「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2013年6月11日火曜日

14個の糞の内容物 The contents of 14 scats.

6月6日の歩いたルートをGPS軌跡示した。
これはGPS Photo TaggerソフトからGoogle earthに読み取り、カシミール3Dを用いて電子国土の地図にルートを落としたものである。
①から⑪は見つけた糞の位置。ハタチガ沢林道の赤丸のウェイポイントはシカを観察していた位置、堤川林道の青丸のウェイポイントは水場の位置である。
②②と⑥⑥はそれぞれ5メートルも離れていないところで見つけた別の糞だ。
歩いたGPS上のルート距離は13.7Kmである。
ハタチガワ沢林道終点から林道出合いまでゆっくり歩いて16分だった。
林道出合いから堤川林道までは、⑩の糞を見つけたり、スギの樹皮剥ぎを見ながら下りたため40分ちかくかかっている。
先ずは湖岸林道上で見つけた糞、③のサル糞は②~④の間に点在して落ちていた。
 ①7:36、テン糞、ムカデの脚や外骨格

② 7:44、ハクビシン糞、ヤマザクラの種子、ヤマグワの種子
②7:48、ハクビシン糞、ヤマグワの種子、サワガニ外骨格、脚、ナツグミの種子(写真あり)


③7:57、サル糞 、ヤマザクラの種子、モミジイチゴの種子

④8:25、テン糞、膜翅目の翅、外骨格、ムカデの脚、哺乳類の毛、骨片4個、手 (写真あり)
 
ここからはハタチガワ沢林道上の糞である。
 ⑤11:13、イタチ糞、ヤマザクラ種子6個、ムカデ一匹分の外骨格、脚
⑥13:03、テン糞、ヤマグワ種子、ゲジゲジの脚
⑥13:06、テン糞、大型甲虫の腹部外骨格、外羽欠片、口器、脚、カマドウマの脚 
⑦13:17、イタチ糞、ムカデの脚、外骨格、頭部
⑧13:22、テン糞、ムカデ外骨格6匹分、脚
⑨13:35、イタチorテン糞、植物質の繊維、葉の破片
 
林道出合いから少し堤川林道に下った見晴しの良い場所の岩の上。
⑩14:30、イタチ糞、ヤマザクラの果皮付き種子6個
 
水場より100mくらい上部の堤川林道上の糞。
⑪15:20、ハクビシン糞 、ヤマグワの種子、ヤブツバキ種子2個
 
糞の内容物を表にまとめた。
全体的にヤマグワ、ヤマザクラ、モミジイチゴ、ナツグミなどの木の実が、全13個の糞の内、半数以上の7個に含まれていた。また、ムカデorゲジゲジも6個の糞に含まれていた。
ムカデは冬季からのテンたちの糞から出てきており、彼らの主要な食物とも云える。
6月に入ると木の実の種子が糞中に入っている場合は、大半がその種子からなっていた。
ヤマグワやヤマザクラは一度に大量に摂取できると考えられる。
しかし、これらを採食する時は、時季的にも果実はまだ木にぶら下がっているので、テン、イタチ、ハクビシンは木に登って口を果実に近づけて食べている姿を思い浮かべられる。
③のところでのサル糞はどの糞も、ヤマザクラとモミジイチゴの種子からなり、群れ全体がシンクロナイズするかのように同じヤマザクラの木に登って、サクランボウを食べ、モミジイチゴを摘まんで食べたことがわかる。
 
今回、初めてナツグミの種子とヤブツバキの種子が出てきた。これらはハクビシンの糞からであった。また、④のテン糞からはヒミズの骨片がでてきたのも特筆できる。
これら、ヤブツバキやナツグミ、ヒミズの骨片に関しては明日アップする。

2013年6月10日月曜日

シカの足跡だ? That's the foot prints of Sika deer?

土山峠から花の写真を撮ったり、糞を拾ったりしながら湖岸道路を歩き、
新たに整備しなおされて登山道のようになった清川トンネルに向かう作業路を歩いていくと、
この道は宮ケ瀬湖に下りるようになる。
宮ケ瀬湖の水量が多い時は、斜面を巻いて進まなければいけないため、ここがこの作業路の
難所?とも云える。
が、カラ梅雨のためなのか?それとも雨を見越してダムの貯水量を下げているのか?
宮ケ瀬湖の水位が減っている。
足跡が見える。最近偶蹄類が歩いたものだ。
 カメラの倍率をあげて撮る。
 下りていき撮る。気をつけないと埋まる。
この足跡は誰のかな?シカ?カモシカ?それともイノシシ?
第三指と第四指の主蹄が7,8センチ以上も埋まっているが、第二指と第五指の副蹄が地面に1センチくらい埋まっているのがわかる。
カモシカなら主蹄はこんなに埋まらずに後ろに副蹄が付く(参照:ブログの2013・3・14)、イノシシなら副蹄が逆さハの字状に着く(参照:2010・3・15)。この足跡はシカの足跡であると云える。

さらに別の足跡もある。
何だ?これは、タヌキ???
うん、タヌキだ!典型的なウメの花型だ。
水辺なのでアライグマのものかと思ったがアライグマなら、指が長く5本だ。残念!
他の動物たちの足跡もないか見渡すがない、イタチやテンやアナグマはこういう場所が好きではないのかな?県道の方を見る。
ん?誰が食べ残した? 
 オニグルミかサワグルミの葉かな?上を見上げたがそれらしき木が見当たらない。
葉をパクっと食べているので、歯型で、シカかカモシカかが判ると思ったが、判らなかった。
一般的には、シカは草を食べるが、カモシカは木の葉や花、や果実、ドン「グリを食べるとされている。しかし、丹沢では、シカが樹皮食いもしている。が、食痕にシカの第一切歯によると思われる幅広の歯型が残っていないので、
この羽状複葉の葉を食べたのはカモシカの可能性が高いがどうだろうか?
拾ってきた10個あまりの糞を洗ったが、クワ、モミジイチゴ、ヤマザクラの種子とともに、なんと
ヤブツバキや〇〇の種子も出てきた。後日アップ。

2013年6月9日日曜日

可哀想なシカたち! Poor deers in the Tanzawa area!

  今回、1時間あまり、このシカの母子を見ていて、今まで自分が気が付いていなかったことがありました。一つは、シカの身体の黄色の斑点模様です。このような斑点模様は小鹿のバンビの方がはっきりしていると思ってましが、この母子では母親の斑点模様の方がはっきりしており、バンビの方は淡いです。これは毛変わりの時季によるのかもしれませんね。
バンビはすでに毛変わりが始まっているためなのか?母親はこれから毛変わりが始まるためなのか?どうなのでしょう。

痩せていると感じるのも毛変わりのせいなのかな?ニホンザルでは4月頃から始まり、子供やオス、あるいは出産しなかったメスほど早く毛変わりが始まります。
しかもサルの場合は、頭頂部、手足の毛から抜け始めます。
ですから、オトナメスが出産したか否かという判断基準にも使えます。
 
シカなどでもそのような事はわかっているのかな?

 もう一つ、白い大きく扇状に広がった尾は、シカの母系血縁集団がブッシュの中を移動する時にその白い尾が目印となって他個体が付いていくと本か何かで読んだことがあります。
が、ぼくが「あれー目立つなぁーこれ!」と思ったのは、後足のカガトの部分にあたるところよりもちょっと下の中足骨(末脚骨)の部分が、白い部分の中に黒い瞳があるように見えますね。
これも目印になるのかな?
しかし、シカはやはり目が悪いようなので、尾の白さも本当に目印になっているのかな?
ぼくは、林道上でシカたちが見えて写しやすい場所を行ったり来たり歩きましたが、
シカたちは気が付かない。
もう一つ、気が付いたことは、急斜面では、
シカの主蹄の第三指と第四指はチョキ状に広がるんだ。
サルだとオスかメスの区別ができるが、シカの子供はどこで性別を区別するのかな?
 
まるで、カモシカのようにザレ場の急斜面で採食するシカの母子。
可哀想だ!
もっと、たくさん草が生えているところの世界を見せてあげたいが、あと何年かかるか?

対岸斜面のシカを撮る。 Took photos of deers in the opposite side slope using with DSC-HX300.

6日(木)のハタチガワ沢の左岸の斜面(ゴジラの背尾根の東斜面)
下は最大の50倍(1200ミリ相当)に拡大。
もう、林道の路面に置いているのにピンを合わせようとするとブレル、ブレル。固定できない。

半分の3,400ミリ相当で全体を撮る。
これならまーまーブレナイで撮れる。 
下草がそんなにあるのかと思うほど、林床に鼻をつけるようにして食べている。 
右腰の枯れ葉のような物、これは怪我の痕かな?
ん?こちらに気が付いたかな?
でも、彼らの目ではぼくが立ち上がっていても早い動きをしない限り外敵のヒトであることが解からないだろう。100メートル以上も離れているので、音を立てない限り気が付かないだろう。
視覚では外敵をとらえきれないためだろう。もう、絶えずせわしげに耳を動かしている。
初めは、カやブヨのような虫が顔の回りにまとわりついているために、耳をせわしげに動かしているのかな?っと思った。そうではないのだ。不審な音を聞き取ろうとしているんだ。
 
そう云えば、5月16日に会った座っているカモシカもこちらを見ながら耳を動かしていた。 
木の根の樹皮でも食べているのかな? 
母ジカが気になるのかな? 
この小鹿痩せていませんか?たくさん草を食べさせたいが、君らの先輩たちが食べつくして草の芽生えもなくしてしまったんだ。 
 母ジカが移動しはじめた。ここからは一脚に装着して、一脚の脚をガードレールの上に乗せて撮った。不安定だが、一脚の長さが1m10cmなのでショウガナイ。ストックくらい伸びると良いのだが。
この一脚は昨夏の中国のキンシコウ調査地でストックとして持ち歩いたが、丈夫だった。
それにしても半砂漠か岩場のような景色だ。
表層土が剥き出しになっているため、雨が降ると表層の土砂は流れ落ちることになる。
草や幼木が斜面の表層を覆っていれば、土砂の流失はおさえられるし、腐葉土の層が出来上がるので、このようなザラザラした様子では無くなるだろう。
(これを読み返して、東アフリカの乾燥化の一因について、サイアスという雑誌に火入れによる「作られた野生の王国」と題して、増加した有蹄類が草木を食いつくし、蹄で根や芽生えを踏みつぶすことが砂漠化を生み出していると書いたことを思い出した。)
 ん?木の葉?枝を食べているのかな?これはシキミかな?



 やはり、さかんに地面に鼻をこするようにして地際から生えているものを食べている。 
 この母ジカも太っているとは思えない。痩せている。
写真を撮った位置とシカのいた対岸の斜面までの距離は120メートルはあることが分かった。
一応画面いっぱいに、ボケるがシカの半身を写すことができる。
うーん、映像の出来は仕方がない。軽いもので、レンズ交換をしなくて済むものにしたのだ。
もう少し、使い慣れないといけない。


2013年6月8日土曜日

2ヶ所にツチアケビの芽生えとメグスリノキ Galeola septentrinalis in two points and Nikko maple.

湖岸林道を歩いて、清川トンネルへの道標があるところから、整備された作業路を登っていくと、
最初のヘアピンカーブのところに毎年、ツチアケビの花が咲く。
今年は、3本でていた。咲くのはあと一か月後?
作業路は登山道以上に立派?になっているので、道に沿って歩いていくと湖に下りるようになる。
沢を渡ってすぐ鉄製の橋と梯子を渡るとすぐ上にカエデ科では珍しいメグスリノキが覆いかぶさっている。この木は葉にも葉柄にも毛がたくさん生えている。
作業路が立派になったのはここまでだ。
宮ケ瀬尾根に着くと、ここでもまるで登山道のように至土山峠・至清川トンネルの道標がある。
この尾根を南下していくとハリギリがある猿ヶ島があり、岩のピークを過ぎると
堤川林道終点とハタチガ沢林道終点の出合いの場になる。
さらに南下していくと、不思議なミズキを通り、熊の爪のピークとなる。
 
清川トンネルのある北の方向へぼくは足を向ける。
再び、作業路が立派に整備されている。
そんなとこにツチアケビが顔をだしていた。
清川トンネルには山梨ナンバーの車が停まっている。
経路の作業がされているんだ。
トンネル内にコウモリがいた筈であったが、探すことができなかった。
トンネルを出たら、今度は大型ダンプが土砂を運んできては捨てていた。
ダンプから逃れるようにハタチガ沢林道に足を向けた。