「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2012年2月1日水曜日

誰が齧ったの? Who gnawed on trunk?

1月19日の土山峠・猿ヶ島の続きです:
ここでは、木の幹の食痕に注意を払いたいと思います。
これ、誰だろう?
スケールとなるような物を当てて写さなければ判断できませんね。
答え、イエイエ正しい答えかどうかは判りません。フクダフミオの考えたのは下記に?
リスと思います。take隊員間違ってますか?

この幹の齧った痕は?
これだけなんです。ぼくは歯型が幹に水平についているので、下のようにしました。
歯型が下顎の巾広の大きな切歯の痕なので、シカだ!

じゃー、これは何だろうか?ちょっと古いのだ、歯型がはっきりしない。
シカ?カモシカ?ウサギ?ムササビ?
上にあげた動物のどれか不明だ。
もうすこ、新しければ歯型が判るので、判ったかもしれない。
では、下の幹の樹皮が剥げているのは?誰がやった?
この位太い幹でやっているのは珍しいくらいだ!
カモシカが角砥ぎをしたものだと結論した。
それは歯型が全く見つからなくて、全体に擦ったような痕だからだ。
学生は目が良いので、しっかり樹皮に食い込んでいるカモシカの毛を見つける。

以上の誰かが齧ったか、擦ったのか、爪を立てたのかのフィールドサインを見つけることができた。
糞というフィールドサインもそうであるが多くのフィールドサインは山の下りよりも登りの時に見つけやすい。それは、フィールドサインと観察者の目が登りの方が近くなるからだろう。さらに、下りの時は帰路なので、帰る気持ちが勝っていてフィールドサインを見落としていると考えられる。
いつも思うことだが、野生動物探検隊のみなさんと一緒に山を歩くと、100メートル歩くのに1時間もかかることがある。それは、それぞれの見る目の位置や視点が違うのでどうしてもなかなか先に進まない。
サル屋のぼくはどんどん歩くだけ、歩いて見つかればOK.他の人たちは違う。植物、小哺乳類の人たちはすぐに立ち止まる。そんな歩きをして自分なりの新発見をする。

2012年1月31日火曜日

タヌキのタメ糞の中にテン糞 Marten's scat in Racoon dog's latrine site

1月19日の土山峠・猿ヶ島でのコースで:
タヌキのタメ糞の中にテン糞があった。
この興味深い糞があったのは、1月22日「フィールドサインの位置」の地図上で
タヌキ糞の黒丸とテン糞の赤丸が重なったところである。
先ずは、現場を見てもらおう。タヌキのタメ糞である。
10円硬貨の左上方にテン糞があるのが分るかな?
(クリックして拡大)
同じものを10円硬貨の位置をずらして拡大して撮る。
10円硬貨をの右下方にテン糞がある。 
まさか、テンとタヌキがウンチをしながらコミュニケーションしていた訳でもないだろうが、
テンは敢えてタヌキ糞のほぼ真ん中で糞をしている。
テンの足はタヌキの糞の臭いがついただろう。

その前の1月9日に谷太郎林道・三峰のコースで
テン糞とハクビシンの糞が1メートルも離れてなかった。
テン糞:ストックのグリップの左側
ハクビシン糞:ストックの先の左上方
テン糞だけ
ハクビシン糞 
恐らく、このテンとハクビシンも互いに知り合いなのだろう。
ハクビシンとテンの食べた物は違っている。

動物生態学も動物社会学も行動学も、その対象とする種(Species)だけを取り上げる。
他種との関係は外敵であるか、餌動物としてしか扱ってこなかった。
種の生態学、行動学、社会学であった。
森の動物たちが、外敵や餌としての関係ではなくて、森の中で互いにどのような関係(群集生態学とは違ったもの?)で、森を育んでいるのか知りたいものだ。
 
今週は専門学校の試験週で、採点、採点だ。もう少し、勉強して欲しい。
もっともぼくの学生の頃、1年生の時は半分以上も単位を落とした。
もちろん4年間で卒業できないで、同級生たちに取り残された。

2012年1月30日月曜日

ウラジロノキとオオウラジロノキの種子

東丹沢の尾根には、オオウラジロノキやウラジロノキの果実が転がっている。
オオウラジロノキの果実:2006年11月15日の鍋嵐へのゴジラ背尾根で

ウラジロノキの果実: 2010年12月26日の宮ヶ瀬尾根の猿ヶ島付近で

下は先日1月19日の土山峠・猿ヶ島で、拾ったテン糞から出てきた種子
この種子ウラジロノキの種子と考えていた。、、、が、、、
植物写真家の鈴木庸夫さんのHPを見たら、どうもオオウラジロノキのようだが、
標本が無いので確かめられない。。

採集して標本にしてあるウラジロノキの種子と比べたら、大きさも形も違う!
(ウラジロノキの種子)

となるとテン糞から出てきた種子はやはりオオウラジロノキの種子か?アズキナシ?あるいは、、、

下はやはり1月19日の土山峠・猿ヶ島の沢・尾根歩きで、タヌキ糞から出てきたものだ。
種子状だが、非常に薄ペラだ。3ミリちょっとの長さがある。
数が少ないので、切ったり割ったりすることを躊躇っている。
これは、種子?何?
テンやタヌキなどの食肉目の動物たちは、果実を食べるが、彼らが果実の栄養を吸収できるのは果肉のほんのわずかな部分だけだ。呑み込んだ果実の大半は植物繊維の塊なので、排泄されることになる。 つまり、テンやタヌキは植物質の大半を小腸や大腸で消化分解することができないので栄養分として吸収することができないのだ。
そのため、果実の種子を含む植物繊維質は排泄されので、森の命を育むことになる。テンやイタチなどの動物たちがいるからこそ、森が生き生きと育っているのだ。
嫌われ者になっているシカなどの草食獣は森林を食い尽くして破壊するだけなのだろうか?

2012年1月29日日曜日

日曜日

今日は学校に行ったが、同じ授業に二人が呼ばれていた。
後から行ったぼくが帰って来た。
昨日はこの日のサルの特別な授業ようにパワーポイントにまとめたのだ。
教務の勘違いだとしてもやりきれない。
だが、こうやって早く帰れるし、高校生用にサルの事をまとめたのだ。
これからこのまとめが使えるだろう。
そう考えるとなんだか得した感じにもなる。
プラス思考でこれからの人生を楽しく生きていこう!
お!早くも、川崎だ。

帰宅して、このブログを見て、驚いた。
伊豆半島の波勝崎のサルかな?と思って添付したのだ。
このニホンザルではないのだ。アカゲザルだ!
何故、アカゲザルの写真が携帯のデータフォルダーにあったのだ。
なんと他に2枚もある。
どなたかぼく宛てに添付ファイルで送付してくれた人がいるのだ。
撮った日時が判ると良いのだが、それも判らず。

勝手にこのアカゲザルの写真をアップしました。
お許しください。

今、動物たちが食べている果実 In this Season,Fruits eaten by Carnivora

1月19日の土山峠・猿ヶ島で:
採集してきたタヌキ糞:5個テン糞:8個

糞内容物として見つかった種子:ケンポナシ65個、マメガキ17/37個、ミズキ個、サルナシ数個、オオウラジロノキ?10個、キブシ5/個、エゾエノキ1個、不明同一種子個(種子かどうかもちょっと不明)?
はタヌキ糞からでた種子の数、黒はテン糞から出た種子の数。
ケンポナシ、マメガキ、サルナシ、ウラジロノキ、キブシ、エゾエノキの果実は落下しているものもあるが、枝に残っているのもある。ミズキの果実はすでに落下したものだだけである。タヌキ糞から出てきたミズキの種子は2個であるが、別々の糞から1個づつ出てきた。タヌキは偶然にミズキの古い果実を見つけて食べたものだろう。オオウラジロノキの実は尾根上にも目につくくらい落ちているのだが、タヌキ糞に見つからないのはどうしてなのか?あるいは、ウラジロノキの果実は木にもついているが、尾根上の多くの場所で落ちている。これらが食べられないのはどうしてか?

サルを観察していたことから、一つ分かることは、動物たちはその時季に応じた、彼らにとってもっとも身体が要求するものを食べているということだ。
ウラジロノキの赤い実は彼らにとってまだ魅力がないのだろう。あるいは、ぼくにとっては美味しいガマズミも彼らの糞からはまったく出てこない。キブシもまだまだ魅力がないのだ。
マメガキ、ケンポナシ、サルナシが東丹沢に棲むタヌキやテンにとってもっとも魅力的な食物なのだろう。

タヌキ糞:ケンポナシの種子4個、サルナシの種子16個が入っていた。

 テン糞:サルナシの種子多数、オオウラジロノキ?の種子10が入っていた。

やはり、こうやってまとめてみるといろいろ今のぼくらの食物で考えさせられるものがある。
原発依存を含め、今のぼくらは自然からかけ離れた状況下で暮らし、食べている。
子供の頃は、1月にイチゴやホウレンソウなど食べられなかった。
野菜であるのは雪ノ下やムロから出して食べる、白菜や大根、カボチャ、ジャガイモくらいなものだった。

今日は日曜だが、専門学校の高校生向けのチャレンジキャンパス・体験授業だ。
サルに特化した授業をやることになったので、サルの頭骨も持って行こう。
生徒が一人でも来てくれると良いのだが、、、。

2012年1月28日土曜日

ヤブツバキのツメ痕  Claw Marks on Cameria Tree

坂尻・登山道の続き:
やまぼうしさんのお友達のお家のすぐ裏のヤブツバキの木に何者かのツメ痕があった。
左上から右下に流れる爪痕が二つ見られる。3条の巾は、2,5センチから3センチだ。
これは、前足の爪痕だと考えられる。
頭を上にして、尾を下にして前足の爪で幹を抑えながら下ってきたものだろう。
2006年5月にハクビシンの轢死体を津久井郡の道路上で見つけた。
その時の前足を撮っている。上の爪痕は第二指、第三指、第四指の爪の痕だとすると、二指と四指間の爪は2センチあまりの開きがある。
テンはもっと巾が狭いだろうし、体重が軽いので、滑り下りたとしても樹皮に深い傷痕はできないだろう。そんな訳でハクビシンの爪痕と考えた。
なお、この木の幹にはイノシシが身体を擦った痕があった。
どうも、イノシシは何度もこの幹を利用して身体を擦っているようだ。
もしかしたら、クマも背中を擦りにきているかな?
何だか、この家の離れにでも泊まって一夜を明かしてみたくなった。
野生動物は人家から離れた山の中よりも人里近くの方が棲みやすいのだろうか?

昨日の鈴木庸夫さんのHP(フィールド日記)に
k-ta隊員が清川村で撮ったリスの可愛い動画が載ってます。

2012年1月27日金曜日

ウサギがいた!  Tracks of hare on snow

坂尻・登山道まで:
先日、坂尻から登山道まで歩いた途中の436メートルのピークには、気象観測用の小さな建物と資材置き場のテーブルがあり、その周りは刈り取られており、陽が当たるのできっと草食獣たちの採食場になっているのだ。
このノウサギの足跡を見つけた時は目を疑った。丹沢にまだノウサギさんが生き残っているのです。
上が前足で、下が後ろ足です。ノウサギは上から下に向かっています。

カモシカが左から右へ歩いていき、ノウサギが左から右へ移動してます。 

下は、ウサギが下から上に跳んで、いきなり左に向きを変えております。

春になったらもう一度ここに来てみよう。ここはきっとワラビなどの山菜も出そうだ。
丹沢山塊の下草はほとんど無いので、ウサギやハタネズミたちにとっては生活しづらくなっている。それでも、この場所はススキやカヤなどが残り、気象観測用の小屋や資材置き場のために木々や下草が刈られているので、草食動物たちがやってきているのだ。

2012年1月26日木曜日

クマ剥ぎ  Sugi cedar stripped by Black bear

裏山のスギ林のクマ剥ぎ
やまぼうしさんの観察仲間の家の裏山はスギ林である。
数多くのスギの木の皮が剥されている。
剥した後を、下顎の切歯で舐め採ったような歯型がついている。
 根本の樹皮を噛んで引き剥している。
 離れてみるとまるで腰蓑を下げたようだ。
クマは幹の斜面の上側の樹皮を剥いている。下側からは向いていない。
 クマ剥ぎにあったスギの木が何本あったのだろうか?
やまぼうしさんの友人の家からは直線距離で100メートルくらいしか離れていない。
クマはスギの樹皮を剥している時、耳を澄ませばすまじい音が聞こえたかもしれない。
皆が寝静まったような頃にやったのか、それとも夕食後くらいの家族が談笑しているような時間にやったのか、あるいは早朝なのか昼間なのか?
帰路、やはり裏庭を通って戻ってきたら友人の父親らしきおじいさんが裏庭で仕事をしていた。
挨拶をしたら、「御苦労様でした」と声をかけられた。
お茶でも飲みながら、清川村の昔の事や動物たちのことを聞きたいと思った。


2012年1月25日水曜日

坂尻・三峰登山路 Track of GPS

今日は、やまぼうしさんの案内でk-ta隊員と三人で清川村の山を歩いた。
坂尻にあるやまぼうしさんの観察仲間のお宅の駐車場に車を置き、そこから歩く。
すぐにキツネやタヌキの足跡を見つける。
キツネだ!Fox print クリックすると拡大!
タヌキだ!Racoon dog print 
家の裏を通って、裏山に入っていく。下のGPSの軌跡の図を見ながら、、、
〇1の辺りは何本ものスギがクマ剥ぎの被害にあっている。
〇2には大きなケンポナシの木があり、果実がついていた。
〇3では古い山道に合流し、ケンポナシの果実が落ちていた。
〇4では、ノウサギの足跡がカモシカの足跡と交差していた。
サルの足跡もあり、またリスの巣材が落ちていた。ここでお昼にする。
〇5で煤ヶ谷から三峰への登山路に出た。
登山道を下って
〇6で上に登る古い道がある。
この道を登っていくと〇3に着くことになる。
〇7は茶畑があり、カラスウリがたくさんある。
〇8は大きな神奈川県銘木一〇〇選のタブノキがあった。
紅梅が咲いていた。
全行程6.3キロ(GPS上の記録)であった。
今日は、スギ林の中を歩いている時は上から雪がどさどさ落ちてきて、カメラを濡らした。
雪が枝から落ちるので、動物の足跡は消されて、探しづらかった。
しかし、雪が融けるくらい温かな日であり、気持ちの良い山歩きだった。

2012年1月24日火曜日

ハリギリとツルウメモドキの種子 Seeds of Tree fruits

昨日、ツルウメモドキの果実を採取してきた。
森の木の葉が落ちる初冬から枝に絡まるツルウメモドキの赤黄の果実が目につくようになる。
今までこの実はカラカラに乾くと固い黄色の皮が開いて中の赤い果実が顔を出すようになる。その様子はまるでナイフで切られ鮮血で染まった肉の一部のようにさえ思われる。
この赤い果肉を舐めたことも意識的に触ったこともなかった。
今回、固い果皮を取り除き、赤い果肉から種子を取り出そうとした。
果肉が柔らかいので、口に含んだ。やはり甘くはない。苦い。
ツルウメモドキの果皮は三枚からなっているので、一枚を取り除いて果肉を出した。
これなら動物たちは食べているだろう。
鳥は食べている。それは我が家の庭にツルウメモドキが出てきたからだ。
果肉の塊も三つに分かれていて、一つの塊に二個の種子が入っている。 

宮ヶ瀬尾根の猿ヶ島に大きなハリギリの木がある。あそこを通る多くの登山者が
あの木の幹に座って休むことになる。
そこに落ちていたハリギリの実を拾ってきた。
ハリギリはウコギ科なのでこの果実も美味しいかもしれない。
割と大きな種子がでてきた。タラノキやカクレミノなどのウコギ科の種子を知りたい。
ツルウメモドキにしてもハリギリにしてもこのようなしっかりして
固い種子が入っているとはちょっと驚いた。
ツルウメモドキはニシキギ科なので、マユミやツリバナの種子も採取して見てみたいものだ。