「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2013年7月23日火曜日

今年の山の出来は? How about the harvest of the forest in the year?

19日の実習の続き:
今年は、東丹沢の山の実生りは良いのではないだろうか?
テンは早くもサルナシの実を食べていた。
しかし、まだまだ固く、酸っぱくえぐいだけだ。
 
これはアブラチャンの実だ。 
この実は動物たちは利用しないようだが、、、。
サンカクヅルの実がたくさんついていた。
これは、動物たちが喜びそうだ。 
シラキの実だ。これを食べる動物がいるかな?
シロダモの実がこんなになっているのを見たのは初めてかな?
東丹沢に増えている樹種の一つだ。
ヒョドリが摘まんでまき散らしているのかな?
ん?これは実でなくタマアジサイの蕾だ。
アケビの実がなんだかいじけている。
日差しが強いため?暑いため?
今年の東丹沢の山の実生りは良いようだ。
あとは、コナラ、ミズナラ、シラカシやブナなどの堅果の実生りがどうなるかな?


2013年7月22日月曜日

初夏のテン糞、アナグマ糞の内容物 The contents of a marten scat & a badger scat in the early summer.

先日の谷太郎林道からの登山道までの尾根歩きで
テン、アナグマ、サルの真新しい糞を拾うことができた。
昨日は、サル糞から出てきたクマヤナギの種子をお伝えした。
 
今日は、尾根の途中で見つけたテン糞とアナグマ糞の内容物についてのアップだ。
9:41、テン糞
真新しいものだ。サルナシの果皮と種子が見えるが、サルナシを食べたら淡い緑色の糞になるのだが、どうして黒っぽいのか?
10:13、アナグマ糞
これも真新しく、上の一個を崩れないように摘まみあげた。
アナグマ糞の特徴が表れている。一つは、①6,7cmの深さの穴を掘ってトイレとすることだ。もう一つは、②どんな場合にも真っ黒で、まるで黒土をやわらかく練って円筒状にしたものだ。 
もう、土壌動物だけを食べたようだ。
 
結果
テン糞は水洗いして、鉢受け皿に開けた。
サルナシの1個分の果皮と種子60個、および6cm前後のムカデ一匹分の脚や外骨格。
ムカデを食べていたので、黒ずんだ糞となったようだ。
サルナシ一個で60個の種子が入っているのかな?いずれにしても早くもまだ固いサルナシの実を食べ始めている。
サルナシの種子をピンセットで取って乾かした。
もう、種子はできている。
サルが早生食いして排出しても、サルナシの種子は排出されたところで発芽しそうだ。
アナグマ糞を水洗いして、鉢受け皿に開けた。
0.5ミリメッシュからは90パーセント以上の土質のものが流れた。
残ったものは4.5cmのムカデ一匹分の外骨格と脚、甲虫の外骨格と翅の一部、枯れ葉の一部、モミの枯れ葉一つ、他は土砂であった。
テンはムカデを食べても土砂を一緒に食べることは無いようだ。
しかし、アナグマはムカデやミミズや甲虫などの腐葉土に潜んでいる土壌動物を食べる時は、
ムカデや甲虫そのものと一緒に多量の腐葉土そのものを食べていると思われる。
テン糞がムカデを食べたことによって黒ずんだ糞を排泄した。これは、アナグマの糞がいつも黒ずんでいることから考えて、節足動物のタンパク質や脂質を消化する腸内酵素か細菌によって糞が黒っぽくなるのではないだろうか?
 
ヒトの糞の色は腸内細菌によって、茶色や黒色が決まるようだ。悪玉菌(どんな細菌?)が多いと腸内がアルカリ性になり黒っぽい糞になるようだ。
もし、これをアナグマやテンのお腹に当てはめると、テンは、ムカデを食べるとお腹の状態は良くないと云えますが、本当かね?
ぼくは消化酵素によって糞の色が変わると思うのですが、もちろんこのようなことは獣医学の方で解明済みかな?

2013年7月21日日曜日

サルたちはクマヤナギの実を食べていた。 Monkeys were eating the fruits of Berchemia racemosa.

19日の続き:三峰・物見峠間の登山道でお昼を食べていると、
サルの群れが移動していった。
残念ながらぼくが見に行った時は、4歳くらいの個体の後ろ姿を見ただけだった。
お昼を食べ終えて、物見峠方面に歩きはじめてすぐ、先ほど通過したサルたちの落し物があった。
早くも、糞虫たちが活動している。
この糞を持ち帰る。種子が見えるがはっきりしない。
庭の水道栓のあるところで、0.5ミリメッシュの茶漉しに容れて洗う。
残渣を鉢の受け皿にあけて、少し水に浸す。
茶色の種子と果皮だ。
この種子はヨコグラノキかクマヤナギか?
種子は257個あった。
1ミリメッシュの方眼紙に載せて撮った。
クマヤナギの種子であった。
もちろん、手持ちの標本と鈴木他著の「草木の種子と果実」(誠文堂新光社)を参照する。
一個の糞塊にこれほど多くの種子が含まれているのに驚きだ。
また、サルの採食方法の特徴もあらわしている。
サルたちは、一種類のものを食べ始めると群れのメンバーが皆その食物を食べることになる。
同じ内容物のサル糞が物見隧道付近の唐沢林道の道路上にも転がっていた。
サルたちは早生食いで、まだ完熟していない果実を食べる。
アケビ食いやサルナシ食いは8月に入ってから始めるだろう。
久しぶりに見たサルは後姿だけであり、このところサルに出合ってない。
 
拾ってきた新しいテン糞とアナグマ糞の内容物は?

エゴノキの葉にできた虫こぶ The gall of the storax's leaf.

19日の続き:
エゴノキの葉に虫こぶがたくさんついている。
この虫こぶの主はだれなのか?
今はネットがあるので便利だ、
「エゴノキ 葉 虫こぶ」で検索したら、すぐに上の写真と良く似たものが出てきた。
この虫こぶはエゴノキハヒラタマルフシというもので、
タマバエ科のエゴタマバエが卵を産みつけてできたもののようです。
しかし、そのハエがどのようなハエなのかが画像を探せなかった。 
エゴノキには、エゴノネコアシという虫こぶで、エゴノネコアシアブラムシが住みついたり、
ゾウムシの仲間のエゴヒゲナガゾウムシがエゴノキの実に穴をあけて卵を産んだりしている。
エゴノキの果実はサボニンを含む毒だと云われているが、虫たちはそんなものをお構いなく生活史に取り入れている。

2013年7月20日土曜日

谷太郎林道から尾根を登って登山道へ Climibe up the ridge from the Yatarou forest road to the climbing road.

昨日は、ぼくにとっては6月23日以来の丹沢であった。
煤ヶ谷でバスを降りるつもりが乗り越してしまい次のバス停で降りて、谷太郎林道を歩く。
石垣からは豪華に花をつけたヤマユリが待ち受けてくれた。
不動沢と鳥屋待沢に挟まれた尾根に取り付く。
ぼくとY.M君は鳥屋待沢を詰めてから尾根に取り付くことにする。
作業用の車が数台停まっている。山仕事の人たちが大勢山に入っているんだ。
ストックは力を入れると痛いので、右手のストックはただ持っているだけだ。
途中から尾根を目差す。尾根に着いたのにまだ学生たちはついていない。
「ホーイ、ホーイ」と声を上げると林道の方から声が返ってくる。
トランシーバーで交信するとまだまだ下の方だ。
汗を拭いても拭いても噴出してくる。鼻先から汗が落ち、目にも汗が入る。
学生たちが上がってくる。合流だ。
 
テン糞を見つけて登って行くと、チェーソーの音が聞こえ、415ピークには作業の人たちのシートが広げられ、荷物が置かれている。
そこで休憩する予定であったが、素通りすることになる。
登っていくと間伐をしているところに出くわす。
尾根沿い3ヶ所で間伐をしている。お互いに挨拶を交わし合う。
ぼくらが歩いている時は作業を中断して、大汗をかいてぼくらを見送ってくれる。
アナグマの糞をみつけ、616ピークを過ぎたところで、鳥屋待沢方面から上がってくる古い山道がある。そのうちこの道を探して歩きたい。
もう、今回はクマに出合えるなんてことは考えられなくなった。
登っていくと再びアナグマ糞だ。大量にある。
前にあったところと300mくらいしか離れていないので、同じグループのアナグマだと思い、
糞採集はしなかった。
11時に登山道に着く、9時に登りだしたので、3時間で着いたことになる。
このあたりのササは少なくとも4年前から枯れたままだ。
原因は?酸性雨?
ここでお昼を食べていて、サルの群れが登山道を横切る、
ぼくが見たのは4歳くらいの個体の後姿だけだ。学生たちは写真を撮っていた。
ここで1時間くらい時間をつぶして、身体を休める。
後は物見峠まで下り、唐沢林道に下りて、そこでも1時間くらいのんびりと辺りを散策する。
ぼくは、家を出る時に薄手の靴下2枚に飽和食塩水を噴霧したいったので、
全くヒルにやられなかったが、数名の学生がヒルに吸い付かれていた。
唐沢林道沿いでは、エビガライチゴの赤い実が食べごろであり、学生たちと争うようにして
口にほうりこんだ。すっぱみが暑さと疲れを吹き飛ばしてくれる。
上煤ヶ谷までのショートカットの休み台で、小休憩し集合写真。
半分以上の学生が休んだのでちょっとさみしい。、
ショートカットの道はヒルが多いので林道をいくことにする。
ここを出たのが15時20分。
上煤ヶ谷16時発のバスにゆうゆう間に合う。
誰も乗ってなく、ぼくら貸切状態だった。
自分ではどうなるかと思った右肩であったが、
どうにか無事に夏休み前、最後の実習を終えることができた。
これも学生たちに感謝だ!

2013年7月19日金曜日

久しぶりの丹沢実習

肩を痛めてから、一ヶ月ぶりの丹沢だ。
谷太郎林道から尾根に取り付き三峰ー物見峠間の登山道にたどり着き、お昼を食べ、三峰に行かないで北上して唐沢林道を下って来た。
もちろんぼくはヘトヘトだ。
でもやった。
右腕を使わずに歩きとおせた。
もう大丈夫だ。
もっとも学生たちが助けてくれた。

2013年7月18日木曜日

ムクゲ Hibiscus syriacus

アオイ科Malvaceaeの仲間には、花だけをみてはムクゲ?フヨウ?
どれか区別をつかないものが多い。葉や茎が木化していればムクゲであり、
葉が手のひら状に広くて茎が木化していなければフヨウだ。
我が家の東側には家一軒と道路を隔てて小田急江の島線の線路があり、
線路際にフヨウがあって毎夏花を楽しませてくれている。
我が家の西側には一軒家を隔ててモルモン教会があり、その庭にムクゲが数本植栽されている。
ムクゲがハイビスカス属だ。
さらに、フヨウやムクゲの花にそっくりなのは、タチアオイだ。
このタチアオイは花が大きくて見栄えがする。
引地川沿いに植栽されていた。
真夏の暑さにはこれらのアオイ科の花が良く似合う。
 
肩がだいぶ可動するようになったが、ひょっとしたことで激痛が走る。
今日は天気が良いので、カメラを持って散歩し、アオイ科の花々を撮ってきた。
これから、ランの植え替えをせめて一鉢でもしよう。
明日は、いよいよ夏休み前、最後の丹沢実習を決行する。
肩鎖関節脱臼をして手術をした人のブログでは1年近くも回復に掛かっている。
こちらは、手術をしないので、鎖骨が飛び出したままだが、どうにか左手を使って右手を持ち上げられるまでに回復してきた。明日は、気力と若さで頑張るしかない。

2013年7月16日火曜日

鬼百合 Tiger lily

このオニユリはお正月の茶碗蒸しの具の一つにするために買ってあったユリ根を
一欠けらだけ鱗片を取り除いて庭の片隅に植えていたものである。
ぼくはユリの花はどれも好きだ。オニユリは釧路の庭にも植えられていたので、何となく懐かしい花の一つである。
以前はキンセンカやグラジオラスなども庭に植えられていたが、今は見当たらない。
さて、我が家のオニユリ、ムカゴが飛び散って、ほとんど雑草状態である。
日陰はダメなので、皆日向へ向いて咲いている。
今年の暮れは茶碗蒸しに容れて食べてやろうと思うが、根の場所に目印の札でも立てておかないと秋の草むしりで解からなくなってしまう。
釧路から持ってきた、畑ワサビを植えて丸2年になるが、今年は株分けしてやろう。
そうすると、刺身を食べる時利用できるようになる。
でも、こちらは釧路と違って暑いのでどんな状態かまだ掘り起こしていない。
 
今日は、右肩を壊してから、初めて右手で吊り革に捕まった。電車のサントリー角のコマーシャルで女優が冷えたハイボールのコップを頬にあてている。それを何度も見て、帰り道に酒屋に寄ってウィスキーを4本買った。一つはもちろんサントリーの角、他はバーボンなどの洋酒だ。

2013年7月15日月曜日

サルの追い払い ボランティア募集 The volunteer recruitment for drive out of monkeys!

知人から「サルの追い払いボランティア募集」の案内がメールに添付されてきた。
千葉県「高宕山のサル生息地」は日本に6ヶ所あるニホンザルの天然記念物の指定地である。
6ヶ所は①下北半島の脇野沢村、次に②千葉県高宕山、③大阪府箕面山、④岡山県臥牛山、⑤大分県高崎山、南の⑥宮崎県幸島である。
これらの天然記念物指定地は、観光用に餌付けしたサルの付加価値をつけるために地元の人たちが文科庁に天然記念物としての生息地指定を申請し許可されたものである。
 
しかし、申請後10年もたたないうちに各地の餌付けザルによる野荒しが問題となり、今度は天然記念物指定地の返上を申し出ているありさまである。
が、国は地方のわがままを許さず、しっかりした管理を要請している。
 
千葉県高宕山のサル生息地における調査・追い払い事業が始まったのは、もう33年前の夏のことである。ぼくも、委託された財団の調査員として動き回った。
本来なら地元の人たちがサルを農耕地からの追い払いをすべきなのだが、地元にはそのような元気がなく、都会より移り住んだ人たちによってサルたちとの終わりのない攻防が続けられている。
 
日本の自然が現在直面している問題を知る上でも、また、日夜汗水流して動き回っている
天然記念物「高宕山のサル生息地」のサルによる被害防止管理事業調査団
の皆さんの仕事を助ける意味でも参加してみたら如何でしょうか?
8月中旬過ぎにはぼくも久しぶりに参加しようと考えております。
クリックすると拡大して読みやすくなります。
 


2013年7月14日日曜日

哺乳類の肩甲骨 Shoulder blades "scapulae" of mammals.

右の肩鎖関節脱臼により肩甲骨と鎖骨との間の靭帯が切れてしまい、動かさなければ痛みがなくなった。が、動かさなければ肩が固まり腕を動かせなくなると整形外科医に云われた。
昨日は、痛いのを堪えて腕でを回したり、動かしたりした。
今朝は、もう前以上に痛くて腕など回せない。どうもやり過ぎたようだ。
 
連れ合いが云うには鎖骨が前以上に飛び出ているという。
確かに飛び出ている。そのために、首から背、右肩に今は貼り薬だ。
どの程度、腕や肩を我慢して動かしたら良いのか解からず、ちょっと不安な気持ちである。
 
肩を痛めてから、動物たちの肩甲骨を箱から取り出して眺めている毎日だ。
1と2は、同種の動物のもので2は1の生後1か月以内の子供の肩甲骨だ。
3と4も同種の動物のもので子供とオトナのものである。
10種類の動物の肩甲骨を並べた。
 下は、上部の肩甲骨が12の動物のものとハクビシンの子供の肩甲骨だ。
1から12のそれぞれは、誰の肩甲骨か判りますか
1,2:イノシシ、3,4:ニホンザル、5:アナグマ、6:シカ、7:エゾシマリス、8:アカネズミ
9:不明(アナグマの子供?)、10:カイネコ、11:ノウサギ、12:タヌキ
今まで、モグラやヒミズなどのトガリネズミ目の動物たちの肩甲骨が他の哺乳類のものと随分違った形状をしている
と思っていたが、他のものもこんなにも違うものとは考えてもいなかった。
カイネコ、タヌキ、アナグマ、ハクビシンは食肉目だから同じような形状をもった肩甲骨であろうと思っていたが、こんなにも違う。
カイネコとハクビシンのものが似ているのも彼らが同じように木に登ることから理解できる。
とすると、イタチやテンはアナグマと同じイタチ科の動物であるが、イタチやテンは木に登るので、カイネコやハクビシンの肩甲骨と似ているのかもしれない。
肩甲骨に付着する筋肉について調べないと動物たちの肩甲骨の違いは解からない。
ヒョー大変だ。
でも、頭骨のように肩甲骨だけでも誰のものかすぐ解かるようになりたいものだ。