大山の山頂は、平日の駅前の人混みのようだ。
トイレの裏や鉄塔の方にも、雪がないところはご覧のように
登山者がお昼を広げている。
しかし、オスは性成熟前に母親のもとから追い出される。
だから、シカは母系血縁集団(メスグループ)を形成する。
ここで、登山者が偶然見えなくなった頃合いを見計らっての登頂記念写真。
じっとしていると寒いので、ヤビツ峠方面から下社へ向かうコースをとる。
調子良く下っていたら、左足の太腿が攣る。
エ!どうして?という思いだ。登り口からスポーツドリンクを飲んでいたのだ。
幸い、2度攣っただけで治まった。これからは、もう少し飲むことにしよう。
シカのメスグループに逢う。
静かに寄る。シカたちは警戒音を出さないばかりか落ち着いたものだ。
ここは、参観を兼ねた登山者たちが多いので、大山は禁猟区となっているのだろう。
15メートルくらいのところの登山道から撮る。
4、5メートル下って撮る。
さらに、アップして撮る。木の根の樹皮を齧っている個体がいる。
シカはアカンボウがメスなら母親のもとに残って一緒に生活する。しかし、オスは性成熟前に母親のもとから追い出される。
だから、シカは母系血縁集団(メスグループ)を形成する。
晩秋の発情季がやってくると、オス間の戦いで勝ち抜いた個体が
メスグループに入って、メスたちと交尾し、発情季が終わると出て行く。
メスグループではもっとも老齢のメスがリーダーシップをとっていると考えられる。
こうやって、シカを観察できるのは歩いてきた喜びを噛みしめる時である。
しかし、今、丹沢では増えたシカによって草木が食べられて、地肌が剝き出しになっている。
シカを5分くらい見て、また、下る。雪の下りは、滑る。
転んでも笑っている。
下る。下る。ようやく下社が見えるところまできた。
何故か、雪ダルマだ。きっと、阿夫利神社下社から上がってきた人が作ったんだ。
ここで、アイゼンを取り外し、急で、腐った鉄の手摺りの階段を下る。
さー、下社だ。
正面に回って、丸い締め縄を通って、拝観する。
ここから450円のケーブルに乗る人と、歩いて下る人に分かれる。
ぼくは、太腿の攣りを恐れて、ケーブルにした。
Iwataさんと、Maedaさん、女子二人は歩いた。
ケーブルの方が、わずかに早く着いた。
この後、海老名駅ちかくに予約していたお店に全員、席におさまってほっとする。
お店の温度があたたかく皆の顔が赤くほてっている。
乾杯して、ようやく一息ついた。
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