動物たちの椎間板を見ていて、何だか分からなくなってきた。椎骨と椎骨の間にある椎間板は一つである(図1)。アライグマの第6腰椎と第7腰椎に間には椎間板が一つある(図1)。
このアライグマは大腿骨や脛骨などの骨端部が骨化してなくて分離しているのでボンドでふっ付けた。まだ若い個体である。
図1.若いアライグマの腰椎Lと椎間板id
図1の若いアライグマの第6腰椎と第7腰椎の間のidがあるが、このidは第6腰椎の後ろの骨端部の椎窩と前の骨端部の第7腰椎椎頭が椎間板を挟んで一体化している。つまり、このアライグマの軟骨部分の椎窩と椎頭部分が椎間板(周りをコラーゲン繊維が囲んだゼリー状の髄核)を挟んでいる。椎間板がコラーゲン繊維が囲んだゼリー状の髄核であるのを図2のノウサギの腰椎と椎間板を見ると判りやすい。
図2. ノウサギの仙骨と第5,6,7腰椎と椎間板
腰椎の左端に第4腰椎の椎窩部分が第4腰椎から剥がれて椎間板に付着
図2のノウサギの椎間板は薄茶色のゼリーが固まったようになっている。
この椎間板がヒトだと立ち上がるので頭部、胸部の重みがかかることになる。椎間板はゼリー状の柔らかい物なのでコラーゲン繊維が周りを囲っていても人の姿勢の歪みによって圧力に耐えられず押し出されて脊髄を圧迫したりするか、腰椎自体が圧迫されて擦り減って椎頭部分の尖り脊髄を圧迫するのだ。
昨日はヨチヨチ歩きで投票所へ行った。連れ合いは背を伸ばして歩けと云うが伸ばすと痛くて歩けない。他人の痛みは経験しないと理解できない事は解かる。それでも無事投票を終え、帰路には和菓子を買って帰宅だ。
タヌキ、サル、アライグマ、ノウサギの腰椎を見てきたが、タヌキやサルでは椎間板らしきものが見当たらない。これはどうしてなのか?
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