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原発不要・核廃絶


2017年7月26日水曜日

上腕骨の顆上孔とカギ爪を使って木を登る動物 Supracondylar foramen in humerus and mammals who climb the trees by using their claws.

ー上腕骨humerusの顆上孔supracondylar foramenはカギ爪を引っ掛けてで木に登る動物にあるのかな?ー

上腕骨の顆上孔がネコやぼくの手持ち標本骨のエゾシマリス、ホンドリス、アメリカモモンガ、マングース、ハクビシンにあり、ネットで調べて、木に登る哺乳類にはあり、また、キツネザルなどの曲鼻猿はあるがニホンザルやヒトなどの真猿にはないことがわかった。これらは、以前アップした。
エゾシマリスの上腕骨、黒紐を通している孔が顆上孔

ホンドリスの顆上孔

顆上孔○印の部分
左:マングース 右:アメリカモモンガ

さらに、暇に任せて手持ちの骨を整理していてアナグマの上腕骨を見て驚いた。顆上孔があるのだ。しかも、大きい孔だ。アナグマはイタチ科の動物でイタチやテンは木に登るがアナグマは木に登るとはとても思えない。イタチやテンの上腕骨を持ってないので、ネット検索するとイタチやテンも顆上孔があることが分った。さらに、ネットサーフインしていてアライグマにもあることが分かったhttps://www.etsy.com/listing/101328109/x1-raccoon-humerus-bone-real-bone。
アナグマの顆上孔

また、さらに、クマ属Urususにも顆上孔があることが分ったhttps://cvinceillustration.tumblr.com/post/87892344272/the-brown-bear-humerus-so-awesomely-donated-。

まとめると顆上孔をもつ動物たちは、
霊長目の曲鼻猿亜目や直鼻猿亜目のメガネザル下目、齧歯目のリス科、食肉目のネコ亜目のネコやハクビシンやマングースとイヌ亜目の中の鰭脚類を除くイタチやクマなどのクマ下目の動物たちだ。
どうしてニホンザルやヒトなどの真猿にはないのだろうと考えた。それは何のことはない。
ニホンザルやヒトは木登りできるが、顆上孔をもつリスやテン、クマなどの動物たちと木の登り方が基本的に異なる。

リスやネコ、テン、クマの爪はカギ爪になっていて、爪を幹に引っ掛けて登る。一方、ニホンザルやゴリラは指の握力と親指と他四指との対向性があるため、さらには、木の幹を抱きかかえて登る。もちろんクマも幹を抱きかかえるが、爪を引っ掛けて登るのだ。
では、何故、キツネザルなどの曲鼻猿亜目のサルに顆上孔があるのか、それは以前は原猿と云われたようにキツネザルたちの木の登り方がまだ、完全にサル化していないことと思われる。その為に、ヒトでも数万人に一人の割合で先祖返りのように顆上孔をもつヒトが出てくるのだろう。

では、アナグマに顆上孔があるのは、木には登らない(?)が、前肢の大きく頑丈な爪で土を掘ったり、腐葉層を掻き分けて餌探しをしているので、カギ爪を使うことで顆上孔が残っているのだろうか?
この顆上孔を通る神経が前肢の第四指や第五指の先まで伸びている尺骨神経なのか?あるいは五指を除く他の四指に伸びる正中神経なのか?あるいは両方なのか、動物種によって異なるのかどなたかに教えてもらいたい。
このとこどずーとネット検索してきたが、まだ調べられない。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんばんは、ACたんぽぽと申します。
ベテリナリーアナトミー(インターズー)によりますと、ネコの顆上孔には上腕動脈と正中神経が通るようです。
学生の時にテストで出題されたような記憶もありますが、その時の答えは残念ながら記憶にありません。
また何かわかりましたらコメントさせてもらえたらと思います。
それでは、丹沢での動物の記事楽しみにしております。

fukuda, fumio さんのコメント...

ACたんぽぽさん、おはようございます!
顆上孔という名称に続いて、今度はネコの顆上孔を通る動脈や神経まで教えてもらい感謝感激です。
これからもいろいろ解剖学的所見について教えて下さい!