「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2012年2月11日土曜日

イノシシの寝床  Wild Boar's Bed or Nest

昨日、連れ合いと奥湯河原の山に行ってきた。
かってサルの餌場であった河原にはササや木々が生え、
「ツワモノどもの夢の跡」とも云うべき有様であった。
奥湯河原へ行った目的は二つ、一つはフキノトウを見つけることであり、
もう一つはイタチかテンの糞を拾うことであった。
糞は見つけることができたが、フキノトウはまだ早かった。

サルの餌場は砂防堰堤が土砂で埋まった河原に作られた。
その時もそうであったが、台風や梅雨の時は河原一面に水が流れた。
この場所を囲むように水の流れが二つに分かれている。
(ササが蔓延る河原)
そんな河原に、ん?これは?と思うものがあった。
上の写真の左上の部分にそれがある。

直径1.5メートルほどの円形にササが引き抜かれて積み重ねられている。 
しかも上部がふぁーっと浮いた感じになっている。
始めはイノシシがこの上に横になったのか?と思ったが、まるで二重構造のように
掛け布団か屋根のように上の部分のササが盛り上がっている。
イノシシがこの中に潜り込んでいたものだ!と推論した。
もちろん、周りにはイノシシが掘り起こした跡がある。
しかし、イノシシがこうやってササを引き抜いて一カ所に集めて積み上げ、
その中に潜り込むなんていうことをするのだろうか?
連れ合いにはイノシシの仕業としか答えられなかったが、、、、、。
チンパンジーは木の上に葉や枝で、敷布団はつくるが、雨季でも掛け布団は作らない。
このような行動がイノシシが本来持っている行動様式だとしたら、ブタでもみられるのかな?

これをアップしたあと、ネットで、Wild boar nest で検索した。すると、スペインの研究者が調べた論文のアブストラクトを見ることができた。
このような巣作り(この研究者は、ベッドでなくて巣としている)は、地中海沿岸の森では3月以前の出産前にメスイノシシが行うようだ。巣の場所は1)覆いにするための植物が沢山ある、2)水の近く、3)他より温かいという三つの条件に合う所のようだ。

と云うことは、この上記の巣はこれからアカンボウを産むための物?

2012年2月10日金曜日

リスの巣材とシカの食痕 Squirrel's nest materials & Sika deer gnawing on trunk

一昨日の尾根歩きで見つけた。
動物たちのフィールドサイン(但し、足跡や糞を除く)
これは、昨日アップしたGPS軌跡のWeipoint2(W2)の地点の尾根で見つけた。
これはリスの巣材であったものだろう。

先日の坂尻から登山道までの歩きでも、同じ物と見つけている。
こちらの方がしっかりしている。
それにしてもここや箱根湯河原のリスたちはスギの皮を利用して巣材にしているが、
スギがないところではどんな物を巣材にするのだろう?
これはW4の地点であったものだ。誰が齧ったのだろうか?
削り痕を良く見ると、下から上に幹に歯を押し付けて歯を持ち上げたようだ。
それにしても携帯で撮っても結構、写っているものだ!
当然、下顎の切歯で、削ったものだ。幅が広いのでシカだ!
ここは、シカとカモシカが同じ場所に棲んでいるので、
シカとカモシカの違いを見極めるのは楽しい。
ここで、このような木の幹の齧り痕で、横?木の幹に水平に齧られていれば、
それは、シカでもカモシカでももちろんクマでもない。
丹沢に生息する野生動物は数多いが、北アメリカには到底及ばない。

2012年2月8日水曜日

タヌキ糞に無数のキブシの種子 Countless seeds of Stachyurus praecox in racoon dog's scats

昨日の採集してきたタヌキ糞の中からとうとう大量のキブシの種子が出てきた。
三か所でタヌキのタメ糞があった。
0:マメガキ種子14個、サルナシ種子多数
3:マメガキ種子3個、エゾエノキ種子72個
6:マメガキ種子3個、サルナシ種子42個、キブシ種子多数、哺乳類(シカ?)の毛、骨片少々
6:の位置は他の2ヶ所に比べるともっとも標高が低い位置である。

タヌキのタメ糞は、沢沿いや斜面では、見つけることができない。
これまで見つけたタメ糞はほとんどが尾根上である。
0、3、6の三か所とも糞の内容物が異なる。
0では、マメガキとサルナシを食べており、
3では、マメガキを少し食べ、大半はエゾエノキである。
6では、マメガキもサルナシも食べているが、少なく、大半がキブシを食べてお腹を満たしている。さらに、猟で解体され残されたシカの骨を齧ったものと思える。
どうも、この三つのタメ糞の所に集合する家族は別々のようである。
しかし、今の僕には、タヌキたちは何か所にトイレをもつのか分からないし、
行動域も分らないので、まだまだ何も云えない。
いよいよキブシが食べられ始めた。キブシの季節が始まった。

昨夜、箱根のサルの事で「噂の!東京マガジン」というTBSテレビの取材を受けた。
もっともっと勉強して来い!と言いたくなるほどサルと地域住民との関係を
単純な構図で捉えようとしている。しかも取材が6時過ぎからだ。
一般常識が欠落しているテレビ業界の制作に携わる人たちが、
作り上げるマスコミニュケーション。
制作側の意図が決まっていて、その路線に話しをもっていきたい。
一度もこの番組を見たことも無かったが、真面目な番組だと云う。
だから、余計呆れてしまう。

アカガエルの卵塊    Frog's spawn

今日は、土山峠から宮ヶ瀬尾根・ハタチガ沢を越えて鍋嵐を目指した。
上部の氷雪に備えて、10本爪のアイゼンも昨夜から用意していた。
歩き始めたところで、タヌキ?状の足跡があり、カメラで撮ろうとすると、
画面にはメモリカードが入ってませんとでる。
え?まさか?という思いで開けてみると無い。挿入し忘れているのだ。
がっかりだ。スッパツもつけ、アイゼンもザックの後ろに下げていたのに、
もう気力が半減である。それでも携帯があると気を取り直すが、鍋嵐行は取りやめだ!
気持ちを切り替える。
今日はタヌキのタメ糞とシカかカモシカ糞を拾ってかえろうと決めると、少し元気が出る。
雪が融けてグシャグシャだ!
でも、ときどき雪が舞う。
全行程4キロちょっと歩いて、帰宅はお昼ジャストだった。
今日ほど、ゆっくりゆっくり歩いたこともなかった。
陽が差すと穏やかで春を感じる。木の芽も何となく膨らんでいる。
新しいタヌキ糞を3ヶ所でゲットし、カモシカ糞を2ヶ所で拾ってくる。
辺りの景色を楽しみながら足音も立てないように尾根を下っていると、
前、下方に不思議な形の茶褐色の大きな物体。
ゆっくり、ゆっくりソヤツは鼻を地面につけながら登ってくる。
イノシシだ!
こちらに気が付いていない。ストックを静かに置き、ショルダーバックから携帯を取り出そうとする。
こんな時に限って、バックのチャックが動かない。思い切って引っ張る。
イノシシはオスだ、牙が出ている。
糞袋を掻き分けて携帯を出し、写真を撮ろうとした途端、ソヤツは急に方向転換してゆっくり
湖の方の沢斜面に入ってしまう。
まだ、そんなに遠くへ行っていないと思うので、こちらもそちらの方向へゆっくり進む。
が、見当たらない。イノシシがいた辺りに戻り、何をやっていたのか調べる。
どうも、ドングリの実を探して食べていたようだ。

やはり、こういう時に動物に会うのだ。
土山峠の林道脇の水場にヤマアカガエルのものと思われる卵塊がいくつもある。
糞袋に10個くらい採取。
このカエルの卵を見て、昨日お昼過ぎに亡くなった仙石正一氏の事を思い出す。

カモシカの糞 Droppings of japanese serrow

丹沢だ。
カメラにメモリーカードがはいてない。
気になることを確かめて帰ることにする。
雪はかなり融けている。

2012年2月7日火曜日

奇妙な果実ケンポナシ Freakish Fruits, Hovenia dulcis

冬季の丹沢の動物たちの食べ物のケンポナシ
これを最初に見つけて食べた時はその洋ナシのような甘い香りに驚いたことがあった。
丹沢でもそんなに多くある樹木とは思っていなかった。
ましてや水沢林道沿いにあるなんて、、、。
林道に果実が落ちている。
食べるのは、この枝状の部分である。
動物たちがこの果実を白くて丸い部分の種子と一緒に食べて
タネを糞として排泄していろんな場所に広げたのだ。
このように地面に落ちたものはタヌキやアナグマがたべる。
(クリックして拡大)
ケンポナシの種子が見えるテン糞(水沢林道で)
テンやハクビシンは木に登ってこの種子ごと丸呑みしてしまうのだろう。
種子が見える。 
ケンポナシの果実が落ちているところで見上げるとまだまだ実がついている。 
Yabeさんとこんな細い木のケンポナシが実をつけるなんて、、、と驚く。
これまで知っているケンポナシの木は太いものばかりであった。
しかし、ここでは胸高直径が10センチくらいの木にも実がたくさんついている。
今、ふと思った。落ちているケンポナシはイノシシは当然食べるだろう。
シカやカモシカが食べないのだろうか?
シカやカモシカ糞を水洗いする気になれないが、、、、、。

何よ、外は雨で気持ち悪いほど温かい。
部屋の温度より外の方が温かい!

2012年2月6日月曜日

テン糞中の種子  Seeds in Marten's Droppings

2012年2月3日Yabeさんと伊勢沢・奥野林道を歩いた。
その時、テン糞を見つけ拾ってきた、水洗いした。
今回は、少し報告書風にまとめてみた。
結果と考察
地図上の、伊勢沢・奥野林道のGPSの軌跡と数字は見つけ、採集してきたテン糞の位置。
ポイント1、2、3、4、5は伊勢沢林道での糞採集位置
ポイント6、7、8は奥野林道の糞採集位置
8時43分テン糞1
エゾエノキ種子3個、マメガキ種子6個、サルナシ種子7個、昆虫の脚、外骨格少々
8時48分テン糞2
サルナシ種子多数
8時56分テン糞3
エゾエノキ種子2個、マメガキ5個、サルナシ種子無数、ケンポナシ種子6個、キブシ種子18個
9時11分テン糞4
マメガキ種子25個、サルナシ種子多数、不明同一種子2個
10時テン糞5
エゾエノキ種子5個、サルナシ種子2個
11時4分テン糞6
マメガキ種子10個、エゾエノキ種子24個、サルナシ種子91個
11時7分テン糞7
マメガキ種子3個、サルナシ種子46個、バッタの脚
11時15分テン糞8
エゾエノキ種子6個
以上の1~8までの糞内容物から出てきた種子をまとめた。
*不明種子とは2月4日にアップしたものだ。

位置 エゾエノキ マメガキ サルナシ ケンポナシ      キブシ 不明種子
1 3 6 7 昆虫
2 多数
3 2 5 多数 6 18
4 25 多数 2
5 5 2
6 24 10 91
7 3 46 バッタの脚
8 8
合計 42 49 146 6 18 2

エゾエノキ、マメガキ、サルナシが主要な食物になっており、まだケンポナシが食べられていることがわかる。
この結果は、伊勢沢・奥野林道周辺に特有ものというよりも土山峠付近などのことを含めて考えると東丹沢山麓周辺に生息するテンたちの傾向であろうと考えられる。

例年だとキブシが多いのに、今年はキブシが少ないのは、まだまだエゾエノキやマメガキ、さらにはサルナシのように美味しい果実があるから、キブシを食べないということなのだろうか?それとも昨年はキブシの実なりが悪かったのだろうか?雪が融けて、2月中、下旬、3月がくればその答えが出てくる。

さらに、節足動物の内容物が非常に少ないのは、積雪のために枯草の下などに隠れている昆虫類を探し出せなかったということだろう。
もう一つの問題として今回見つけたテン糞は何頭の糞なのだろうか?
奥野林道の6、7、8のポイントは非常に近いが、これは同一個体なのか?それとも行動域の境界上にマーキングとして3頭の複数個体が標したものなのか?

彼らに、消化しないビーズ玉のような小さな標識を入れた肉かリンゴを何か所かに置いて、林道上に排出された糞内のビーズ玉で、彼らの林道上での行動範囲を調べなくてはならないだろう。捕獲して発信機をつけないでやるとするとこれだ!あー、大変だが面白そう。
タヌキはタメ糞で、タメ糞の場所も特定することが可能だ。そうすると面白いことが可能になってくるかな?。
2012,02,05

2012年2月5日日曜日

タンザニアグループ Tanzania Group

タンザニアグループの人たちと、横浜で飲む。
岡山からきたもと青年協力隊を歓迎して!寝過ごすな!

寒中のファレノプシス  Phalaenopsis in a rigid winter

せっかく蕾をつけたファレノプシスがこのところの寒さで蕾を落とす。
部屋の雨戸を下し、カーテンをしっかり閉めるようにしていたら、
二鉢の一つの蕾が大きくなり、とうとう開いてくれた。
でも、寒さのためか花全体が一回りも二回りも小さい。
昨夜は、六本木にあるスイートベイジルというライブレストランで、食事をしながら歌を聴いた。
連れ合いと知人たちとで電車を乗り継いでいった。
ぼくは、デパートの化粧品売り場とかホテルのレストランとかのような華やかな場所が苦手だ。
さらに、音楽会や映画館のような静かにしていなければならない場所が苦手だ。
だから、そのような場は極力避けている。

でも、今回誘われた時は、何故か行く気になり、
四ツ谷の会社の友人やk-ta隊員にも声をかけた。
ついたら、友人やk-ta隊員がすでにビールを飲んでいる。
ビールを飲み、白ワイン、赤ワインとなり、ウィスキーダブルのオンザロックを2杯飲んで、
すっかり歌詞に聞きほれてしまった。

「青い三角定規」というグループのボーカリストだったクーコさんのライブだ。
61歳とも思えぬしなやかな体、鍛え上げられた身体と声の持ち主だった。
歌やお酒にも酔った四ツ谷の会社の友人は、立ち上がってリズムを取り出した。
すぐ、ぼくらのグループは立ち上がってリズムをとった。

今度、ユーミンのライブを飲みながら聴いてみたいと思った。
身体を動かしたので爽やかな楽しさで店を後にし電車に乗った。

2012年2月4日土曜日

テン糞から出てきた種子  Unknown Seeds in Marten's Droppings

昨日、2日の日の伊勢沢歩きで拾ったテン糞を洗っていたら
まだ、標本がない種子が2個出てきた。
ウラジロノキの種子かと思ったが、ウラジロノキの種子よりも少し丸っぽく、スジが走る。形や色はリンゴの種子にも似ている?カイドウの種子かな?
右はサルナシの種子だ。(クリックすると拡大)
なお、このテン糞は雪が融けた部分にあった。この一塊から、
マメガキの種子25個、サルナシの種子多数が出てきている。
見たこともあるような種子だが、、、、。お手上げだ!
どなたかご存知の方、教えてください。