「特定秘密保護法反対」

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原発不要・核廃絶


2022年6月16日木曜日

足根骨と脛骨と腓骨の不思議3) Mystery of ankle, tibia and fibula

齧歯目ネズミ科の脛骨と腓骨、足根骨を見ると、腓骨は脛骨の半分より下の方で合体し、腓骨はウサギに比べると細く針金状である(図1&2)。腓骨の上端(腓骨頭)は脛骨の外側顆(膝の外側に当たる部分)に完全に接していない(図2の右の腓骨と脛骨)。
ちょっと不思議だ!どうしてなのだろう?っと云うのは、腓骨が脛骨から離れているからこそ足首(足根骨から先)が内側外側に曲げられるのだ。マウスやアカネズミはぼくらヒトよりもいろんなところにも登り降りできる。にもかかわらず、彼らの腓骨は脛骨と足首の方で癒合合体している。きっとネズミたちの足首にある足根骨(7つの小さな骨からなっている)とそれに結び付く靭帯や筋肉がネズミたちがさまざな動きを可能にしているのだろう。
我が家で飼っていたゴールデンハムスターの脛骨と腓骨を見てみよう。ハムスターは回し車を回しすばっしこい。しかし、脛骨と腓骨は足首の方で癒合合体している(図3)。激しく動き回るが足首は内外に回転できないんだ。
ふーんそうか!ネズミたちは見た目は結構足を器用に動かしていると思ったが、、、、。しかし、ハッっと思った。音見沢左岸のクマの平のカヤバで見たカヤネズミは両足でカヤの葉や茎を持っていた。しかも、素早く動く!
マウスやアカネズミは地上生活者だが、カヤネズミは半地上生活者だ。
図1.マウスの左足の脛骨と腓骨 MOMさん作成
図2.アカネズミの脛骨と腓骨
左:右大腿骨と脛骨・腓骨 右:左脛骨・腓骨

図3.ゴールデンハムスターの脛骨と腓骨
左:右脛骨と腓骨 右:左脛骨と腓骨
やまぼうしさんから2014年4月にプレゼントされたカヤネズミを骨にしているので、それを見よう。脛骨長は11ミリと短い。腓骨は脛骨の中くらいで合体している。しかし、足首の方で再び腓骨外顆が離れている(図4)。と云うことはカヤネズミはマウスやアカネズミ、ハムスターよりも足首を内外に少し動かせることが判る。
同じネズミ科Muridaeの動物なのに足の使い方に少し違いがあるんだ。
図4.カヤネズミの脛骨と腓骨 やまぼうしさんから
左:右脛骨と腓骨 右:左脛骨と腓骨
次回はカヤネズミと同じ齧歯目のリス科の脛骨と腓骨を見よう!
「ぼくは骨だけしか見ていない。それは事故死体を骨にしたり、白骨化した骨を拾い集めたりしているだけで、生体解剖して筋肉や靭帯のつき方を調べてはいない。」このことがぼくの骨に関する知識の盲点だ!

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