6月10日、ハタチガ沢林道を歩いていて、林道上にこの下顎を見つけた。
子供の下顎であることは判るが、シカか?カモシカか?が分からない。
ぼくは、家にいるときは、シカやカモシカの頭骨はほぼ毎日見ている。
切歯が残っていればシカかカモシカの区別はすぐできる。
しかし、こうやってイノシシ以外の偶蹄類の切歯がない下顎を見つけてもシカかカモシカが分からないのだ。で、持ち帰って手持ちの標本と見比べることにした。
Fig.1 林道上で見つけた下顎骨
これは左下顎の舌側(内側)が上になっている。
Fig.2 外側から撮った。
赤い矢印はオトガイ孔を示す。
先端の方のオトガイ孔が分かる。
この
下顎骨はカモシカのものであることが分かった。
カモシカかシカの決めてはFig.3のようにして真上から下顎骨を見たときに
オトガイ孔がはっきり見えるか否かなんです。
Fig.3ではオトガイ孔が判然としません。
これが、
シカではオトガイ孔が大きく一目瞭然なのです(Fig.4)。
Fig.4 左シカと右カモシカの下顎を真上から撮る。
赤い矢印はオトガイ孔を示す。
シカとカモシカのオトガイ孔の大きさ、真上からの見え方や数に違いがあることが分かった。
近いうちにアップしたいと思う。
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