キャンプ場に荷物を置いてサブザックにお昼と観察用具だけを持って、お昼を食べるに適した場所を探す。赤い唐沢公園橋を渡ってすぐ唐沢沿いに歩き黒岩方面への山道を歩く。
腹がすいているので出来るだけ近い場所で日向があればそこにしようと思っていたが、この唐沢沿いは秋なので乾いてはいるが、いつも湿っぽい場所だ。
古びた丸太作りの橋を幾つか渡り、4つ目くらいの橋に倒木が完全に倒れ掛かっていて橋の上を多い被さっている。しかし、皆、そこを潜ったり上の太い枝を跳び越えたりで、皆、流石に身体が柔らかい!ぼくなんか堅くなった身体を折り曲げてようやく渡る。
13:44 朽ちた木にいるクワガタ幼虫を1年生が見つけてくる。
13:29 アナグマ糞だ!
13:55 山道の全てに渡ってイノシシが掘り起こしている。
探しても日当たりの良い場所がない。もう、お昼の時間をかなり過ぎているので、座っても尻が濡れないような乾いた場所でお昼にする。
E.G君はガスでお湯を沸かしてカップラーメンを食べている。うん、うまそうだ!どうも、この頃、ぼくはお握りや弁当のご飯は冷たいせいか喉が通らない。
サルナシの実を見つけることもできず。キャンプ場に戻ることにする。
14:39 テン糞5
唐沢公園橋に到着する。唐沢公園橋の上で遅れている人たちを待つ。
14:39 2年生と1年生女子 おどけているのはC君
14:41 S、N、K、Gの1年生
1年生とは初めての実習だし、顔も先週1時間だけ合わせたばかりなので、ぼくの方も1年生も互いにまだ打ち解けない。
キャンプ場に戻って、皆テキパキを夕食の準備に取り掛かる。薪となる木の枝を拾いに行く者、火の準備をしている者、台所で夕食用の野菜を切ったり、飯盒にご飯を容れたりしている者、ぼくは何も云うこともないので黙って学生たちの写真を撮ったり、様子を見ている。
薪を拾っている学生、山に入っている者たちもいる
何やら切っている女子
火を起こした男子
ぼくには何も役割を与えられていないのが少し寂しい。
川原を少し散歩だ。
16:14 シカの足跡だ!
16:15 ん?イタチ糞?
何と、夕食はほうとう鍋だった!山の夕食でほうとう鍋なんて初めてだ。しかも、旨かった。それにデザートが大学イモということでビックリだ!しかも、MSRの白ガスの火と薪の火を利用して野菜や芋や肉を切り、煮て焼いて絡めて、なかなかのものだ!
夕食後、ナイトウォチングに出かける。
出かけられないY.K君が彼のヘッドランプを貸してくれる。
これが光が強く優れモノだった。
歩いて、間もなく10数頭のシカのグループを見つける。目が光る、光る。10分くらいシカグループを見て、しばらく歩くと今度は3頭のイノシシを見つけた人たちがいた。さらに、タヌキ?テン?と思われる目やシカを見つける。
青宇治橋まで歩いて行こうと思ったが途中で道路一杯に歩行者も通ることが出来ない工事のために閉鎖しているゲートがある。引き返す。明日の予定ルートが行けなくなった。
キャンプ場に戻ってから明日のコースの説明をする。
黒岩・唐沢林道・煤ケ谷ルートは取れないので、清川平和の森のところから橋を渡って中津川を越えてハタチガ沢林道を詰め、山越えして堤川林道に降りて土山峠に行くことにする。
ぼくは、8時半を過ぎると眠くなるので夕食後早々に部屋に引き上げる。カメムシがまた沢山落ちて歩いている。カメムシたちを拾って外に投げ出す。部屋の中はカメムシのあのイヤな独特の臭いが立ち込める。
板の間に持ってきたシートに空気を吹き込む。枕代わりにズボンと雨具を重ねる。もう40年近く使っている羽毛下着の上下を着て、これまた40年以上使っている冬用羽毛シュラフを広げて、中に入る。
少し暑いかなと思い、靴下を寝袋の中で取り去る。
ぼくの頭の方が、通りになっているので、学生たちが走って自分たちの部屋を出入りしている音がする。途中で、同部屋のH担任に入ってきて、彼が寝袋に潜り込む音を寝ながら聞いている。彼が中央にぶら下っている蛍光灯のスイッチを引っ張って電気を消す。
学生たちの声や走る音がするだけだ。
カメムシの臭いを嗅いで寝ていて、カメムシの事を思い出した。湯河原でサルを追っていた時、サルが樹皮の割れ目や岩の割れ目に越冬しているカメムシを漁って食べる。辺り一面カメムシの臭いが立ち込める。サルたちは旨そうにカメムシを食べる。また、木曽のサル調査をしている時に檜尾避難小屋に泊まった。小屋に入ってホエブスの火を着けてお湯を沸かし始めたら、天井からポタポタ、ポタポタとカメムシやテントウムシが丼ぶり2、3杯くらい落ちてきて閉口したことがあった。
GPS上のキャンプ場から唐沢沿いのルート図
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