前回アップしたポンゴの頭骨は、ウシ科でありながらニホンジカ・シカ科の特徴を持っているので、「不思議で興味深いポンゴの頭骨」とアップした。が、シカ科とウシ科の分類検索にニホンジカとニホンカモシカの頭骨だけを対象として扱ったのが間違いだった。
現在、房総半島で獣害を起こしているキョンはシカ科の動物である(図1)。しかし、シカ科でありながら、ニホンジカにはなくてニホンカモシカが持つ特徴を持っている。それはa:前顎骨が鼻骨に接しないこととb:涙骨部分が深く大きく凹んでいることだ。
一方、上顎骨と前頭骨、涙骨のはざまの骨が無い(眼窩前孔と云う)ことはニホンジカの特徴であり(ニホンジカも涙骨が凹む)、さらに眼窩下孔が上顎の第一前臼歯より前に開くことや上顎に犬歯があることもニホンジカの特徴だ。そういう意味では、キョンの頭骨はニホンジカとニホンカモシカの両方の特徴を持つことになる。
図1.左斜め上からのキョンMuntiacus reevesの頭骨
今朝はめっきり涼しく秋の気配が濃厚だ。庭の睡蓮鉢のグッピーを部屋の水槽に移し替えてあげよう。

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