びる。
この靴下を上の靴下に重ねてはく。

薄手の長い靴下をうまく霧が当たるように下のように並べる。
それのクルブシから上の部分にかけてむらなくシューシューと噴霧する。
裏返して再び噴霧する。
少し、湿った感じになる。これを重ねて履いて靴を履くだけだ。
これで、脚からヒルが登ってくることは完全防止できる。
山に入ると木の枝を持ったり、草に触ったりする。
この時に手からヒルが着いてくることがある。
これも薄手の指先のない軍手に靴下と同じように飽和食塩水を噴霧するだけだ。
是非、お試しあれ!

今年になってまだ一度もヒルに吸われていない。
ただ、ヒルが靴の中で可哀想に潰れていることが一度あった。

テン糞から出てきた鳥の羽と骨片Feather and bones from marten scat.

先日の唐沢林道から鍋嵐・熊ノ爪までルートで見つけたテン糞は
すでに、アップした。
その中から出てきたのは青い羽を持つ鳥の羽毛と骨片であった。
サークルで囲ったAは、羽毛の根の部分であろう。
Bは、羽毛である。
他は骨片であり、Cは、脊椎骨である。
Cで囲った右端はもし鳥の頸椎が哺乳類と相似だとするならば、
頸椎骨だと思われる。
(まだ、ホオジロは骨になっていません。)
クリックして拡大してみるとBの羽毛は鮮やかな青色の毛が混じっている。
Cの脊椎骨、この大きさは哺乳類ではリスやドブネズミクラスの大きさである。

ともかく、鍋嵐付近のテンは鳥を捕まえて食べたのだ。
この羽毛も一本一本バラバラになっていたら、すぐに鳥だと判断できなかっただろう。
しかし、脊椎骨の形状は哺乳類とは明らかに異なる。
小哺乳類の脊椎骨は一つ一つが長いが、鳥では短いことが分る。

今日は、車も使えないので、
始めてのルートで採集してきたタヌキ糞やアナグマ糞を洗うことにしよう。

2012年5月30日水曜日

ようやく購入した「神奈川県植物誌」 Flora of Kanagawa 2001

先日、「小田原山守の会」ののら子猫さんの呼びかけにより、白銀山から須雲川へ下る植物探査会があった。
その時、せっかく小田原方面に来たのだから「神奈川県植物誌」を買ってかえろうかなと思った。
のら子猫さんは今度お送りしますとまで云ってくれた。
帰宅後、神奈川県立生命の星・地球博物館のサイトを開いて、植物誌が郵送してもらえることを知った。
さっそく、ファックスで申込と、郵便振り込みの用紙が送られてきた。
で、昨日、学校から戻ると玄関を開けるとダンボール箱があった。生命の星・地球博物館からだ。
手を洗い、ウガイをしてコーヒーを沸かして、ダンボールを開けた。
待ちに待った植物誌だ。

これで、大きく差をつけられたtake隊員に少しは追いつけるだろう。
やまぼうしさんやSakaiさん、isa隊員、k-ta隊員等とも話しを合わせられるだろう。
昨年から、本棚やファイルを埋めていたサル関係の論文類を資源ゴミにだし、単行本や論文誌はブックオフに出した。一方、骨、あるいは解剖学関係やフィールドサインの本をもらったり買ったりしている。
身の回りの整理をしているのだが、まだ、頭骨は捨てられないどころか集めているし、サル関係の本や論文は読まないが、サル以外の動物の本は買っている。この植物関係もそうだ。
それでも、まだまだ自分はサルが専門だ!と思っている。

サル関係の論文や本などは処分したのにも係わらず、小説類は処分していない。
それは、実家に帰省した時に、親父やお袋が読んでいた一般書を読む楽しさがある。サル関係の専門書はぼく以外の者は誰も読まないだろう。しかし、一般書は娘であろうと手にとって読むことがあるので、処分していないのだ。
「立つ鳥跡を濁さず」という諺があるくらいだから、綺麗に整理していきたいものだ。

下は全て、5月28日に唐沢林道で見つけた丹沢の女王のバイカウツギ
花枝を30センチ調べるために折り取ってきた。
コップに挿しているが、高貴な香りが漂う。 
この木は山側の法面から生えているが、伐られてしまう恐れがある。

2012年5月29日火曜日

ムカデだけのテン糞 Marten scats composed of only centipede.

唐沢林道で:
白い花を探していて、ニセアカシアの花だ。
ニセアカシアは花も新芽も冬芽も樹皮もサルだ大好きな木だ。
さらに、唐沢林道沿いの沢側の木々の白い花の中に丹沢を女王を探しながら歩く。
7時56分、テン糞だ。ムカデよりなるのだろうと思いながら拾う。
洗った:ムカデ二匹がそのままあった。
8時12分、また、テン糞だ。
 洗ったらムカデ一匹だった。
丹沢の女王を?を見つけしばらく写真を撮る。
10時19分:テン糞だ。唐沢に下りて、対岸の尾根にとりついて間もなくだ。
洗ったら見慣れない脊椎動物の脊椎骨及び羽毛の一部がでてきた。
これはこれから分析するので、待っていて下さい。
暗いので、フラッシュをたいている。
この他に、新鮮なタヌキ糞やアナグマ糞をゲットしてきいるので、
今日、明日と学校ですが、帰宅後が楽しみです。

メガネザルさんがツシマテンのムカデ糞のコメントがなければ、今回のムカデからなる
テン糞もゲットしなかったかもしれない。あらためてメガネザルさんに感謝します。
山中のテンが食べたのは、鳥?
ともかく、骨をしっかり観察したい。

2012年5月28日月曜日

始めてのコース   The first route.

今日は、唐沢林道の沢側にあったバイカウツギを見にいった。
バイカウツギは花の大きさ、香り、雰囲気が素晴らしいので、「丹沢の女王」と
呼んでいる。
奥野林道にあった丹沢の女王は伐られてしまった。
唐沢林道の沢側のバイカウツギは見当たらなかったが、
新たに一本見つけた。が、どうも花が今一つ大きくなく、香りも薄いので、
ウツギとの種間雑種かなとさえ思う。自信がない。
今日は、物見隧道を越えて札掛方面に歩き、そこから、鍋嵐・熊ノ爪の稜線を目指した。
大収穫だった。テン、タヌキ、アナグマ糞を見つけ、シカによるスギの皮剥ぎも見つけた。
シカの下顎の大きな左右の第一切歯の痕が明らかだ!

さらに、写真は上手く撮れなかったが、メスジカの10頭以上の集団に出合った。
先ずは、今回の初めてのルートである。
唐沢林道から一度、沢に下り、そこから斜面を登って、尾根にへばり付くのだが、
歩く人が少ないせいか、動物たちの生活の場に踏み込んだ感じがした。
鍋嵐・熊ノ爪の稜線までの尾根には思いのほかタヌキやテン、アナグマ、シカ、イノシシ、リスなどのフィールドサインがたくさんあった。
次は鍋嵐に直登してみよう。
タヌキのタメ糞もしっかり新しいのがあった。
アナグマもテン糞も新しかった。どのような物を食べているのだろう。
洗うのが楽しみだ。
今日は、唐沢林道を物見隧道からは往復している。約14キロちょっとであった。
帰路の舗装道路はイヤだったが、丹沢の女王を探すため仕方がなかった。