「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2022年6月20日月曜日

足根骨と脛骨と腓骨の不思議4) Mystery of ankle, tibia and fibula for SCIURIDAE

今朝目覚めて山へ行こうと思ってベットから降りた。うぁー!と声が出てしまった。腰付近の脊椎付近に電気が走った。そろりそろりとパジャマを脱ぎ、そろりそろりとズボンを履く。5時のBSで大谷選手を見、PCでメールやLINEをチェックする。起きてきた連れ合いから「あれー、山へいかなかったのね!」と云われる。往きの車の運転は問題がないが、帰りはどうしても運転中に背・腰が痛くなる。1時間半から2時間の運転に耐えられなくなる。

相変わらず、ロシアのウクライナ侵攻は行われている。一体全体どのくらい多くの人々が死んだのか!早く侵攻を止めてもらたい。それには侵略した地域を全てウクライナに返すべきだ。狂犬プーチンは変わらず核を脅しに使う。

さて、齧歯目のネズミ科ではマウスもアカネズミも腓骨が脛骨の中ごろで癒合合体していた。しかし、カヤネズミでは中ごろで合体するが、足首の方の腓骨外顆の部分が少し脛骨から離れていた。ハムスターやアフリカスナネズミのネズミ科の動物もマウスやアカネズミのように腓骨が脛骨の途中で癒合合体していた。

では、同じ齧歯目だがリス科のリスやシマリスはどうなのだろう。リスは植物カメラマンのISさんが2014年に長野県の奥志賀林道で拾った個体であり、シマリスは教え子が1992年に大雪山の登山道で拾った個体である。リスは轢死体であり、シマリスの死因は不明だが、登山者に踏まれたためか頭骨や一部の骨が砕けていた。
リスやシマリスの腓骨と脛骨は別々であり(図1)、リスの脛骨は50ミリあるが、シマリスでは35ミリである。また、リスとシマリスの腓骨の長さと太さを相対的に比較するとリスの腓骨は細いが、シマリスの腓骨は太い。これだけを見ると樹上性のリスよりも地上性のシマリスの方が足首を器用に動かせるようだ。しかし、本当のところはどうなのだろう?
図1. リスとシマリスの脛骨と腓骨 前方から
左:リスの右脛骨と腓骨 右:シマリスの右脛骨と腓骨
同じリス科で滑空するムササビやモモンガの脛骨と腓骨はどうなっているのだろう。ネズミ科と同じ?それともリスやシマリスと同じ?

ムササビ(図3)は2017年5月24日に「ムササビの骨か?」でアップしている。モモンガは専門学校のFuruta君が1992年にペットショップで飼っていたアメリカモモンガが死んだ個体をくれたのだ。
2種ともリスと同じように腓骨は脛骨とは縫合合体しないで細い腓骨をしている。ムササビもモモンガも巣穴がある木の先まで登り、滑空して離れた木の幹に飛び付き、左右の上肢と後肢をまるでムカデ競争のように右、左と同時に出して木の幹に爪を引っ掛けて登る。
まぁー、リスの木の幹を登る時も爪を引っ掛けて登るので、同じような脛骨と腓骨なのかも知れない。
図2.アメリカモモンガの左脛骨と腓骨
図3.ムササビの脛骨と腓骨
左:左脛骨と腓骨 右:右脛骨と腓骨
尚、この骨をムササビの脛骨と腓骨としたが、頭骨は見つからなかった。
次回はほとんど腓骨が見当たらない偶蹄類(鯨偶蹄目)のシカやカモシカの脛骨と腓骨を見よう!

2022年6月19日日曜日

ネコは小さな野生動物の殺戮者  Cats are killers of small wild animals

 先日、脊柱管狭窄症で入院したNKさんが退院した。が、ギブスを付けているのでしばらくはリハビリだという。脊柱管狭窄症で手術入院した友人が二人もいることになった。ぼくも同じ狭窄症だが、恐ろしくてとても手術できない。連れ合いが起きてきて、昨日、駐車場の横に小鳥の羽根が落ちていたと云う。エ?と思いカメラを持って外に出る。スズメがネコにやられた痕跡があった(図1)。

きっとネコキチの仕業だ。何故、ここで、、、。連れ合いは時々車の下にいるネコに煮干しをやっていると云う。何?それだもの!、、、、、、、、この頃庭のトカゲやカナヘビさらにはヤモリもいなくなったのはネコキチの仕業だ。以前、空鉢の中にカナヘビの死骸が7,8匹も入っていたことがあった。今年は新しい巣箱を付けたが、一度だけシジュウカラが覗きにきたが、それだけだった。野良猫?は少なくても3頭は我が家の庭をうろついているのだ。睡蓮鉢の金魚やヒメダカはすぐやられていなくなり、今はグッピーを容れているが、グッピーは綺麗な目立つ個体はいなくなり、メダカのような目立たない個体となっている。

ネコは近隣の小さな野生動物の殺戮者だと云うことが良く判る。

図1.スズメがネコに食べられたのだ!
ネコは捕まえた獲物を食べる場所が決まっているのだろうか?アライグマに我が家の巣立ち直前のシジュカラがやられた時は血痕が少し残っていただけで5羽ともいなくなっていた。やはり、どこかに運んで食べたのだ。

2022年6月18日土曜日

上野駅が変わっていた!   The Ueno Station has changed!

昨日は10時半に上野駅公園口を出たところで友人TGと待ち合わせた。え?っと目を疑う。出るところ間違えたかな?っと思ったのである。何と公園口からまっすぐ上野動物園正門への道になっている。公園口を50メートルほど日暮里よりに移したようだ。
動物園に入る。サル山のサルたちは小豆島生まれのサルだったが、今は下北半島の脇野沢で有害鳥獣で捕獲されたサルたちだ(図2)。
金曜日の午前中なのに見物人が多い(図1)。パンダを見るための行列になっていた。40分待ちのようだった。若いカップルが凄く目についた。サルたちを見たがアイアイは園舎が工事中で見られなかった。ゴリラは見られたくないのだろう。一頭もどの窓からも見ることができなかった。スマトラトラは痩せて同じところへの移動を繰り返し、シロクマは背を向けていた。どうも動物たちは見た目は自然に近い雰囲気の中に容れられているのだが、可哀そうにストレスを感じている。まだまだ生きている動物たちの展示の仕方に工夫が必要だ!

図1.サル山で 
図2.下北半島脇野沢のサルたち
お昼になったので、動物園から出て、公園のすぐ側にあった「餃子の王将」に行こうと思ったが、無い!で、スマホで調べて御徒町店に行く。そこで、先ず生ビールと餃子、揚げニンニク、ポテトチップと飲み食いしていたら、隣席の地元入谷の50歳の若者が話しに入ってくる。そして、何とぼくら二人に一杯づつビールを奢ってくれる。日本でこのような事は初めてだ。ビールを鱈腹飲み店を後にする。再び上野公園に行き、台湾フェスティバルに入り(図3)、台湾ビールとお摘みを食べる(図4)。
図3.台湾フェスティバル
図4.太い腸詰と台湾パンケーキ
5時近くなったので、会社帰りの通勤時間帯になりそうなので、駅に急ぐ。TGは京成上野へ、ぼくはJRへ、乗った東海道が平塚行きでそのまま戸塚まで、帰宅したのが6時15分頃、そのまま風呂に入り、もうバタンキューだ。眠くて眠くて、、、。今朝4時に起きる。

2022年6月17日金曜日

アナグマの陰茎骨  Os penis of badger(Meles meles)

6月7日 にキツネの陰茎骨をアップしたが、いろいろ集めた骨を整理しているうちにアナグマの陰茎骨もみつかった。2009年12月に谷太郎林道から鳥屋待沢左岸を歩いている時にアナグマの白骨化した頭骨や骨を見つけた(図1)。その時は雨が降っていたが、傘を差しながらできるだけ骨を拾った。この拾い集めた骨の中に陰茎骨があった(図2&3)。もっとも今まで陰茎骨と思わず、腓骨か橈骨の奇形かな?っと思っていたのだ。もしかしたらっと思って、ネットでOs penis of Meles melesで検索したら、まさしく同じ骨が載っていたのだ。

図1.アナグマの頭骨や骨 鳥屋待沢左岸で 2009年12月
図2.アナグマの陰茎骨 左が先の方
図3.アナグマの陰茎骨
キツネのOs penisとは比較にならないほどしっかりした骨である。7センチくらいの長さがあり、幅も1センチもある。こんな大きな陰茎骨がアナグマのペニスの中にあるんだ。これなら確かに交尾の時に役立ちそうだが、、、非発情季にもこんな大きな骨が入っていれば逆に不便ではないだろうか?っと思ってしまう。

2022年6月16日木曜日

足根骨と脛骨と腓骨の不思議3) Mystery of ankle, tibia and fibula

齧歯目ネズミ科の脛骨と腓骨、足根骨を見ると、腓骨は脛骨の半分より下の方で合体し、腓骨はウサギに比べると細く針金状である(図1&2)。腓骨の上端(腓骨頭)は脛骨の外側顆(膝の外側に当たる部分)に完全に接していない(図2の右の腓骨と脛骨)。
ちょっと不思議だ!どうしてなのだろう?っと云うのは、腓骨が脛骨から離れているからこそ足首(足根骨から先)が内側外側に曲げられるのだ。マウスやアカネズミはぼくらヒトよりもいろんなところにも登り降りできる。にもかかわらず、彼らの腓骨は脛骨と足首の方で癒合合体している。きっとネズミたちの足首にある足根骨(7つの小さな骨からなっている)とそれに結び付く靭帯や筋肉がネズミたちがさまざな動きを可能にしているのだろう。
我が家で飼っていたゴールデンハムスターの脛骨と腓骨を見てみよう。ハムスターは回し車を回しすばっしこい。しかし、脛骨と腓骨は足首の方で癒合合体している(図3)。激しく動き回るが足首は内外に回転できないんだ。
ふーんそうか!ネズミたちは見た目は結構足を器用に動かしていると思ったが、、、、。しかし、ハッっと思った。音見沢左岸のクマの平のカヤバで見たカヤネズミは両足でカヤの葉や茎を持っていた。しかも、素早く動く!
マウスやアカネズミは地上生活者だが、カヤネズミは半地上生活者だ。
図1.マウスの左足の脛骨と腓骨 MOMさん作成
図2.アカネズミの脛骨と腓骨
左:右大腿骨と脛骨・腓骨 右:左脛骨・腓骨

図3.ゴールデンハムスターの脛骨と腓骨
左:右脛骨と腓骨 右:左脛骨と腓骨
やまぼうしさんから2014年4月にプレゼントされたカヤネズミを骨にしているので、それを見よう。脛骨長は11ミリと短い。腓骨は脛骨の中くらいで合体している。しかし、足首の方で再び腓骨外顆が離れている(図4)。と云うことはカヤネズミはマウスやアカネズミ、ハムスターよりも足首を内外に少し動かせることが判る。
同じネズミ科Muridaeの動物なのに足の使い方に少し違いがあるんだ。
図4.カヤネズミの脛骨と腓骨 やまぼうしさんから
左:右脛骨と腓骨 右:左脛骨と腓骨
次回はカヤネズミと同じ齧歯目のリス科の脛骨と腓骨を見よう!
「ぼくは骨だけしか見ていない。それは事故死体を骨にしたり、白骨化した骨を拾い集めたりしているだけで、生体解剖して筋肉や靭帯のつき方を調べてはいない。」このことがぼくの骨に関する知識の盲点だ!

2022年6月15日水曜日

駐車場にクマネズミ  A black rat on the floor of parking lot

先ほど、雨が上がったようなのでちょっと駐車場から庭に回ろうとした。すると、駐車場にネズミが一匹転がっている。すぐ戻って連れ合いに話してカメラを持って戻る。ドブかクマのどちらかだろう。クマネズミかな?足を持つと連れ合いは大声を出して手で持つとバイキンが移るという。何を言ってるんだ!ネコがゴロゴロ鳴いて、あるいはイヌが尾を振って寄ってきたなら頭や背を撫でるだろうにと思い、無視して庭の水道栓まで運ぶ。
で、定規を置いて頭胴長を測っているときに思った。連れ合いはネズミに対して凄い偏見を持っているんだ。イヌやネコなら撫でるのに、ネズミならもう気持ち悪がる。齧歯目でもリスやハムスタは手に乗せるだろう。
このネズミ、耳が大きいので前に倒すと目を全部覆ってしまう。乳頭式を調べようと胸や腹の毛を除けようとしたが、湿っているので判らず。2+0(1)+3=10(12)ならクマネズミなんだが、、、。まー、クマネズミで間違いがないだろう。オスであり、睾丸も膨らんでいる。
図1.駐車場のクマネズミ♂ 
図2.庭の水道栓のシンクに置いて頭胴長を測定
尾長は頭胴長よりも長い
このクマネズミは手に持って乳頭式を調べた時にもどこからも出血の痕がない。しかし、恐らくこのネズミは我が家の周りをうろつくネコにやられたのであろう。時々車の下にいるネコキチかも知れない。せっかくの御馳走を食べないで、まさか、ぼくに持ってきた訳ではないだろう、、、、、、。

歩道橋の上にネジバナが!    Lady's tresses on a footbridge!

一昨日、いつもと違ったコースを散歩した。道路を渡るのに小学校の近くの歩道橋を利用した。随分古くなっている歩道橋で鉄骨部分が錆びている。ん?これは角にネジバナが二本ピンクの花をつけていた(図1)。こんな場所に、、、、、生き物は凄い!っと思ったがすぐイヤ違う。ネジバナにとってこの場所が生育するのに最高の適地なのだ。陽が当たり、今の時季は朝夕は湿気が降りる。ネジバナの粉末状の種子が舞い降りてきてこの場所に着いた二つの種子が首尾良く根付き花を咲かせ、これから風に種子を遠方に運んでもらう。全く偶然にこの歩道橋に舞い降りた成功者と云える。と、、、何故か小惑星から持ち帰った石に有機物があることを思い出した。
図1.歩道橋の上の角に育つネジバナ
今日は、何となく肌寒い。風邪をひかないように早めにセーターを着こむ。この雨曇りの日に、庭を見たらまたユウスゲが薄黄色の花を咲かせている。フウランの花茎が伸び始めてきている。植物は毎年同じ時季に花をつけてくれる。そして、株も増えてくれる。スイレン鉢ではグッピーが子を産んだようだ。数ミリの肌色の子が水面近くで泳いでいる。ヤマアカガエルのオタマも時々浮かんできては口をポカっと開けている。いつ足が生えてくれるかな?待ち遠しい。

2022年6月14日火曜日

足首と脛骨と腓骨の不思議2) Mystery of ankle, tibia and fibura

 ウサギの脛骨と腓骨は脛骨の中ごろで合体している(図1&2)。腓骨がまるで脛骨の中ごろから出て伸びているようにも見える。しかし、腓骨の上部端は脛骨の外側の端に接触しているが、癒着しているわけではない。

しかし、恐らく、ウサギは脛骨・腓骨から先の足の部分内側や外側には回せないだろう(図1&3)。雪上の足跡で内側に向いた後ろ足の跡は見たことがない。ウサギはただ真っすぐピョンピョンと走ることに適している脛骨・腓骨になっているのだ。

ウサギの腓骨が脛骨を半分合体してしまったのは、野原を外敵から急いで逃げるだけになったのだ。食物となる草や小枝を食べる時も、後ろ脚は伸びあがて高い位置の部分の葉を食べるくらいにしか使われない。それよりも雪でも外敵から逃げる時に埋まることがないように踵から先がスノーシュー(かんじき)のようになって毛で覆われている(図3&4)。

図1.アマミノクロウサギの下肢 右後方斜め上から 
2011年 奄美野生生物保護センター AYさんより
図2.ノウサギの右脛骨と腓骨 20020615伊勢沢林道音見橋付近で死体拾う
図3.ノウサギの左足(脛骨部に磁石を置く)20100403伊勢沢で
頭部を含む上半身と左足部分は残っていなかった。踵から先は毛で覆われている。
図4.ノウサギの左足裏も毛で毛で覆われている

次回は、ウサギと同じように脛骨の途中で合体しているネズミの脛骨と腓骨をアップする。

2022年6月13日月曜日

儚い花  An ephemeral flower

梅の木の根元にあるユウスゲが咲いていた。周りはホタルブクロ、ミョウガ、ムラサキシキブなどの葉に覆われていて咲いているのが気が付かなかった。昨日、スイレン鉢のヤマアカガエルのオタマがどうなったかな?っと思って網で掬ってみたら偶然にグッピーと一緒に3匹入った。まだ、足が出ていない。っとミョウガの葉の奥に薄黄色の、、、、。部屋から見えるように手前のミョウガの葉を切り落とし、うるさく伸びたムラサキシキブの枝も切った。そして、部屋から三脚を立てて撮った(図1)。今朝見たら、しぼんでしまっている。あまりにも儚い(はかない)。
図1.今年も咲いたユウスゲ
先週木曜日から腰部脊柱管狭窄症が出て、腰の上の方が痛い。特にベッドから降りる時が大変だ。そろりそろりと足を下ろし、脊椎に響かないようにゆっくり立ち上がる。階段もそろりそろりを一歩一歩足を出す。顔を洗うのが一番大変だ。先ず、ゆっくりとかがんで水を出し両手に水を貯めて顔を洗う。この前屈する姿勢が大変なのだ。つくづく76歳だ!仕方がないと思ってしまう。朝の起きたばかりの時はこのような、酷い有様だ。しかし、立ながらPCに向かっていると次第に動き回れるようになってくる。お昼過ぎには散歩までできる。

2022年6月12日日曜日

足首と脛骨と腓骨の不思議1)  Mystery of ankle, tibia and fibula

哺乳類の後肢は寛骨と大腿骨、それに脛骨と腓骨が連なり、足根骨、中足骨、基節骨、中節骨、末節骨となっている(図1)。寛骨に大腿骨が接しているのが判る。そして脛骨と細い腓骨が大腿骨に膝の部分で接している。

さて、ここで問題にするのは脛骨と腓骨だ。腓骨はこんなに細くてどんな役に立っているのだろうか?拡大すると判りやすいが、腓骨は脛骨の上方部分で接し、足根骨の上の外側で接している。ぼくらの足で確かめることができる。右足の膝の右外側に出っ張りが腓骨の上部の先端であり、足首の外側の踝(くるぶし)が腓骨の下部の先端だ。内側の踝は脛骨の末端だ!

図1. 右側面からのイヌの下半身の骨格2018年6月
TCA専門学校で
ここで、イヌ科のタヌキの脛骨と腓骨を見てみよう(図2)。図2はまだ腓骨が脛骨にしっかり付着している時に乾かした。もっと腐敗すると腓骨と脛骨は離れる(図3)。但し、図3の個体は図2の個体より若い。膝に相当する脛骨の骨端が骨端軟骨部分から剥れたのをボンドで貼り合わせた。腓骨の骨端は剝れ落ちて無い。
図2.前からのタヌキの脛骨2011年12月清川村で轢死、IS氏より
左:右腓骨・脛骨 右:左脛骨・腓骨

図3.前からタヌキの脛骨・腓骨2018年11月清川村で轢死
この腓骨は膝から下の脚のどのような役目を持っているのか?当然、体重を脛骨と共に支えてもいるだろう。それよりも脛骨と腓骨の二本の骨が大腿骨から下(遠方)にあることによって、膝から下を足首含めて内側や外側に向けたりできる。これが脛骨だけだと膝から下は後ろに折り曲げることしかできない。腓骨があることによって足首はさらに左右に動かせることになる。
しかし、タヌキの腓骨は細く、しかも脛骨にほとんど密着しているので、腓骨だけの動きが制限されている。つまり、イヌやタヌキの足はぼくらヒトのように足先を内側に向けたり外側に向けたりすることが難しい。でも、図3のタヌキのように若ければまだ骨端がしっかり脛骨に付着していないので足首を内外に動かすことは可能だろう。
次回は脛骨と腓骨が、脛骨の中ごろで癒合・合体しているウサギのものを見てもらう。