「特定秘密保護法反対」

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原発不要・核廃絶


2019年3月9日土曜日

ヤマネは伊勢沢付近に多く、冬眠中の個体がテンに捕食される。 There are more dormouses near the Iseawa stream than other areas and marten eat them in their hibernation.

東丹沢山塊を歩き回っていて、ヤマネを見たことがあるのは1回だけだ。札掛けで鳥の巣箱を出入りしている2匹のヤマネを見ただけである。もう、19年も前のことである。その時は、灰色の2匹小さなネズミが出入りしていると思ったが、尾がフサフサしているのでネズミではなくヤマネだと気が付いた。
サルやシカ、カモシカに比べるとリスを除く中・小型哺乳類を目撃することは非常に珍しい。図1は専門学校の相模湖実習で木から落ちてきたヤマネ。非常に小さな齧歯目だ。
図1.2013年6月 相模湖実習でM.Yagi撮る

今日は、2月26日に見つけたテン糞14と15の中にヤマネの骨や歯が入っていたので、糞の内容物としてのヤマネを取り上げたい。
2008年5月から、丹沢で見つけて拾ってきて糞分析した記録をつけており、これまで1500個余りのイタチ、テン、アナグマ、タヌキ、キツネ、クマなどの糞を拾い内容物を調べた。この中で、ヤマネの臼歯などが糞内容物として見つかったのは今回のを含めて8個しかない(下記)。

表1.糞内容物としてヤマネの臼歯が見つかった発見日、場所、動物名
2012.04.30 伊勢沢           テン糞
2012.10.25 仏果山           アライグマ
2012.12.21 伊勢沢  +アカネズミ   テン糞
2015.02.16 ネクタイ尾根        テン糞 
2015.02.24 黍殻山避難小屋       テン糞
2016.03.18 伊勢沢           テン糞
2019.02.26 伊勢沢           テン糞
2019.02.26 伊勢沢           テン糞

これら8個の内1個だけがアライグマの糞の内容物に含まれていたが、他7個は全てテン糞からである。2012年12月21日の+アカネズミとあるのは、ヤマネの臼歯以外にアカネズミの歯があったことを示す。
糞を見つけた場所は、伊勢沢林道を歩いた時が5回であるが、黍殻山避難小屋となっている日も水沢橋のゲート前で車を置いて古い焼山登山道を歩いている。このテン糞を見つけたのは今回の2月26日に見つけた場所から1.5kmほど離れているが、これも同じ伊勢沢に含めると6回がこの伊勢沢地区に含まれる。東丹沢の伊勢沢地区には他に比べるとヤマネが多く生息しているのかも知れない。
時季を見ると、2月4個、3月1個、4月1個、10月1個、12月1個であった。つまり、ヤマネが冬眠している12月から3月に6個であった。テンのような獰猛な食肉獣にとってもヤマネを捕食するには冬眠している時季であって、活発に活動している4月~10月には捕食は難しいと考えられる。
ヤマネが糞中に含まれていた資料数は少ないが、ヤマネを食べることができる動物種はテンであり、その時期は冬眠中を狙い、場所としては伊勢沢林道付近となる。
しかし、これはたまたまぼくが拾った糞の中にヤマネの歯が見つかっただけなのかもしれない。東丹沢のどの時季にどの場所をどのくらい歩いたのかそれらの割合でも算出しなければならない。

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