「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2014年1月20日月曜日

この骨状の物は誰の骨?  Whose bones are these?

1月11日、野生生物探検隊で白銀林道を歩いたとき、唯一哺乳類の毛や骨と節足動物の外骨格が含まれていたテン糞である。他の糞の内容物の種子に関しては1月16日にアップ。
哺乳類の毛は10ミリ以下のものが上の糞内容物の80%くらいあった。
乾かして一部の毛と節足動物の外骨格を含む全てを方眼紙上において撮った。 
緑の線で囲まれたA、B, Cはカマキリのカマの刃だろうか?Dは二つの産卵管?。縦長の1本は15ミリにも及ぶ長さである。
赤い線で囲まれたBは哺乳類の骨の一部であり、2個の骨だ。このような骨は手根骨か足根骨だ。ノウサギのものより二回りも小さく、アカネズミのものよりも大きい。リス?の物?赤線Aはアカネズミかトガリネズミなどの爪?と思ったが、手持ちの標本を見るとまるっきり異なる。アカネズミたちの爪は平爪だし、この3分の1以下だ。試みにメジロの爪も見たがメジロの爪は細くて長い。
これは爪ではないのか?何だろう?
黄色の線で囲ったものは毛を除いて薄ペラなキチン質のものだ。
他のたくさんの小骨や骨の欠片は哺乳類のものではない。長骨の中は空洞になっている。
 
これはほねやさんに見てもらうしかなさそうだ。
見ていたらお願いします。

道を間違えたのは? It's the reason why the students took wrong route.

丹沢実習で、学生たちが間違えた778のピーク。
赤線はぼくのGPSの軌跡だ。
学生たちの声が始めは上から聞こえ、893ピーク近くでは下から聞こえたことなども検証するために緑線で囲った部分を拡大したのが下の地図。
 学生たちは778ピークから南方に走る尾根を下りたわけだが。
始めはなだらかな下りだったが急に下り始めたし、ぼくが後から来てないのに気が付いた訳だ。
それで、ぼくがどこにいるのかホーホーと声を出したのだ。
ぼくは上から声が聞こえたので、学生たちは893ピークの稜線の登山道に出て、ぼくを呼んでいるものと勘違いしたのだ。
それが、稜線の登山道に近づくとホーホーと叫ぶ声が下から聞こえる。
ちょうど、上から女性が下りてきたので、「5,6人の学生たちと女性に会いませんでしたか」
と聞くと、
「一人も登ってくる登山者には会わなかった
と云う。
と、またホーホーと声が下から聞こえる。
「女性はずーと下から声がしてますね」と云う。
「え?どうして?学生たちは先に登っている筈なのに、下にいるなんて?」
もう、彼らの居場所を確かめるよりないと思い、下る下る。
彼らが梅ノ木尾根を登ってくる姿が見えた。女性はお仲間ですか?と聞くので、そうです学生たちです。ぼくはほとんどへたり込むような感じとなった。
彼らの再会したのが778ピークから分かれてほぼ1時間たっていた。
 
学生たちは、登山の初心者だ。ぼくにとっては一本道だ迷いように無いところと思っていても初心者は迷うのだ。何事もなかったから良かったものの、もう、どんなことがあってもぼくの見える範囲で、行動してもらおう。
実は、学生の遭難?は3度目だ。
一度目は、塔ノ岳を札掛けから登り札掛けに下りた。札掛けも積雪が30センチくらいある時だった。ぼくが先頭で、ラストを担任の先生で歩いた。帰路、来た道を下に下りていった。
しかし、一人の学生が下方に向かうシカ道を歩いているのをラストの担任が見つけて、
「おーい、Y君、どこへ行くんだ?皆はこの道を歩いていったんだぞ」と声を張り上げると
彼は、「こっちにも道があります」、「それはシカの道だ!戻ってこい」と云うわけで事無きを得たのだ。
もう一つは、女子二人を連れて黍殻山から大平キャンプ場跡へ降りる道で、
「ぼくは、ショートカットするが、君らはこの登山道を下って!、下で待っているから!」と云って
ぼくだけが先に下りた。
下に下りて待っているとぼくを呼ぶ声がするので、声を出していた。
が、その呼ぶ声が次第に遠のいて行く。
とうとう聞こえなくなった。別れたところに戻って声を張り上げても声が聞こえない。
地図を見て、沢に下りてしまったなと判断し、沢沿いの尾根を声を出しながら歩く。
すると沢底から声がする。2時間くらいして再会したのだ。
 
今回も含めて、いずれも山を知らない初心者と歩いて、ぼくの姿が見えないくらい離れてしまった場合に道に迷っている。
今回はぼくと他全てだったからまだ迷った学生たちは心細くはなかっただろうが、これが一人で迷うこともある訳なので、前の者は後の者を後の者は前の者が必ず見える範囲で歩いともらうことにしよう。今回はいつも一緒に歩いてもらっているアシスタントのM君やT君がいなかったことも学生たちが間違った道に入り込んだことになるかもしれない。
いずれにしても、ぼくも気持ちを新たにして学生たちと山中を散策したい。

2014年1月19日日曜日

遭難?声はどこから?   The distress?  Where from is the voice?

昨日、専門学校の丹沢実習があった。
伊勢原から日向薬師行きのバスに乗って、終点で下りた。
日向薬師の駐車場のところから梅ノ木尾根を歩いた。
 
11:45、このピーク日向薬師の駐車場で買ったミカンを皆で1個食べる。
美味い!ミカンを食べて一休みしたので、大山を仰ぎ見る。
ここは大沢分岐だ!
学生たちは元気だ。こちらは早くも腿が上がりづらい。乳酸が溜まっている。
大沢分岐から10も歩くと778mピークに辿り着く。
学生たちは遅いぼくが来るのを待ち受けてはハンミョウのように飛ぶように先に行く。
ぼくは、糞の写真を撮ったりしていた、もう彼らは先に行きますっと行ってしまった。
若者の元気には勝てない。
大山山頂のアンテナ群を撮る。 
778mピークにある、案内である。正面に大山山頂が見える。
12:05県の森林涵養林の杭。それにも大山への案内が!
この正面を下る。 
12:33、テン糞だ!新しい。もちろんゲット。
学生たちの後姿も見えず。
上からホーホーと声が聞こえる。学生からだ。
ぼくもホーホーと声を張り上げる。何度も声が聞こえる。
ぼくは彼らが大山への登山道に出てぼくを待っているのだと思う。
上から一人の中年女性の登山者が下りてくる。
登って行く4、5人の学生と女性に会いましたか?と聞くとこの道を上がってくる登山者には会っていないと云う。
声が聞こえる。今度は下からだ。彼女はずーと下から声がしますねと云う。
え?ぼくは今初めて下から声が聞こえたのだ。それまで上から声が聞こえていたのだ。
下へ、下りることにする。登山道はすぐそこだ!
しばらくすると、下から登ってくる学生たちの姿が見える。
良かったですネと、学生さんたちですね!と云う。
この安堵感、もう力が抜けた感じだ。
13:12、日当たりの場所でお昼にする。
休むと寒い!
この遭難騒ぎについては、まだ、あとでこの場でアップしなおします。
これから専門学校で高校生向けのチャレンジキャンパスだ。
 

2014年1月18日土曜日

ホトケノザが咲いている。  The common henbit flowers bloom,now!

一昨日、冬用の山のズボンを買って戻る途中の空き地に
ホトケノザが陽の光を浴びて咲いていた。
たくさん咲いていたので、一本もらってきてコップに挿した。
綺麗だ!ランの花に形に少し似ているかな?
それよりも、何だかチョウが羽根を広げているようにも見える。
毛が生えた温かそうな帽子をかぶっているんだ。
で、種子を撮ったままのクローズアップレンズをつけたままのカメラでパチリだ。 
もう、ホトケノザが咲いていると思ったが、七草粥も先週もう過ぎたんだ。
春の七草「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロこれぞ花草」だ。
でも、セリやナズナはいいとして、ゴギョウとはハハコグサのようで、ホトケノザはコオニタビラコで今咲いているホトケノザではないようだ。

今日は、これから専門学校の丹沢実習だ。寒いので、どのくらい来るかな?

2014年1月17日金曜日

専門学校の解剖  The anatomy of Guinea pigs in TCA spcial colledge.

今日はTCA専門学校でモルモットの解剖を行った。
モルモットは野生のテンジクネズミの仲間をアンデス地方で食肉用に家畜されたものだ。
今で、台所で余ったクズ野菜などを与えて飼育しているようだ。
 
何とモルモットの死体を売っている業者があるんだ。
3頭を買ってもらう。
学生たちは授業を受けているよりもこのような実習の方が生き生きした様子である。
冷凍されて送られてきたものを前日の夕方から常温で解凍していたが、、、、
まだまだ凍っている。 
こちらは女子2男子3のチーム
剥皮したり、内臓を出したりするのはもっぱら
マスクをつけたChumanさん、Asaumi君もやりだし、今押えているMiyamodo君や
その右のOgawa君も手足の筋肉の状態を見ていた。あれー、Niwaさんが隠れている。
こちらは女子1男子3のチーム
Mutoさんはもっぱら監視役、Yagi君、Hirose君、Hironaka君はいとも簡単にスイスイと
剥皮し、内臓を綺麗に取り出し並べている。大腿骨、上腕骨についている筋肉も
一枚一枚剥す。
大雑把であるが、9時から12時過ぎまでの2時間授業では時間が足りないようだ。
本当は、前もって、消化系、血管系、あるいは骨格についてのしっかりした授業をしたいが、
ぼくは生き物の授業はその物に先ず接することだと考えているので、
知りたくなったら、今なら本がなくてもネットで調べることができる。
先ず、興味を持ってもらって、どうして?何故?というところから、取りかかりを持って欲しい。
 
明日は、丹沢実習だが、野生動物が生活している丹沢山麓で、
楽しい発見をいっぱいしたい!
寒いからしっかり着込んで来いヨ!
 
 


2014年1月16日木曜日

種子の写真  The phots of various seeds that were found in weasel & marten scats.

昨日アップした糞の内容物の種子が乾燥したので撮った。 

 
12:56のイタチ糞に入っていた。
下の茶色の一個がガマズミの種子だ。他はイヌザンショウの種子。
果皮・果肉は除いている。
13:05 、イタチ糞
エビヅルとしたが、サンカクヅルかもしれない。
 14:18、テン糞
クマノミズキ11個とエゾエノキ7個とアップしたが、
この左側種子はクマノミズキではなく、
エゾエノキの種皮の種皮ではなく表面の薄い甘皮?が剥けたものだということが判った。
14:24、イタチ糞
イヌツゲ
14:33
ケンポナシと間違えた
ミツバアケビ
14:36、テン糞
エゾエノキの種子と果柄付き果実
14:18のテン糞から出たエゾエノキの種子と感じがかなり異なる。
こちらの種子の色は濃く、さらに大きい。
しかも、こちらの糞では果柄がついた種子がそのまま排泄されている。
14:18も14:36もテンが排泄したものだと思う。
しかし、これら二つの糞の形状は異なる。
これはどうしてなのか?
今まで、糞から食べたものが何であるのかすぐ分かると考えてきた。
それは、同じ時季にアケビを食べた糞なら、サルでもテンも大きさは違うが、似た
感じであった。また、節足動物を食べたなら排泄されたばかりの糞の色は黒ずむと考えていた。
排泄したばかりの時は、食物の持っている色が糞の色にも反映されるが、
時間が経った糞は、排泄した動物の消化管の細菌による発酵によって異なるのかな?
テンがエゾエノキを食べて排泄したものなのに、食べられた果実の消化状態が異なっている。
これは、個体の腸内の消化状態が違うことを示している。
これは、個体差?あるいは14:36の糞をした方は、体調が悪かった? 
それとも、二つの種子は別の物なのかな?

これはケンポナシの種子ではない! These are not seeds of Hovenia dulcis.

take隊員へ
14:33ケンポナシの種子だと見誤った種子です。
今の時季にこの種子が入っている果実をたべるなんて!
というよりもよく腐らず?あったものだ。
もっとも腐っていて臭うから見つけて食べたのか!
この種子がたくさん入っていれば、おそらく勘違いしなかったでしょう。
時季が時季だけに勘違いしました。
わかりますか?皆さん!
 
昨日で、慶応の授業も終わり、明日の専門学校で授業は終わる。
来週は試験、試験だ!
採点し、評価をつけなければいけないので大変だ。

白銀林道のテンたちが食べている物は? What kinds of foods are martens and weasels of the Shirogane forest road eating?

先週土曜日11日に白銀林道で拾ったイタチ糞やテン糞の水洗いによって分かった内容物。
 
白銀林道は沢が幾筋も横切り、また自鑑水とう小さな水場があったり、
動物たちにとってはいつでも水が飲める場所があり、棲み良いところである。
丹沢は沢があっても表面水がほとんどなく雨水は地下に潜って伏流水となってしまう。
野生動物にとってはちょっと棲みづらいところとも云える。
イタチやテンの糞は林道上でもみつかるが、タヌキやアナグマの場合は舗装された林道上で
は非常に少なくなる。
それは、イタチやテンの場合の糞は, 自分たちの行動域を占有したいための
宣言としてScent Marking匂い付けとして他の同種個体に知らせているので、
表面に何もない道路上の行動域が重なり合うようなところでは見つかりやすい。
しかし、タヌキの排泄場は仲間たちのコミュニケーションの場として使われているので、
舗装された道路上は適当ではないのだろう。また、アナグマは排泄する時に地面を少し掘ってトイレを作ってからウンチをすることが多いので、舗装路は歩いて餌探しはするがトイレは別の場所になる。
 
さて、今回の動物たちの糞は8個確認したが、1個だけが哺乳類の毛や節足動物の外骨格によるものであったが、他は果実の種子や果皮よりなるものだった。
12:56、イタチ糞
ガマズミ種子1個、ふゆイヌザンショウ種子36個
 13:05、イタチ糞
エビヅル種子21個・果皮
14:18、テン糞
クマノミズキ種子11個、エゾエノキ種子7個、果皮
 14:21、テン糞
小哺乳類の毛、骨(分析中)、節足動物の外骨格、カマドウマメスの産卵管
この糞内容物についてはあとでアップしたい。
 14:24、イタチ糞
イヌツゲ種子29個
14:31、テン糞
サルナシ果皮、種子(現場で確認)
 14:33、イタチ糞
ケンポナシ種子2個
14:36、テン糞
エゾエノキ種子12個・果皮
 
 

2014年1月15日水曜日

冬季の赤い果実 The red fruits in winter season.

11日に真鶴から白銀林道まで登る途中に落ちていた赤い実
地面に落下した果実は、タヌキやアナグマのように木に登れない動物たちの
恰好の食物になります。
 白銀林道ではこの赤い実が霜にあたり、甘酸っぱくなっておりました。
今回、拾ってきたテン糞の中にも種子が入ってました。でも一個だけ。
テンは酸っぱいのは嫌い?
この実は、そう山帰来と云われるものです。動物糞の中に出てこないか楽しみにしております。
こんなに赤い実をつけるんだ。この果実をタヌキが食べてたことを証明することができます。
この種子がタヌキ糞に中にたくさん入っていたことがありました。12月の糞でした。
この赤い実も目立ちますね。齧るとぼけたリンゴの味が!
この赤い実の種子は小さい。動物たちが食べそうですが、この科は毒の植物が結構あるためか、まだ野生動物の糞の中に入っていたのをみたことがありません。
種子をとりまく果肉の赤い部分があまり目立ちませんね。
この種子は哺乳類が食べないのはどうしてかな?
それともこれから見つかるかな?
厳冬期の果実は鳥たちも食べますし、
動物たちもこれらがなければ餓死してしまうかもしれません。


2014年1月14日火曜日

イノシシのフィールドサイン   The fieldsigns of wildboars.

11日の白銀林道周辺探索の続き
 
林道周辺はイノシシのフィールドサインがいっぱいでした。
これは、イノシシがいつも歩いているので踏み分け道になってます。
ぼくが、アフリカに行っていた50歳頃まではこのような獣道(けものみち)を
ハイハイするようにして歩いたものです。
が、今はもう身体が枯れ木のように固く無理だ!
子供たちに獣道歩きの楽しさを教えて上げたい。
このように立派な道になると、もうイノシシだけが歩くのではなく、ノウサギ、テン、アナグマ、キジやヤマドリ、さらにはカメなども歩いていることでしょう。

 何を掘り出したのか?このように深いところでは4,50センチも掘っている箇所がたくさん!
イノシシを捕まえないと、、、、、、。
植物繊維を固めたようなスポンジ状の物が、たくさん落ちています。
わかりますか? クリックして拡大!
拡大するとこんなものです。
 手にとるとこんな感じです。
 青臭くて、今朝食べて吐き出したようなものもありました。
 ke-ta隊員が持ってみました。
これは、イノシシが、イネ科のススキの仲間の植物の地上部分を咬みとって臼歯でゴシゴシ噛んで僅かな汁気を飲み込んで繊維部分を吐き出したものです。
 
 同じようだが、ちょっと違うものを、2012年10月27日に「これは何?」とアップしております。
これは、元地獄谷野猿公苑の常田英士さんより教えていただきました。
クズの根を咬んで繊維を吐き出したもののようです。
タンザニアのマハレ山塊国立公園のチンプは、小さな果実を口の中にいっぱい入れて
下唇と下の前歯の間にまとめて入れて汁気だけを歯の間から吸い取ります。
で、汁気がなくなった果皮と種子の塊りを吐き出します。
イノシシは、ムシャムシャ咬んでどうやって汁気を吸い取って繊維だけをぽろっと吐き出すのだろう。チンパンジーのやり方とは前歯が両者ではまったく異なる。