アメリカの動物園のゴリラが射殺された。4歳の子供を助けるためにとられた方法だったようだ。
その動画を見た。https://www.youtube.com/watch?v=WwsSFw4ZU-Y
オスザルは様々なディスプレー(誇示行動)を行う。
異性のメスに対しても好意を示す表現として、メスの前で一見非常に乱暴な行動を示す。木のてっ辺で激しく木揺すりをしたり、枝から枝へ飛び移ったり、木の枝を引き摺って大きな音を立てたり、大きな石を川に投げたりする。
同じように、他個体に自分の強さを誇示したり、威嚇する時にも同じような行動を示す。
ぼくはニホンザルを観察してきた。ニホンザルのオスは恰好をつける男子の中高生のように思った。また、タンザニアのマハレ山塊国立公園でチンパンジーを観察した時は、ニホンザル以上に粗野で乱暴な動物であると思った。
しかし、ウガンダのブウィンディ国立公園やコンゴ民主共和国のカフジ・ビエガ国立公園でマウンテンゴリラを見たときは、余りにも優しく穏やかであったのに驚いた。
ゴリラを現地で見る前から他の霊長類とは異なった行動があることをビデオなどで知っていた。
それは、ゴリラは互いに見つめ合うことである。ぼくは目によるグルーミングと思っている。ニホンザルやチンパンジーは見つめると威嚇された思うのと正反対である。さらに、カエルやフクロウなどの他の動物を手にそっと乗せて優しく見守ることでもあった。
特に、シルバーバックのオスゴリラのメスや子供たちに対する優しさは、チンパンジーやニホンザルのオスには見られないものであった。
写真はカフジ・ビエガ国立公園でメスや子供を守ろうとして前面に出てきたシルバーバックのオスだ。
上の動画ではシルバーバックが子供の足を持って引っ張って走り回ることで、見ている人たちの悲鳴が聞こえている。しかし、ゴリラは子供を力を入れないで優しく扱ってもいる。
ゴリラが木の枝(この場合は子供の足)を引っ張って走り回る行動は、ニホンザルでもチンパンジーでも見られるオスザル特有の示威行動だ。誰に対して威嚇しているのかは明確だ!
檻の外でキャーキャー騒いでいる見物人に対して威嚇しているのだ。
檻を見下ろしている見物人の悲鳴で、
ゴリラはさらに見物人に対して示威行動をしながら奥に入った。
子供の命が危険だ!と射殺したのは納得がいかない。
このゴリラの飼育係はどのように判断したのだろうか?
ゴリラの飼育係ならゴリラの優しさや何故示威行動をするのかを知っている筈だ。
先ず、しなければならなかったことは、ゴリラ檻の見物人を回りから退却させることだ。
大声で騒ぐ観客がいなくなったら、ゴリラは示威行動をする必要がないのだ。
きっと、あのゴリラは子供を優しく扱い、飼育係のところに連れて行くかもしれなかったのだ。
その位、ゴリラはチンパンジーなどのサルとは違って穏やかな性格をもった動物だ。
他国の人たちや他の宗教を知らないのと同じように、同じヒト科の動物がとる行動の理解ができなく、殺してしまう。あるいは、子供の行動が判らなく違った場所を探し回る。
もっともっと知らないモノたちの行動に対して謙虚に向き合う姿勢が必要だ!
他国の人たちや他の宗教を知らないのと同じように、同じヒト科の動物がとる行動の理解ができなく、殺してしまう。あるいは、子供の行動が判らなく違った場所を探し回る。
もっともっと知らないモノたちの行動に対して謙虚に向き合う姿勢が必要だ!
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