「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2012年9月3日月曜日

「森をつくる動物たち」観察会

9月1日に「小田原山盛の会」による「森をつくる動物たち」の
フィールドサインの観察会講師としてよばれた。
小田原駅前からバスでターンパイクを登って、大観山まで行き、そこから白銀山まで
「小田原山盛の会」が整備した道を歩いた。
ササを切り払って間もない道だったので、軽登山靴を履いているぼくにとっても歩き辛い道でした。
しかし、山盛の会の川島さんの声に励まされて雨が降るという天気にも関わらず、
全員歩き通しました。
以下に見つけたフィールドサインをアップします。
テン糞はバスを降りて間もなく、アスファルトの上でみつけました。
これに関しては分析ができしだい、アップしたいと思います。
 
この二つのテン糞50メートルも離れてないところにあったので、同じ個体のものかも知れません。
食べている内容物が一緒のものだとその可能性が高くなります。
 
シカの袋角を砥いだ跡や、シカがリョウブの幹を食べた痕がありました。
さらに、マユミの木の又に誰かが(多分リス)マユミの果実を食べた痕がありました。
マユミの実を食べる哺乳類がいることを知りました。
でも全部食べるのでなく、2,3ヶ所を齧り取っている。
大観山から稜線に沿って作られた道がターンパイクのコンクリート道路に出たところに、
カワラナデシコが咲いていて、そこからまた、森の中の道に入りました。
尚、やまぼうしさんのメールによると、
これはカワラナデシコではなく園芸種のセキチクのようです。
川島さんが前もって調べておいたタヌキのタメ糞場です。
新しい糞がなく、どれも固く古い糞でした。
この糞を沢で洗うと大半が土砂で、一個のイヌツゲの種子が出てきました。
古い糞ばかりなので、このトイレは放棄されてしまったのかも知れません。 
太いエゴノキの枝の樹皮が食われている。クリックしてアップすると判ります。
タイワンザルの仕業ということがわかる。
丹沢ばかりでなく箱根にも、しかも、標高1000m近くのところまで
タイワンザルは侵出しているんだ。
アナグマがミミズなどの土壌動物を漁った地面。
畳4枚半くらいの広さが掘り返されている。
糞を探したが見つからず。
 地面にマユミの実がたくさん落ちている。拾って見ると、何か所か齧られている。
頭上にはマユミの枝が伸びていた。
リスが樹上で採食したのだろう。クリックして拡大。
本当にリスで良いのかな?ムササビの可能性だってある。
他にキノコ(写したと思ったがカメラが壊れていてダメ)がを持ち帰ったが、
白銀山付近の道沿いの枯れ木にたくさんあったキノコは、ヌメリスギタケでした。
これは、今朝(9月3日)の味噌汁で食べますね。もっと採ってくれば良かった!
他のものは同定できませんでした。
食べた感想をコメントに入れようとしたが、コメントでアップできず。
仕方なくここで、味噌汁に大根おろしを入れて食べた味について、書きます。
味や舌触りはナラタケに似る。が、味はナラタケに及ばない。それは、土臭いというか鉾っぽいというか、ちょっと嫌な味がするのだ。ぼくは7個食べたが、連れ合いはこの臭いがイヤで2個だけしか食べなかった。他に野菜や豆腐なども一緒にいれるとイケそうだ。
しかし、何故コメントがアップできないのか、このところ時々ある。
 
以上が、フィールド観察会のものです。テン糞の分析はしばらくお待ちください。
白銀山の沢で糞洗いの時にブヨやカに腕を刺され、時計のバンドが締めれない程腫れてしまった。
このところ急激に免疫力が落ちている。

2012年9月2日日曜日

天昭山神社野猿公園跡とままねの湯

このところ連れ合いもぼくも身体中が痒く、
寝ながら腕や腰などを血が出るくらい掻いてしまう。
はじめは庭木の剪定による虫刺されやカブレによるものだったが、
このところの痒さは尋常ではない。
台湾旅行中に一緒に行ったKosugeさん夫婦から、彼らの息子さんのアトビー性皮膚炎で
何回か湯河原温泉場中央の「ままねの湯」に連れていった話しを聞いた。
で、ぼくと連れ合いは”そうだ「ままねの湯」がある”と思い出したのだ。
帰ったらすぐ行こうと思っていたが、なかなかその機会がなく、今日となったのだ。
まずは、野猿公園跡に行く。
餌場跡は、草木が茂り、ツワモノどもの夢の跡のような雰囲気である。
正面が餌場であったところだ。
ノブキやミズヒキが咲いている。
この堰堤の上から餌場であった。 
上の堰堤から湿った階段を20段くらいくだるとトイレがある駐車場である。 
昨日の白銀山でカメラを壊してしまい。これは携帯で撮ったものだ。
ここを下って橋を渡ると、大きな砂防堰堤がある。いつもここに来たときはこの上で、
テン糞やイタチ糞などがあるのだが、今回は見つからず。
 
ままねの湯は非常にわかりづらい所にある。
湯河原駅からバスでくると温泉場中央を過ぎて、藤木橋で下車して、藤木橋を渡り、
細い道を登っていくと下の標識がある。
電信柱の左右にままねの湯と書いた案内板が貼り付けられている。
この左右がぶつかる中央は、、、、。
この角の左がわの道にあたる。この道の右側の塀が切れたところで右に曲がる。
細い道を10メートル突き進むと???と思う。 
左に曲がった右側の地下がままねの湯の入り口だ。
正面の階段は湯治場の旅館である。
確か、1の付く日が休みな筈だ。
ままねの湯は、どんな傷があろうと痛みを感じることなく入ることができ、
皮膚の病に効く湯治場だ。熱い。1時間で200円、元湯1、8リットルが80円である。
ぼくは18リットル買ってきた。
奥湯河原でサル調査をしていた時、手足が擦り傷だらけなのにまったく沁みることなく、
気持ちよく湯に浸かることができた。当時は不思議な温泉だと思っていたくらいだ。
下の娘がアカンボウの時の湿疹もこのお湯で治したことを思い出した。

2012年9月1日土曜日

キンシコウの動画 YouTube of golden snub-nosed monkeys

キンシコウの動画をYouTubeにアップしました。
これは、アルファオスが採食している場面です。
これは、可愛い子供が写っております。
他にも載せましたので、ご覧下さい。
 
今日は、これから箱根「森をつくる動物たち」の小田原山盛の会のフィールドサイン観察会
である。

2012年8月31日金曜日

台湾旅行2):太魯閣渓谷から高雄へ

2日目:高雄泊まり
台風の接近・上陸で花蓮から高雄まで飛行機にするかどうかガイドと相談。
とりあえず、台風の様子見のために、太魯閣渓谷を見に行く。
バス道の片側は渓谷の中を立霧川が流れ、
渓谷の岩棚を崩して、掘って作られた道をバスを走る。
こんな岩場を登るクライマーもいるのだろうと思いながら見上げる。
バスが停車できるスペースのところにトイレがある。 
岩壁にはさまざまな着生ランがあることだろう。

台風による大雨のため、これまでに見られない滝が出現しているようだ。
全て岩は石灰岩から作られた大理石である。
その為、雨が降ると川はセメントと流したように変る。
渓谷沿いのちょっとした平地には綺麗なツル性の木本の花が!
 
この花はその後、各地で見た。
それは、このマメ科の赤い花も台湾各地にある。 
お昼に花蓮に戻り、派手派手の道教のお寺を見たり、花蓮と云えば有名な大理石の加工場を見学したり、戦時中の日本の将校招待所となっていた松園別館というところにも足を向けました。ここからは花蓮の港が一望できます。神風特攻隊が出陣する時もここで天皇から賜った「御前酒」をふるまわれたようです。花蓮ばかりでなく、台湾はいたるところに日本の植民地時代の物が各所に残されております。このため、思わぬところで思わぬ人が日本語で話しかけてきます。
 
花蓮から列車で懐かしい台東や知本を通り、高雄に付く。
翌日、ぼくは仲間と別れて寿山、龍泉寺に出てくるタイワンザルを見に行き、
8月27日にアップしたように、はじめて生きている野生のタイワンザルの群れを観察する。
 
 
 


台湾旅行1):トイレも街も、車内も綺麗!

ちょっと今回の旅行の行程で気が付いたことを
1日目:花蓮泊まり
台湾全体が凄く綺麗に衛生的になった。
台北駅正面である。
台北駅の構内である。 
花蓮行きの列車内、車内は綺麗だ。 
売り子がきた。
さらには、ゴミ集めの女性も頻繁にくる。
台北駅構内で買った駅弁にぱくつく。
カツライスを甘辛く味付けしたものがアツアツのご飯の上にどんと乗る、。 
トイレも衛生的、掃除が行き届いている。
ぼくがこうやって駅構内や車内やトイレについて綺麗だ!
とアップしたのは訳がある。
ぼくが学生の時に来た頃は、道路、駅、車内、トイレといった公共物のところは
それがたとえレストランのトイレでもひどい有様だった。
その名残りがまだ、中国大陸に残っている。
 
この台湾のトイレの汚さの経験から、
海外のサル調査などでそのホテルに泊まれるかどうかはトイレを見て決めた。
安くてトイレが綺麗だったら安全性は二の次だった。
 
トイレは経済的に豊かにならなければ不衛生なままなのだろうか?
否、違う!
1980年代にインドネシアの各島々に行ったが、トイレはどこも水洗で
綺麗だった。
トイレの使い方は、国内便の空港のトイレや飛行機のトイレにもあらわれている。
中国では、人の排泄物をそのままブタのエサにするように、ウンチを汚い物とは
考えていないのかも知れない。
 
ドアは全て自動ドアだ。
花蓮駅に着いた後、
ホテルの売店の物は高いので、コンビニのセブンイレブンがあったので、買い物だ。
ぼくは、ジョニ黒と酒の摘み類を買う。 
おにぎりが売っている。 しかし、さすがに赤飯のオニギリは無い。
オデンまで売ってる。日本のコンビニと変わらない。 
店を出たら、クロネコヤマトの宅急便の車だ。
風景が南国だが、日本国内と変わらない。 
これから、まっすぐアミ族の踊りを見に行く
ぼくらを除いて大半は中国からの観光客だ。
ダンスが始まる。
なんだか北海道のアイヌ民族の衣装にも似ているかなと思う。
このダンスを見て、ホテルへ。
 
明日は、箱根の山で「森をつくる動物たち」のフィールドサイン観察会だ!
20数名の24歳から71歳までの人たちが集まるようだ。
テンやタヌキのウンチが見つかるかな?
残暑の中の山道だが、600メートル以上のところなので、平地よりも涼しいだろう。
今日は、これから専門学校の高校生向けのチャレンジキャンパスである。
昨日までの夏休みボケから脱却しなければならない。

2012年8月30日木曜日

フランソワ・ルトンの繁殖センターへ To breeding colony of Francois' leaf monkey

広州から西へ:
西安から広州に飛び、空港でK.W氏の教え子の張君が出迎えてくれる。
張君は西北大学から京都大霊長類研の大学院に進学し、
現在は中山大学の人類学の先生だ。
翌日、彼と彼の家族を乗せて一路、広州から西方のフランソワ・ルトンの繁殖センターに向かう。
一泊二日の旅行であり、この旅行で喉を風邪気味となり、喉をやられる。
それは、車の中は冷房しているが、外気温が高いため、出たり入ったりでやられた。
その行程はGPS軌跡ではこうだ。クリック拡大
 
繁殖センター方面に行くのに、張君は、この地方出身の学生を途中で乗せる。
それは、大学では北京語が共通語であるが、地方ごとの方言があり、地方には北京語を理解できない人たちが大勢いるからだ。
中央のテレビ局の番組・ニュースには北京語の字幕スーパーが出るが、地方テレビ局のものには字幕スーパーが出ない。漢字は理解できるが、発音が違うのだ。
繁殖センターは立派な建物であった。
今の中国はコンクリートの箱物が次々に作られている。
所長さんより、昼食を御馳走される。
フランソワ・ルトンとはこんなに真っ黒のサルだ。
石灰岩の山がある洞窟を利用するコロブス亜科のリーフイーターである。
両クチビルの端から耳にかけての頬の毛が真っ白で面白い。
繁殖は成功しているようで、数が増えているようだ。
で、増えた個体を山へ放獣したいが、どのようにしたら上手くいくかと質問を受けた。
人なれしたサルの放獣は難しいので、飼育方法を考え直さなくてはいけない。 
全ての個体に首にマークング用の札がぶら下げられている。 
メスはこのような股間部も白い。 
横浜動物園ズーラシアにもこのフランソワ・ルトンがいるので、是非見に行ってください。
 
ここは、観光スポットになっていて、一般観光客も入ってくる。
建物をはいると、ヘビやトカゲや???のオドロオドロシイホルマリン漬けや、アルコール漬けの
中に、恐竜の頭の化石があり、その左の皿に乗っているのは豚肉石で、
まるで、豚肉の切り身そっくりだ。 
無造作に置かれ、誰もが自由に触れる下のものが豚肉そっくりの石だ。
台北の故宮博物館に豚肉の角煮状の小さな石が展示されていた。
それに比べるとすごい迫力だ。中国大陸の大きさがわかる。 
ここから南はすぐベトナムである。
人々のクチビル、顔が漢族と異なる。
食事は、香辛料を使わない薄味が多く、米料理が多い。
 


2012年8月29日水曜日

タイワンザルの動画

続)タイワンザル
早朝、泊まったホテルから寿山を見たところだ。
高雄駅がこの写真の右の方にあり、ホテルと寿山と高雄駅とは
一辺が2キロくらいの正三角形で結ぶことができる。
下のような配置である。
歩いて、寿山へ行こうと考えていたが、同行の連れ合いや連れ合いの友人夫婦たちとの
待ち合わせの場も考えて、ガイドの女性の勧めもありタクシーで行くことになった。
2時間で1500元(約4千円)ダ。
タクシーで10分くらいで神社の前まで、4頭のタイワンザルの銅像がある。
このサルを見て、またサル糞を見て、絶対サルを見れるという確信をもつ。
すぐ細い参道となり、両側には出店が並ぶ。
はじめは出店の用意をする人たちや参道を登る人たちが少しだけだったが、
ぼくがサルを見ている間に、軽登山姿の人やハイキング用シューズを履いた人などの
老若男女が参道を埋め尽くし始めた。
ぼくがサルの写真を撮っているのに気が付いてカメラを向ける人たちもいる。
しかし、サルは全く参道を歩く人々には無関心。
ガイドはサルは飛びつく、危険だと云っていたが、
ここの群れはまったくそのような行動は見せない。
動画も撮ったので、見てもらいたい。
次の動画は、アカンボウの取り合いである。
この行動はシルバールトンなどのコロブス亜科のサルたちで見られるが、
ニホンザルの仲間のタイワンザルで報告はあるのだろうか?
このところのサル学の勉強不足で、この行動はぼくには初めての知見である。
その動画をどうぞ!
今回の台湾は、往路・復路ともに台風の隙間を縫っての旅行であり、
ガイドさんから、ラッキーツアーと云われた。
タイワンザルも見られて、まさに、ラッキーであった。