6月6日の歩いたルートをGPS軌跡示した。
これはGPS Photo TaggerソフトからGoogle earthに読み取り、カシミール3Dを用いて電子国土の地図にルートを落としたものである。
①から⑪は見つけた糞の位置。ハタチガ沢林道の赤丸のウェイポイントはシカを観察していた位置、堤川林道の青丸のウェイポイントは水場の位置である。
②②と⑥⑥はそれぞれ5メートルも離れていないところで見つけた別の糞だ。
歩いたGPS上のルート距離は13.7Kmである。
ハタチガワ沢林道終点から林道出合いまでゆっくり歩いて16分だった。
林道出合いから堤川林道までは、⑩の糞を見つけたり、スギの樹皮剥ぎを見ながら下りたため40分ちかくかかっている。
先ずは湖岸林道上で見つけた糞、③のサル糞は②~④の間に点在して落ちていた。
①7:36、テン糞、ムカデの脚や外骨格
② 7:44、ハクビシン糞、ヤマザクラの種子、ヤマグワの種子②7:48、ハクビシン糞、ヤマグワの種子、サワガニ外骨格、脚、ナツグミの種子(写真あり)
③7:57、サル糞 、ヤマザクラの種子、モミジイチゴの種子
④8:25、テン糞、膜翅目の翅、外骨格、ムカデの脚、哺乳類の毛、骨片4個、手 (写真あり)
ここからはハタチガワ沢林道上の糞である。
⑤11:13、イタチ糞、ヤマザクラ種子6個、ムカデ一匹分の外骨格、脚
⑥13:03、テン糞、ヤマグワ種子、ゲジゲジの脚
⑥13:06、テン糞、大型甲虫の腹部外骨格、外羽欠片、口器、脚、カマドウマの脚
⑦13:17、イタチ糞、ムカデの脚、外骨格、頭部
⑧13:22、テン糞、ムカデ外骨格6匹分、脚
⑨13:35、イタチorテン糞、植物質の繊維、葉の破片
林道出合いから少し堤川林道に下った見晴しの良い場所の岩の上。
⑩14:30、イタチ糞、ヤマザクラの果皮付き種子6個
水場より100mくらい上部の堤川林道上の糞。
⑪15:20、ハクビシン糞 、ヤマグワの種子、ヤブツバキ種子2個
糞の内容物を表にまとめた。
全体的にヤマグワ、ヤマザクラ、モミジイチゴ、ナツグミなどの木の実が、全13個の糞の内、半数以上の7個に含まれていた。また、ムカデorゲジゲジも6個の糞に含まれていた。
ムカデは冬季からのテンたちの糞から出てきており、彼らの主要な食物とも云える。
6月に入ると木の実の種子が糞中に入っている場合は、大半がその種子からなっていた。
ヤマグワやヤマザクラは一度に大量に摂取できると考えられる。
しかし、これらを採食する時は、時季的にも果実はまだ木にぶら下がっているので、テン、イタチ、ハクビシンは木に登って口を果実に近づけて食べている姿を思い浮かべられる。
③のところでのサル糞はどの糞も、ヤマザクラとモミジイチゴの種子からなり、群れ全体がシンクロナイズするかのように同じヤマザクラの木に登って、サクランボウを食べ、モミジイチゴを摘まんで食べたことがわかる。
今回、初めてナツグミの種子とヤブツバキの種子が出てきた。これらはハクビシンの糞からであった。また、④のテン糞からはヒミズの骨片がでてきたのも特筆できる。
これら、ヤブツバキやナツグミ、ヒミズの骨片に関しては明日アップする。