3月11日の焼小屋沢左岸尾根歩きの往復で、拾ってきたテン糞3の中に毛と骨片や歯や爪が含まれていた。毛が柔らかく10ミリ前後の長さから小哺乳類のものであることがすぐ判った。テンが食べる丹沢の小哺乳類とはトガリネズミ目か齧歯目である。C、D、Eの歯からこれは齧歯目の歯ではないことが解る。それは、Fの爪からもネズミではない。つまり、トガリネズミ目のものだ。Eはトガリネズミ科の上顎第一切歯であることが明白だ。丹沢山塊で、トガリネズミ科はジネズミとカワネズミだ。赤い線で囲った以外の骨片は頭骨の部分のものである。Aは脛骨と腓骨の部分であり、Bは橈骨の部分であり、Cは第二・三切歯か、Dは左下顎第一切歯(手持ちのジネズミの標本と照らし合わせて)。この小哺乳類はジネズミである。
あー、カワネズミの死体が欲しい。2度沢で見つけた事があるが、白い空気の塊りが水中を移動するような感じであった。
あー、カワネズミの死体が欲しい。2度沢で見つけた事があるが、白い空気の塊りが水中を移動するような感じであった。
図1.テン糞3に含まれていたジネズミCrocidura dsinezumiの骨や歯
2 件のコメント:
カワネズミは小さな袋網のついた定置網を仕掛けるとよくとれましたね。
魚の調査で仕掛けた時によく入り込みました。
豊田さんへ
何故か、スパムコメントとして扱われてました。ゴメン!
そうですか!
魚の調査もしていたのですか?
今度会ったら詳しい事を教えて下さい。
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