昨日アップしたテン糞の内容物としてネズミ科の動物の
尺骨が混じっていた。それは②の尺骨である。
①はハタネズミ(霞ヶ浦産)、③はヒミズ(丹沢産)、④はバイカルトガリネズミ(北見産)
の尺骨である。
の尺骨である。
この写真ではちょっと判別がつきづらいが、さまざまな角度から眺めまわしてみると、
②の尺骨は、①のハタネズミの尺骨(橈骨が付着)がもっとも類似していた。
その糞の中には下の②の上腕骨もあった。
①はハタネズミの右の上腕骨であるので、②は右であると思われる。
①と②は似ているが、②はアカネズミのものかもしれないし、カヤネズミのものかもしれない。
あるいは、ハタネズミの個体差なのかも全くわからない。
②の尺骨と上腕骨は同じ糞中から出てきたので、尺骨も右のものであろうと推定した。
このような同定をするには、標本を50くらい集めなければとても物を言えないのかもしれない。
学生の時、逗子市新宿にある大きな一軒家を5、6人で借りて住んでいた。
その中に、森林のネズミ調査している先輩がいた。
彼は、1日に10頭以上の個体をパンチュートラップで捕獲し、剥皮、徐肉し、標本として計測していた。徐肉するために鍋で煮ていたのを思い出した。
ここにアップした④の尺骨はトガリネズミからバイカルトガリネズミに修正します。
3 件のコメント:
最近、尺骨とか橈骨、上腕骨などの文字に慣れてきたようです。
糞中の骨からネズミの種類まで同定するのホントに大変ですね。
歯だとハタネズミ亜科かネズミ亜科かは容易にわかります。さらにはヒミズかモグラかとトガリネズミかを区別するのは標本を見ればすぐ判別できます。
しかし、他の骨はこれからです。それに標本を集めなければならない。
これをアップしてから、ヒミズやモグラやトガリネズミの仲間の骨を見くらべていた。
ここに載せたトガリネズミの④尺骨はトガリネズミのものではなく、バイカルトガリネズミであることが解った。
本文もバイカルトガリネズミに修正します。
ごめんなさい!
コメントを投稿