冬は始まったばかりだ。
あと一か月もするともっとも寒い時季がやってくる。
ぼくは北海道釧路で生まれて高卒まで過ごした。
当時も今もそうであろうが、真冬に屋外で咲くのは窓ガラスの氷の花や、木の枝の雪の花だ。
そんな窓ガラスに口をつけて唇の皮膚が剥ぎ取られてしまったものだ。
釧路から出てきてからもう40年以上も住んでいる神奈川県は、真冬なのにスイセンの花が咲いている。日当たりの所では、ゼラニュームやランタナさえ花をつけている。
庭のウメの木の枝には蕾が早くも膨らんで白くなり始めている。
釧路では、5、6月に一斉に咲きだす花々がここでは時を告げるように咲きだす。
部屋に取り込んだカトレアの花がさいている。
ファレノプシスは蕾が膨らんできては部屋の温度が寒いため赤茶けて落ちる。
デンドロは寒さにあたったので蕾が膨らんできた。
スイセンもカトレアも良い香りを放つ。
カトレアはわかるが、虫も飛び回らないこの季節にスイセンが良い香りを出すのはどうしてなのだろう?毎年このスイセンを見ると不思議に思う。
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