今日は、目覚めたのは5時をすでに回っていた。カモシカの死体を拾いに行く用意は昨夜している。急ぐことはない。今日は土曜日なので車は渋滞しないだろう。っと思ってうつらうつらしていたら、6時になっていたので跳ね起きる。顔を洗い、ザックの昨夜用意したビニールの袋類や剪定鋏に大きいカッターナイフ、庭仕事用のゴム手袋を確認し、補聴器をつけ、サーモに熱いウーロン茶を容れて完ぺきだ!
宮ヶ瀬の元ビジターセンター前の駐車場に車を置き、現場へ向かう。昨夕、やまぼうしさんからの連絡ではカモシカが早戸川林道沿いで死んでいると云うのだ。山の中での動物の死体は、すぐイノシシ、タヌキ、アナグマ、ネズミ、トビやカラスが肉や毛皮、骨を持ち去り、一週間も経てば殆んど死骸は無くなってしまう。
昨日、やまぼうしさんが送ってくれた写真では、カモシカはまだ肉食動物たちに手を付けられていないようだ(図4)。
テン糞を見つける(図1)。昆虫などの節足動物をたくさん食べたようだ。それで糞の色が黒っぽくなっているのだ。
図1.8:42 テン糞
汁垂沢が乳白色の青緑色っと云うか。何かのバクテリアが繁殖してこんな色になっているのだろう。
図2.8:44 汁垂隧道手前の沢の白だつしたような緑色の水
あった!でも、昨日の状態をちょっと違う。昨日やまぼうしさんが送ってくれた写真では、下顎の毛皮も上顎もの毛皮も、ましてや鼻面を含む口吻部分はそのまま残っていた(図4)。しかし、目の前のものは下顎や上顎の肉が毛皮ごと食べられていて無い(図3&5)。
図3.8:57 見つけたカモシカ
図4. 前日13時過ぎに撮ったやまぼうしさんの写真
図5. 鼻面と前顎の口吻部分が噛み取られている。
さらに、下腹部の辺りが破られていて(図6)、ゴム手袋をつけた手で開いてみると何と内臓が全く無い!大腸や小腸に詰まっていたと思われるまだ形になっていないまるで馬に与えるために牧草を短く切った物を食べたような緑茶色の水溶物が腹の中に溜まっている。それが持ち上げたら流れた(図6を拡大した図7)。コヤツ、餓死した訳ではないんだ!食物を十分食べているんだ。滑落だ!
図6. 下腹部が破られて内臓が全て食べられている
図7. クリックすると拡大するが、、、
頭部や前足、後足、肋骨や脊柱や寛骨、座骨などを持ち帰るつもりでいたが、大腿骨も齧られており、腰椎や脊椎も齧られている。昨夜はタヌキやアナグマはお腹の中に顔を突っ込んで晩餐会を楽しんだのだ。ぼくは持ち帰りを諦めて、座り、コンビニに買ってきたオニギリを食べる。全部、背の方まで見なかったが、おそらく肩甲骨の方まで齧られているだろうと思い、このカモシカを埋めることにした。
再びゴム手をつけ、少し窪んだ位置まで前足を持って引っ張り上げた。その上に、木や石を乗せた(図7)。アカネズミや節足動物ならこの肉や毛皮を食べることができるだろう。しかし、タヌキたちは無理だ。イノシシなら食べれるだろう。一度、こうやってウリボウを埋めたら、骨を殆ど回収できた。
図8.9:28 現場から少し上に引き上げて木や石を積み上げて埋葬
石などで埋めて、林道に出たら、高齢のバードウォチャーが一人三脚を担ぎながらやってくるのが見えた。折角早戸川林道に来たのだから金沢林道方面に行ってみる。橋の上に5人の釣り人の賑やかな声を後に通せんぼになっている金沢林道(図9)に入る。斜面の可成り上部から崩壊したんだ(図10)。
図9.10:19 金沢林道は法面の工事中で立ち入り禁止の看板
図10.9:43 法面工事がほとんど終わったようだ
工事現場を見たので、戻る。
帰りにはプロミナを持った人や、大きなレンズを抱えた夫婦づれ、グループなど早戸川林道はバードウォチングのメッカのように賑やかになっている。土曜日はどこもこうなのかな?
カーブミラにサルが悪戯した跡があった(図11)。
図11.10:19 カーブミラーにサルの足跡
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