沢を詰めていくと、北側の陽が当らない小さな枝沢には雪が残っている。
それでもキクザキイチゲは花茎をもたげている。
キクザキイチゲの開花は気温ではないのだ。
しばらく登っていくと、ノウサギの死体が転がっている。
頭部や上半身部分は食べられている。
どうも、昨日、捕食者にヤラレタようだ。
足の裏は毛がいっぱいでふわふわだ。まるで、羽毛の座布団を足につけている感じである。
これなら新雪の上でもカンジキを履いているように飛びまわれる。
これからは足の骨も集めなくては、、、。
ノウサギ君(オスであった、睾丸がある)を持って沢へ下る。
持ち歩いているナイフで、皮を剥き、先ず左足を、、、、。
子供の頃、毎年暮れになると親父が兎を殺して解体していたことを思い出した。
肉を食べよう!
大腿部と脹脛部の肉を切り離す。
おいしそうだ。ここでラーメンに入れて食べようかなと思っていた。
と、何やら殺気が感じられる。
見回すと上空に大きな猛禽が旋廻している。
オヨヨ!かなり近づいてくる。
このノウサギを狙っているんだ。
骨は全部もらい、肉の脹脛部分と腰部分の皮と骨と肉のついたものを、旋廻しているヤツに残すことにする。大腿部分は清川村のSさんにも分けてあげるつもりだった。
帰りもSさんに電話が通じず。
我が家に持ち帰って、一口サイズの二切れを塩・胡椒・ニンニクで味付けして鶏肉と一緒に唐揚げにした。
娘とぼくが食べた!
エ!何、これ!臭い!
とても食べられる代物ではない。臭い、ケモノ臭いのだ!
つまり、イノシシやサルのウンチの臭い!
飼育されているカイウサギの味とは別ものだ。
もう少し日数をおいてから食べた方が良いのか?大変がまだ冷蔵庫に残っている。
今度、丹沢に行くとき山に戻して、山の動物たちに食べてもらおう!
Mさんへ、@前のアドレスが違っているようです。