昨日は高畑山から下りて、大棚沢駐車場から吹風トンネル手前のところの駐車場に車を置いた。
そこから三叉路まで歩いていく途中の歩道で見つけた2個のテン糞を見つけた。
その内の1個についてお話ししたい。
水洗いして0.5ミリメッシュの茶漉しに残った物は、
4-8センチのスゲの仲間の単子葉5本、小哺乳類毛大半(この毛の中に1センチ位の石のように固まった毛玉2個:この毛玉については後日アップしたい)であった。
この糞で、興味深い内容物が二つある。一つは単子葉の葉の混入である。
これまで単子葉植物(スゲの仲間)の葉が糞中に混入していたのは6個の糞で見つかっており、
この内、タヌキ5個、ハクビシン1個、イノシシ1個であり、テン糞では初めて出てきたことになる。
但し、この記録は2014年3月7日からのものだ。それ以前にも糞の中に混入していたと思うのだが、糞を拾う時に間違って取り込んでしまったか、あるいは動物が地面に落ちている果実や節足動物類を食べる時に一緒に取り込んでしまったと考えていて、記録されていない。
2014年3月7日から現在(2016年4月8日)までに拾った糞の数は、
518個(タヌキ:99、テン:387、アナグマ:21、その他:11)である。
518個(タヌキ:99、テン:387、アナグマ:21、その他:11)である。
99個のタヌキ糞の中から5個に単子葉植物の細長い短冊状の葉が出てきたのだ。
これはタヌキ糞の5%がスゲの葉状の単子葉植物が数本混入していたことを物語っている。
一方、テン糞387個からは1個(0.26%)だけだ。
これらの単子葉植物はその量(7,8センチも長いものが1本から、3、4センチのものが3~7,8本)からしてタヌキやテンが無意識に食べてしまったのではないと考えられる。
飼い犬が散歩していて路傍の植物を噛み取って口に入れるのはしばしば見ることである。
これは、整腸作用の為と考えられている。さらに、M.ハフマン博士がマハレ山塊国立公園で発見したチンパンジーの薬草利用はあまりにも有名である。
イヌもチンパンジーも薬草を利用しているなら、タヌキやテンが利用しない筈がない。
タヌキ糞やテン糞から見られるスゲ類の葉の混入は、これらの野生動物たちが
イヌやチンパンジーと同じように薬草としてスゲ類の葉を利用していると考えざるを得ない。
タヌキの方がテンよりもスゲ類の草本を利用する割合が圧倒的に高い。
これは、タヌキの方がテンよりも体調が悪くなることが多いことがうかがえる。
タヌキの方が、テンよりも不衛生な物を食べていることと関係しているのだろう。
これはタヌキ糞の5%がスゲの葉状の単子葉植物が数本混入していたことを物語っている。
一方、テン糞387個からは1個(0.26%)だけだ。
これらの単子葉植物はその量(7,8センチも長いものが1本から、3、4センチのものが3~7,8本)からしてタヌキやテンが無意識に食べてしまったのではないと考えられる。
飼い犬が散歩していて路傍の植物を噛み取って口に入れるのはしばしば見ることである。
これは、整腸作用の為と考えられている。さらに、M.ハフマン博士がマハレ山塊国立公園で発見したチンパンジーの薬草利用はあまりにも有名である。
イヌもチンパンジーも薬草を利用しているなら、タヌキやテンが利用しない筈がない。
タヌキ糞やテン糞から見られるスゲ類の葉の混入は、これらの野生動物たちが
イヌやチンパンジーと同じように薬草としてスゲ類の葉を利用していると考えざるを得ない。
タヌキの方がテンよりもスゲ類の草本を利用する割合が圧倒的に高い。
これは、タヌキの方がテンよりも体調が悪くなることが多いことがうかがえる。
タヌキの方が、テンよりも不衛生な物を食べていることと関係しているのだろう。
2 件のコメント:
隊長のブログ更新速度についていけません。動物の草食は体調が悪いからではないように思いますが。
ネコを長年飼ってましたが、わりと頻繁に庭でスゲ類を食ってました。排便をスムーズにするだとかじゃないでしょうか?
前々項のリスの臼歯ですが、私のブログで紹介したように3月半ばにオスメス2頭が生殖行動をとっていたので、4月の始めということは生まれたばかりの赤ちゃんリスではないでしょうか。歯が生えたばまりの。
take隊員久しぶりです。
10キロも減量して細くなったとか?
そうですか!ネコもスゲ類を食べてましたか!
排便をスムーズにするためということは、つまり、スゲ類を食べないと糞詰まりになるということになりますか?あるいは下痢便状態の軟便をある程度固くするためということになりますか?
テン糞から出たリスの臼歯は歯が生えたばかりの赤ちゃんリスですか!納得です。
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