3月にNさんのところの畑で捕まったハクビシン。その時は若い個体だと思わなかった。しかし、一ヶ月かかって晒骨してみると頭骨は小さく、後眼窩突起(前頭骨頬骨突起)も発達していなくて短く、左右の頬骨が上顎骨とはしっかり癒着していなくて離れてしまっている(図1)。さらに、鼻骨も洗っている時に離れ落ちてしまった(図1)。さらに、歯は乳歯のままでまだ、切歯も犬歯も生え代わってなく、前臼歯も生まれた時のままだ(図2)。
図3と4はオトナ個体の頭骨を比べたものだ。尚、ハクビシンの上顎の歯式は3・1・4・2である。
図1. ハクビシン頭骨上から
鼻骨や頬骨が外れ、後眼窩突起が短い
図2. ハクビシン頭骨底面から
切歯、犬歯、前臼歯とも生え代わっていない
図3. 頭骨上面から
左:畑で捕まった個体 右:2010年5月、長者屋敷キャンプ場で死骸
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