図1はウリボウの腰椎である。腰椎間が開いている。この間隙に椎窩+椎間板+椎頭が入る。まだ骨化してない椎窩と椎頭は腰椎から離れてバラバラである(図2)。
図1.ウリボウの第3腰椎~第7腰椎
腰椎間の骨化してない椎窩と椎頭を同じ外形の物同士を上下に並べた(図2)。
図2.ウリボウの椎窩と椎頭
赤線で囲まれた同じ外形の上部が椎窩、下部が椎頭
周りをコラーゲン繊維で被われたジェル状の髄核はこの椎窩と椎頭の間に挟まれ椎間板となるが、腐ってしまった。アライグマではこの椎窩と椎頭が椎間板を挟んでいた(図3)。それが、ノウサギでは椎窩と椎頭の間の椎間板が良く解った(図4)。
図3.アライグマの腰椎
図4.ノウサギの腰椎
どうしてウリボウでは椎間板が無かったり、アライグマでは椎窩と椎頭の間に挟まっているが黒くて不明だったり、ノウサギのように椎間板が腰椎の間にあるのがはっきりしたりするのだろうか?これは、死骸が腐食している状態を示している。ウリボウでは骨になった部分しか残らず、アライグマでは椎間板が軟骨の椎窩と椎頭を挟んだまま干からびてしまった。ノウサギでは椎間板のゼリー状の部分がまだ柔らかく残っている時に骨を洗い腰椎が椎間板で繋がったまま干したからである。
図5.タヌキの第6腰椎椎窩と第7腰椎椎頭
図6. サルの第6腰椎窩と第7腰椎椎頭
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