丹沢実習で拾ってきた糞を水洗いした。
今の時季は庭の水道栓で水洗いには、もっとも適している季節だ。
冬は、寒さで手がかじかみ、夏はヤブカに刺される。
丹沢に生息しているタヌキやテン、クマなどの食肉目が食べている主要な食物は周年を通じて果実だと確信できるようになってきた。しかし、彼らにとって今の時季が食物がもっとも乏しい。
そのため、目覚めて動き回っている節足動物や両性爬虫類を食べることになる。
しかし、動き回る動物を捕食するのは難しいだろう。
鼻を近づけて匂うものなら捕まえられるが、そうでないものは彼らの視覚では無理だ!
ムカデが多く捕食の対象になるのも、匂うからだろう。
さて、今回の結果は以下の通りだ!
テン糞①
ムカデ外皮・脚
テン糞②
ムカデ6匹外皮・脚
タヌキ糞①
キブシ種子、ムカデ脚・外皮、トカゲ歯・骨片・鱗
トカゲと同定したのは、歯先(噛頭)が尖ってなく丸まっているからだ。
参照:HP→自然・動植物→両性・爬虫類の骨と歯http://members2.jcom.home.ne.jp/fumio.fukuda/boneOK.html
タヌキ糞②
キブシ種子、サワガニ脚
キブシ種子、サワガニ脚
タヌキ糞③
甲虫外翅・内翅・外骨格・脚
タヌキ糞④
キブシ種子・果肉、直翅目外皮・翅・脚
キブシ種子・果肉、直翅目外皮・翅・脚
テン糞2個ともムカデを食べたものであったら、タヌキ糞では4個中3個にキブシの種子が入っていた。さらに、腐葉土や枯れ葉を漁ったと思われる節足動物の痕跡が出てきた。
トカゲの歯や骨が見つかったが、トカゲも節足動物を探していたのだろう。
おもしろいものだ!毛や骨片が見つかると歯がないかとそれこそ目を皿のようにして探す。
だから、歯を見つけた時の嬉しさはひとしおだ!
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