アライグマの上下肢骨をアップした。アライグマと見誤るような同じくらいの大きさの丹沢山域に生息する7種類の食肉目の大腿骨と比べた(図1)。
キツネの脚が長く見える。大腿骨も長く、次にネコ、アライグマ(若い個体)、タヌキ、アナグマ、ハクビシン(若い個体)となる。興味深いのは大転子や大腿骨頭のすぐ下の部分(←→)が幅広いことである。
図1.6種類の食肉目の大腿骨
a:アライグマ b:アナグマ c:ハクビシン d:タヌキ e:ネコ f:キツネ
abcは右大腿骨 defは左大腿骨 Tm:大転子 Cof:大腿骨頭
アライグマは頭骨を含めて骨が頑丈である。それはアナグマもそうである。神奈川県ではアライグマが都市近郊でも目につく移入種である。タヌキよりも頑丈な頭骨や骨を持っており、しかも似たような食性をしているのでタヌキはアライグマにその生態的地位が奪われていくだろう。アライグマはタヌキ以上に木登りは得意なので小鳥の雛や果実や池の魚が狙うので大事になる前に環境庁の対策が求められる。
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