広州から西へ:
西安から広州に飛び、空港でK.W氏の教え子の張君が出迎えてくれる。
張君は西北大学から京都大霊長類研の大学院に進学し、
現在は中山大学の人類学の先生だ。
翌日、彼と彼の家族を乗せて一路、広州から西方のフランソワ・ルトンの繁殖センターに向かう。
一泊二日の旅行であり、この旅行で喉を風邪気味となり、喉をやられる。
それは、車の中は冷房しているが、外気温が高いため、出たり入ったりでやられた。
その行程はGPS軌跡ではこうだ。クリック拡大
繁殖センター方面に行くのに、張君は、この地方出身の学生を途中で乗せる。
それは、大学では北京語が共通語であるが、地方ごとの方言があり、地方には北京語を理解できない人たちが大勢いるからだ。
中央のテレビ局の番組・ニュースには北京語の字幕スーパーが出るが、地方テレビ局のものには字幕スーパーが出ない。漢字は理解できるが、発音が違うのだ。
繁殖センターは立派な建物であった。
今の中国はコンクリートの箱物が次々に作られている。
所長さんより、昼食を御馳走される。
フランソワ・ルトンとはこんなに真っ黒のサルだ。
石灰岩の山がある洞窟を利用するコロブス亜科のリーフイーターである。
両クチビルの端から耳にかけての頬の毛が真っ白で面白い。
繁殖は成功しているようで、数が増えているようだ。
で、増えた個体を山へ放獣したいが、どのようにしたら上手くいくかと質問を受けた。
人なれしたサルの放獣は難しいので、飼育方法を考え直さなくてはいけない。
全ての個体に首にマークング用の札がぶら下げられている。
メスはこのような股間部も白い。
横浜動物園ズーラシアにもこのフランソワ・ルトンがいるので、是非見に行ってください。
ここは、観光スポットになっていて、一般観光客も入ってくる。
建物をはいると、ヘビやトカゲや???のオドロオドロシイホルマリン漬けや、アルコール漬けの
中に、恐竜の頭の化石があり、その左の皿に乗っているのは豚肉石で、
まるで、豚肉の切り身そっくりだ。
無造作に置かれ、誰もが自由に触れる下のものが豚肉そっくりの石だ。
台北の故宮博物館に豚肉の角煮状の小さな石が展示されていた。
それに比べるとすごい迫力だ。中国大陸の大きさがわかる。
ここから南はすぐベトナムである。
人々のクチビル、顔が漢族と異なる。
食事は、香辛料を使わない薄味が多く、米料理が多い。
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