「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2015年4月4日土曜日

これは誰の歯? Whose teeth is this?

3月31日に土山峠宮ケ瀬尾根で見つけて拾ってきたテン糞(下の写真の1円玉の右の塊)は大半が、小動物の毛の塊であった。
その毛の一部が、これである。固くて長い毛と短くて柔らかい毛の2種類であり、
随分長い毛が目立つ。
トガリネズミ目やネズミ科の動物ではこのような長い剛毛はこんなに多く無い。
上の毛に混じってほんの数個の骨片があった。その中にネズミ亜科の下顎の臼歯と思われるものがあった。すぐに判ると思っていたが、同定できない。
ネズミ亜科の動物の臼歯のように根がある。
咬頭がすり減っており、ネズミ亜科の動物ではないとすると、こんな臼歯を持つのは誰なんだ?
昨日は、午前中からずーと糞内容物の写真を撮ったり、両性・爬虫類の歯をHPの方で一覧できるようにしていた。でもまだ工事中。

2015年4月3日金曜日

ヨウラクランが花蕾を出し始めた   The orchids called Yourakuran in Japanese has stared to put forth buds.

一作日から、4月に入ったので部屋を塞いでいる花鉢類のいくつかを屋外に出した。
庭木のウメの枝にぶら下げているフウランやカヤラン、ヨウラクランを見た。
ヨウラクランだけが蕾を伸ばし始めている。
ヨウラクランは3月に入ってから急に葉が青味を増し生き生きとした状態になった。
このヨウラクランは、昨年辺室沢の河原に1メートルくらいの杉の枝が折れて落ちており、それに付着したいたのだ。それを、やまぼうしさんとK.Iさんが拾って、ぼくに育てて欲しいと頼まれたのだ。
K.Iさんのお家のすぐ横を辺室沢が流れているために見つけられたのだ。
ぼくは、ヨウラクランが付着している個所を残して枝を4つに切断して、それぞれの枯れ木を素焼きの鉢に容れて周りをミズゴケで押さえて梅の枝に吊るしていたのだ。
貰った時は、花が咲いていたが、それが実となり粉状の種子を飛ばした。
1、2月は厳冬期で寒さも厳しかったが、この我が家の屋外よりももっと厳しい寒さのところで生育してたんだからと、屋内に取り込みたい気持ちを押さえて見るだけにとどめていた。
ただ、沢沿いならば湿気があるので、ときどき水を掛けた。
これが、葉が生き生きとしてきたと思ったら、見て!花芽が出始めてきた。嬉しい!
部屋に取り込んでじっくりピントを合わせて撮る。もちろん、終わったら外だ!

2015年4月2日木曜日

この種子は? What seed is this?

3月31日の久しぶりの宮ケ瀬尾根で、タヌキ糞のタメ糞の中に明らかにテン糞だと思われる糞が
あった。それを水洗いした。
キブシの種子やムカデ外皮や腐葉細片に混じって不明な種子が出てきた。
これがテン糞からでてきた不明な種子である。
右端の小さな種子はキブシである。
見たことがあるようだが、思い出せない。
今の時季の糞に混じっているのだから、秋に生った果実の種子である。
その実が林床に枯れ葉と共に落ちていたのをキブシの実とともにテンによって食べられたのだ。
どなたか、お気づきの方いらしゃいますか?

とうとうネズ吉は見つからない。
専門学校から戻ったらトラップを片づけ、飼育箱を綺麗にしよう。

可愛いフデリンドウ  Little gentian

今の時季の宮ケ瀬尾根の日向の斜面は乾ききっており土が剥きだしである。
そんな乾いた地面にタチツボスミレの小さな青紫色の花がポツンポツンと咲いている。
そんな中に、ひときわ鮮やかな小さな青色の花に目を奪われる。
フデリンドウだ!
花の大きさは1円玉の半分くらいなものだろう。
こんな小さなものなのにその鮮やかな青いような薄紫のような花弁が光っている。
そう、まるで花の中心から吸い込んだお日様の光を放出しているかのようだ。
こんな乾いたところで根が丸見えだ。それでも頑張っている。
このフデリンドウ、丹沢山麓では何故か登山道沿いの日向の崩壊地の乾いたところにある。
湿った日向にはない。ぎりぎり水を吸えるような場所がお気に入りなのだ。
でも、葉ばかりでなく花までも土埃で汚れていることがあり、可哀想だ。

2015年4月1日水曜日

食肉目の動物たちの冬の主要食物のキブシ  Stachyurus praecox which carnivore mainly eat in winter season.

今、ミツバツツジとともに咲いているのはキブシのフジの花のように吊り下がった薄黄色の花。
キブシは、乾いた尾根にも湿った沢沿いの斜面にも生えている。
東丹沢で目につくアブラチャン、シロダモのように、このキブシも多い木である。
しかし、アブラチャンやシロダモと決定的に異なるのは、アブラチャンやシロダモの果実は
哺乳類を含む脊椎動物たちは食べないが、このキブシの果実(下の写真)は丹沢に生息する動物たちの冬季の命をつなぐ貴重な食物となっている。
宮ケ瀬湖を見下ろす。
2008年4月26日伊勢沢林道で、キブシの花が終わり果実が顔を出している。
果実、上の写真の花穂が一つずつ実となり、下の写真の左のようになる。
まったく、美味しそうには見えない。
ぼくらが齧って下で舐めてもまったく甘みがない。単に青臭いだけだ。
2009年9月に野生生物探検隊の集まりで湯河原の白銀林道でテン糞を分解した時に、
茶黄色のキブシの種子がたくさん混じっていたが何の種子か判らず。
現場でキブシの実を割ってみてテンがキブシの実を食べていることが判ったのだ。
ぼくらの大発見(新知見)であった。
2009年9月、キブシの果実を割って目を近づけて念入りに調べているtake隊員、隣はisa隊員。
キブシの種子だ。左がテン糞から出てきた物で光沢を欠く。右はキブシの実から直接取り出して水洗いして乾かした物で光沢がある。
このキブシの果実は9月から5月まで長期にわたって、
タヌキ、テン、アナグマたちによって食べられる。
きっと、イノシシやサル&ネズミの仲間たちも食べているだろう。
植物があってこそ動物たちが生息しているということが良く解る。

2015年3月31日火曜日

今年は早い?ミツバツツジ  Is this year ealier than other years? For spring bloom.

今日は、久しぶりに大棚沢の駐車場に車を置いて、土山峠から仏果山を登ろうと思った。
土山峠に着いて、久しぶりに湖岸林道を歩いて宮ケ瀬尾根に登り猿ケ島に行ってみようと気が変わった。すぐ、マメザクラが目に飛び込む。
       テン糞やタヌキ糞をゴロチャラ見つける。
最後の橋を渡って宮ケ瀬尾根への経路を辿る。途中の湖に掛かる橋は2個も落ちていた。
エ?もう、咲いている。ミツバツツジだ!
 これは綺麗なツツジだねぇー。白いのも綺麗だが、これも良い。
 今日は、青空とちょっと歩くと汗が出るので、汗が出ないように登る。
 経路よりも遥か下にあったが、難なくこのツヅジの根元に辿り着いた。
林床はカラカラに乾いている。
今日の空が真っ青だっただけにこのピンクが映えた。
 クマンバチが花の蜜を求めて飛び回っていた。
 たいして歩かないのに、糞もたくさん拾った。

2015年3月30日月曜日

お花見!  Cherry blossom viewing!

 昨日は今春になって初めてコートを脱ぎ捨てて葛西の学校へいった。
サクラがほぼ満開だった。
帰路の東海道線で左側の窓際に座り戸塚まで線路沿いのサクラを眺めて帰宅した。
今日、お昼前に連れ合いと二人で、近くの引地川沿いのサクラを見にいった。
風もなく穏やかで絶好の花見日和だった。
11時過ぎた頃なのに、お弁当を広げて食べているグループや恋人同士、缶ビールを開けてはしゃいでいる女性たちのグループ、ベンチに座って二人仲良くお茶を飲んでいる老夫婦、乳母車を押して赤ん坊にサクラの花を見せているお母さん。
老若男女が穏やかなサクラの季節を楽しんでいた。
川にはカルガモやコガモがまだ残っており、キセキレイも尾を上下に振り振りしながら川縁の土手の上を歩き回っている。 

まずは、お花見を!

 青空の中にサクラが浮かぶ!
 まだ、蕾が多く残っている木は全体がピンクぽい!
 これは、随分白っぽいのでオオシマザクラかな?
帰路、花見客のお弁当があまりにも美味しそうだったので、スーパーに寄って弁当を買った。
 桜餅も買った!
明日は丹沢へ行こう!

2015年3月29日日曜日

ジネズミ Dsinezumi Shrew(Crocidura dsinezumi)

連れ合いが台所から大きな声で呼んでいる。
冷凍庫の隅の底に入れていた、ヒミズとジネズミが入った小さなプラスチックのカプセルが見つかったのだ。もちろん、表面からは何が入っているか分からないようにしている。
でも、不審な物と思われたのだ。

二つとも、Isa隊員からもらったものであり、植物名が書いた彼のビニール袋に入ったままだ。
袋から出して、先ずは写真だ。
今度は、腹側からだ。
両方ともトガリネズミ目Soricomorphaのトガリネズミ科Soricidaeとモグラ科Talpidaeの仲間である。
先ずはトガリネズミの骨を標本にすることにした。
トガリネズミ科にはトガリネズミ属、カワネズミ属、ジャコウネズミ属、ジネズミ属の4属が日本に生息している。これらは、大きさと歯を見るとすぐわかる。
トガリネズミやカワネズミ属の歯先は赤褐色に染まっている。歯先が染まらないのはジャコウネズミとジネズミ属だが、ジャコウネズミはヒミズくらい大きくしかも南西諸島にしか棲んでいない。
コヤツの歯の先が真っ白で染まっていないのが判る。
ジネズミやトガリネズミ、ジャコウネズミの乾燥標本はあるが、頭骨を含む骨格標本作りは一度失敗しているというか、拾ったトガリネズミなどが既に踏みつけられていて、頭骨が砕けていた。
今度のこの個体はIsa隊員から譲り受けたもので、問題なさそうである。
剥皮し、内臓を出してから湯を掛けて軽く煮た状態にして、ジャム瓶に入れて机の上においた。
ヒミズはまた、こっそりと冷凍庫に戻した。

今日も、葛西の専門学校だ。高校生向けの授業になる。一人でも来てくれると嬉しいが、、、。

2015年3月28日土曜日

ツバキの花を食べるテン   The Japanese martens which eat the flower of Camellia.

テン糞⑤
キブシ種子、アカネズミ毛骨片臼歯
明らかに判る臼歯だけを取り出して撮った。
臼歯から判断してネズミ亜科のアカネズミかヒメネズミかカヤネズミになる。
手持ちのカヤネズミの臼歯よりかなり大きいのでアカかヒメである。
上右の赤の円内は下顎骨と臼歯である。
上顎骨の左右の第一臼歯の絵合わせをして、アカネズミとした。
Leftの部分は左上顎骨と第一(大)臼歯であり、Rightの部分は右上顎骨と第一臼歯と第二臼歯だ。

 テン糞⑦
ヤブツバキ葯、ムカデ外皮
下の葯がたくさん含まれていた。この葯はピンセットで摘まめるくらいの固いものだ。
テン糞にヤブツバキの雄蕊の葯が出てきたのはこれで3度目だ。
3回とも春先だ。
take隊員が以前コメントしてくれていたが、彼が子供の頃はツバキの花の蜜を吸って遊んだようだ。北海道にはツバキは自生していないのでそんな遊びをしたことがないが、甘い物に飢えていた5、60年前の子供なら誰もがそのような遊びをしたのだろう。

つまり、テンがヤブツバキの花芯を食べるのは、その奥の蜜を舐めたいためだろう。

テン糞内容物  The contents of marten's scats.

24日の細尾根と登山道で見つけ拾ってきたテン糞を水洗いした。
 11:45、細尾根で、テン糞①
キブシ種子果肉、シカ毛
 11:52、細尾根で、テン糞②
キブシ種子果肉、ムカデ3匹外皮、腐葉細片
 11:56、細尾根で、テン糞③
左:シカ毛、右:キブシ種子、腐葉細片
 12:06、テン糞④
キブシ種子、ノウサギ?羽毛
 12:12、テン糞⑤
キブシ種子、ネズミ亜科毛骨片臼歯
 12:20、テン糞⑥
キブシ種子、ムカデ8匹外皮、ウサギ?毛
 12:24、テン糞⑦
ヤブツバキ雄蕊(葯)、ムカデ外皮
 12:28、細尾根と稜線が交わる付近、テン糞⑧
キブシ種子果肉、ムカデ10外皮
 12:44、登山道で、テン糞⑨
キブシ種子、ムカデ8匹外皮
テン糞①~⑨の内テン糞⑦を除いた8つの糞にキブシの種子や果肉があり、また、5個にはムカデを噛まずに飲み込んだムカデの殻がそのままいくつも入っていた。さらに、二つの糞にシカ毛が混じり、他の二つにはノウサギの毛と思われるものが入っていた。
テン糞⑤にはアカネズミの毛や臼歯が、テン糞⑦にはヤブツバキの雄蕊の葯が入っていた。
これら⑤、⑦については、次回にアップする。