ん?ここのフタリシズカ(セリ科)が食べられている、ノウサギの仕業ではない。シカだ。
右の細長い葉はテンニンソウ(シソ科)。
御殿森ノ頭から高畑山までの登山道では、ここのフタリシズカだけ食べられている。
手前はシカの嫌いなマツカゼソウ(ミカン科)。
レンズが曇っている。
食べられているフタリシズカあるのは手前である。
テンニンソウは食べられずにこの梅雨の雨を喜んでいる。
レンズの曇りがとれない。風を吹きかけるブロアーのようなものが欲しい。
同じセリ科でもヒトリシズカは固まって咲いていたりするが、フタリシズカはスギ林地に点在して生育している。このためなのかフタリシズカは食べられないで残っていることが多い。
ここのフタリシズカが食べられているのは、すぐ傍にシカの大嫌いなテンニンソウがあるので、
思わずシカは食べてしまったということなのだろうか?
休み台?が取り払われた高畑山山頂はシカが大嫌いな
テンニンソウ、ヤマトリカブトで覆われている。さらに、これまでここでは見られなった
シカの食欲をそそらないマルバダケブキまでがここまで下りてきている。
丹沢山麓は、シカに食べられないほんの一部の草本によって占められてきている。
堤川林道沿いではレモンエゴマで覆われている。
ハタチガワ沢林道沿いではダンドボロギクやヨウシュヤマゴボウが蔓延っている。
一種類の動物が食べる草本の好悪によって、丹沢山麓の植生が変わり、当然、土壌動物や昆虫、両性・爬虫類、小鳥たち、さらにはネズミやイタチやテンなどの動物たちにも大きな影響を与えていることは歪めない。
スギやヒノキの人工林で山麓が埋められていったかって林野庁が推し進めた拡大造林は、
当初から野生動物たちの影響や山の荒廃が心配されていた。
極最近における、人間の行為によって、山が変貌して行ってる。
政治家や行政マンは自分たちの施策の責任をとらない。謝り、反省もしない。
せめて、年金を返上すべきだ!と考える。
こう云うとますます行政は動かなくなるか!
0 件のコメント:
コメントを投稿